日立、イギリスから 高速鉄道車両を 受注 〜現地では 雇用を うしなうとの おそれも〜

日本車両バージニア鉄道公社から、川崎重工ニューヨーク市交通局から、それぞれ 車両の 追加受注を うけた ことは 以前の 日記に かいたが、今回は、日立が イギリス運輸省から 高速鉄道車両の 納入を 受注したって ことで、まことに よろこばしい ことなのだが、ことは そんなに かんたんじゃあ なさそうだ。


日立の 鉄道車両 受注、イギリスで 波紋 〜「雇用 うしなう」と 政府批判 〜

日立製作所が イギリス運輸省に 納入予定の 高速鉄道車両の イメージ

【ロンドン=土佐茂生】日立製作所が イギリス運輸省から、高速鉄道車両の 納入を 受注した ことが 波紋を ひろげとる。景気後退で イギリスに 雇用不安が ひろがる なか、労働組合が 「車両の 製造が 日本で おこなわれ、イギリス国内の 雇用が うしなわれる おそれが ある」と かみついたからだ。

日立は イギリスの 投資会社などと くんで 75億ポンド (約 9,600億円)で 受注。最大 1,400両を 納入する。イギリス国内に 2千人 以上が はたらく 製造工場を もつ カナダの 企業に せりかった。

イギリス運輸省「車両製造は イギリスで おこなわれ、雇用創出に つながる」と 主張したが、工程の なんわりかは、日本など イギリス国外で おこなわれる 可能性も みとめた。

これに たいして イギリス最大の 運輸系労組の 鉄道・海運・運輸労働者全国連合 (RMT)が 「イギリス国内で 車両の 製造から おこなわれるのか、くみたてだけなのか。運輸省は といに こたえとらん」と 批判。さらに 「日本が じまえの 高速鉄道を すべて 日本国内で 製造できると いうのなら、イギリス企業だって できる はずだ」と 指摘した。ほかの 労組も 同様に 反発し、野党・保守党も 「イギリスの 製造業を まもるべきだ」と 同調した。

金融危機の 直撃で イギリスでは 建設バブルが 崩壊し、おおくの 建設労働者が 職を うしなった。おおくの 労働組合から 保護主義的な 主張が でとる。先月にも 中部 リンカンシャー州の 製油所拡張工事を イタリアの 建設会社が 受注、自国などから 労働者を おくりこもうと した ため、イギリス人労働者が 大規模な 抗議行動を おこしとった。

昨年末 以来の 世界的大不況は イギリスに おいても 例外じゃあ ないって ことで、はたらきぐちの 確保に やっきに なっとるって ことだ。「日立が 電車を イギリスに 輸出!」と 単純には よろこべんかった ようだ。

まあ、はたらきぐちの ことが これから どう なるかは わからんけど、すくなくとも 日本の 鉄道技術が イギリスでも みとめられたって ことでは ほこるべき ことだ。明治期に 日本が 鉄道を 敷設する てほんと したのが イギリスなのだから。



(さんこう)