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みすてられた線、北上線

JR東日本

かつては主要ルートの一部をになっとった

仙台-秋田間の最短ルートがこの北上線(きたかみせん)だ。仙台から東北線をきたにすすみ、北上からここで分岐する北上線にはいってにしにすすみ、横手で奥羽線(おううせん)に合流して、またきたにすすんで秋田にいたるっていうルートだ。特急「あおば」や急行「きたかみ」っていう優等列車も運転されとったげな。

北上線路線図 (あきひこ)
北上線路線図 (あきひこ)
  • 北上線
    • 北上-横手間 61.1キロ
    • 単線、非電化

秋田新幹線の開業で没落

ほれが1997年3月22日の秋田新幹線の開業で一転。秋田新幹線東北新幹線を盛岡までいってから田沢湖線(たざわこせん)にはいって、大曲(おおまがり)で奥羽線に合流して、ここでスイッチバックして秋田にいくっていう、43.6キロもおおまわりなルートが主要ルートになっちゃった。横手のひとだって、仙台や東京にでるのに、奥羽線の大曲にでて田沢湖線まわりでいったほうがはやそうだ。

  • 北上-大曲間きょりくらべ
    • 北上線ルート(北上~横手~大曲)=79.8キロ
    • 田沢湖線ルート(北上~盛岡~大曲)=123.4キロ

こうしてみすてられた北上線は、ふつう列車が線内をいききするだけのさびしい線になっちゃった。1日の運行本数もかぞえるぐらいしかなく、乗客もへりつづけとるっていう。

  • 北上線の1日の列車運行本数
    • のぼり(北上から)=11本
    • くだり(北上え)=9本

利用促進協議会の設立

ところで、こいじゃあいかん!ってことで、ことし2014年7月29日に沿線の北上市西和賀町(にしわがまち)、横手市の3自治体がJR北上線利用促進協議会を設立した。

  • あさひのきじから
    • JR北上線利用促進協議会が2014年7月29日に設立され、まずは住民に北上線のきびしい現状を理解してもらうことからはじめるっていう。
    • 西和賀町(にしわがまち)でこのひ、設立総会があった。協議会の構成員は沿線の3自治体のほか、JR東日本、じもとの経済団体、観光団体、利用者。
    • 会長に就任した西和賀町の細井洋行(ほそいようこう)町長は「沿線住民にとって通勤通学はもとより、地域振興にとって必要不可欠だ」。西和賀町までクルマできた横手市の高橋大(たかはしだい)市長は「列車を利用したくても会議の時間にあう便がなかった。ほかの路線との接続時間など、利便性を向上せにゃ存続はあやうい」ってあいさつした。
    • 北上線の2012年度の輸送密度は397人で、JR東日本在来線67路線のなかでしたから5番め。人口減少やクルマの普及にともない、1987年度の3わりにまでおちこんどる。
    • 3自治体が協議会をたちあげた背景には、あかじ路線にたいするJR東日本のきびしい姿勢がある。岩泉線(いわいずみせん)が2014年4月1日に廃線となり、運休中の山田線(やまだせん)、大船渡線(おおふなとせん)の復旧は地震から3年すぎてもきまっとらん。北上線ことし2014年3月のダイヤ改定で減便された。
    • 北上線が自然災害でおおきな被害をうけたら、おんなじように存廃のはなしにつながりかねん」って岩手県の担当者。沿線3自治体が率先して利用促進にとりくむことで、JRがわに存続をアピールしたいかんがえだ。
    • この協議会は今年度2014年度、広報誌をつかった北上線現状周知、事業所や学校への利用要請、出張時の利用奨励、シンポジウムやえきまえでの行事のもよおしなどにとりくむ。

◇            ◇

こうした北上線の地位低下にたいして、高速道路のほうは、東北自動車道から秋田自動車道が分岐する地点として北上がえらばれ、この地が岩手県秋田県にまたがる重要な流通拠点になっとるっていう。鉄道無用ってとこか。この2014年10月18日に北上線沿線の高校生が臨時列車にのって、利用促進策をかんがえたっていうけど、北上線のたのみのつなは通学利用か。


(さんこう)