急行 ちどり

いま 山陽の 広島から 山陰の 島根へ いくって いうと、「いったん 山陽新幹線を ひがしに 岡山まで いって、ほっから 伯備線 (はくびせん) 特急に のりかえて きたに すすみ、鳥取の にしの はし 米子 (よなご)を 経由して、ちょっと にしに もどる かたちで 松江に 到達する」って いう ルートに なる。ほの きょり 332.9キロ。

急行 ちどり 運行 路線図 〔広島-三次-松江-米子〕
急行 ちどり 運行 路線図 〔広島-三次-松江-米子〕

ほんな おおまわり せんでも いけやへんのか!って おもうだらあけど、じつは 2002年までは 芸備線 (げいびせん)と 木次線 (きすきせん)を つかって まっしぐらに いく 急行が 運行されとった。

なまえを 「ちどり」って いう。「広島から 西北 方向に 芸備線を すすみ、三次 (みよし)を すぎ、備後落合 (びんごおちあい)って とこから きたに 分岐して 木次線に はいり、宍道湖 (しんじこ)の ほとり 宍道で 山陰線に 合流して、ひがしに ちょっと いって 松江に 到達する」って いう ルートだ。ほの きょり 213.4キロで、伯備線 まわり ルートの 3分の 2だ。

急行 ちどり
  • 中国 地方の 中心 都市 広島と 山陰を むすぶ 短絡線で ある 木次線 (きすきせん)が 注目され、1953年 11月に 臨時 列車と して、米子-広島間に 快速 列車が 運転を 開始。松江城の 別名 千鳥城 (ちどりじょう)に ちなんで 「ちどり」と 命名。1955年には 「夜行ちどり」も 運転を 開始。
  • 全 区間で 蒸気 機関車が 牽引する 客車で 運転されただけど、急峻な 勾配の 木次線内では、簡易線 むけ こがた 機関車の C56がたに よって 牽引されるって いう 過酷な 条件に あった。
  • 1959年に 準急 列車と して 定期 列車化され、使用 車両も 準急用の 2基 エンジン 強力車で ある キハ55系 気動車が 投入され、無煙化と おおはばな 速度 向上が 実現。
  • 1962年に 「夜行ちどり」が 廃止に なり 「ちどり」に 統合されて、「ちどり」は 2往復に なる。
  • 1966年に 急行 列車化され、1968年には 芸備線 (げいびせん)、木次線で 運転される 急行 列車が 「ちどり」に 統一された ことに より、4往復に 倍増され、この ほか 繁忙期には 臨時 列車も 運転されとった。
  • 1972年に 山陽と 山陰を むすぶ メーン ルートと して 伯備線 (はくびせん)が になう ように なると 「ちどり」の 削減が すすみ、国道 54号の 整備も すすむに つれて 利用者 数も 低下し、1985年には 運転 区間の 短縮に よって 「みよし」が 運転 開始されると、1往復にまで 削減された。国鉄 分割 民営化後も 継続して 運転されたけど、1990年に 木次線の のりいれが 廃止されて 運転 区間を 備後落合 (びんごおちあい)-広島間に 短縮されたけど、2002年 7月に 運転 区間は 維持された ものの 一部 区間が ふつう 列車化された ことに より、「みよし」に 統合されて 廃止された。
みよし (列車) - Wikipediaちどり

1953年って いうと おれが うまれる 4年 まえだけど、ほの としに 運行を はじめて、ほの あと 運行 本数を 1往復から 2往復、2往復から 4往復と ふやして いった ものの、伯備線が 高速化された ことで 利用客が へって、ついには 廃止に なったって わけだ。ついに 山陽と 山陰を むすぶ 主要な ルートには なりえんかった。いま 木次線 出雲横田 (いずもよこた)-備後落合間に いたっては、トロッコ 列車の 奥出雲おろち号を ふくめて 1日に 4往復しか なく、豪雪の ときなんかは タクシーで 代行 輸送が できちゃうって いう ありさまだ。

ところで、この 急行 ちどりが 復活するって いう 記事を めに した。

陰陽 連絡 急行 「ちどり」 復活 ~2013年 8月、9月~
  • かつて 山陽と 山陰を むすんだ 急行 「ちどり」が、期間 限定で 運行される ことに なった。2013年 7月から はじまる 「広島県 デスティネーション キャンペーン」に ちなんで JR西日本が 企画し、8月 末から 9月 初旬まで、広島-三次 (みよし)間で 雄姿が 復活する。
    急行 ちどり
    急行 ちどり
  • 急行 「ちどり」は 広島-米子・鳥取間を 6時間 ぐらいで むすぶ もので、松江城の 別名 「千鳥城 (ちどりじょう)」に ちなんで なづけられた もの。
  • こんかいの 企画では 8月 31日と 9月 ついたち、なのか、ようかの あわせて よっかかんで 1日 1往復する 予定。かつての 利用客にも、鉄道 ファンにも なつかしく うれしい しゅいろと はだいろの 車両で、かたみち 1時間 15分 かけて 陰陽 連絡を になった JR 芸備線 (げいびせん)の たびを たのしむ。
  • こんかいの 「ちどり」は 2両 編成で 登場する 予定で、料金は 急行券、座席 指定券を ふくめて ひとり 2,520円。
朝日新聞デジタル:急行「ちどり」雄姿復活 広島-三次、8月末から計4日 - 社会 (清水謙司氏)|2013年5月25日8時23分
朝日新聞デジタル:かつて鳥取走った急行「ちどり」復活 8月から9月まで - 鳥取 - 地域 (清水謙司氏)|2013年5月25日

うん、こんかいの 運行は 広島から 三次までの 68.8キロで、松江まで 213.4キロの 3分の 1に すぎんくて、本数も 1日 1往復が よっかかん ある だけだ。でも、また この ルートに ひが あたる ひが くる ことを いのりたい。


(さんこう)