いな

伊那谷(いなだに)の「いな」じゃなくて、豊橋のとなりの「いな」だ。伊奈ってかく。

新安城(しんあんじょう)からのった急行で伊奈に到着、下車。

地平のホームから橋上のかいさつをでたとこで時刻表を発見。1時間の運行本数が、あがり名鉄名古屋方面が、急行2本とふつう2本のあわせて4本あるのにたいして、さがり豊橋いきは急行の2本しかない。なんでか。ここ伊奈から豊橋までのひと駅間はJR飯田線と線路を共有するために、名鉄名古屋本線の電車は1時間に6本っていう制限がかかっとって、この6本を特急4本と急行2本にあてとるでだ。豊橋発着のふつうはなく、名鉄名古屋方面からのふつうは伊奈おりかえしとなる。ふつうから急行へののりかえを伊奈で、ふつうから特急へののりかえを国府(こう)でやることで、ふつう停車駅と豊橋をつなげとるわけだ。くるしい。国府は伊奈からふた駅、名鉄名古屋よりの駅で、豊川線が分岐する駅でもある。

20140428 14:20 伊奈 - 時刻表
△ 伊奈 - 時刻表

かいさつをでたとこは自由通路にもなっとる。自由通路の管理は豊川市(とよかわし)となっとった。平成の大合併小坂井町(こざかいちょう)から豊川市になったことにきづかされる。こっちがおもてだ!って見当をつけたにしぐちにおりてみる。いちおうちいさなロータリーはあるけど、あんまりみせやさんはなくて、えきまえってかんじがうすい。ほのかわりに有料駐車場がいくつかあった。パークアンドライドってやつか。

20140428 14:22 伊奈 - 駅舎と自由通路
△ 伊奈 - 駅舎と自由通路

このままひきかえすのもしゃくで、商店街の街路灯をたよりにみなみのほうへあるく。いっぷくする喫茶店もみつけれんままにJR東海道線西小坂井(にしこざかい)に到着。駅舎のまえに2枚の案内看板あり。避難ばしょ案内のほうが看板のむきと実際の方角がちゃんと一致しとるのに、文化財案内のほうは一致しとらんことににがわらい。

20140428 14:36 西小坂井 - 避難ばしょ案内 20140428 14:36 西小坂井 - 小坂井の文化財案内
△ ひだり=西小坂井 - 避難ばしょ案内 △ みぎ=西小坂井 - 小坂井の文化財案内

べつのみちをとおって、また伊奈の駅のほうにむかう。喫茶店がみつけれんままに、駅の豊橋よりのふみきりをわたって名古屋本線のひがしがわにでる。ほっからみぎてにすすむと飯田線の小坂井にいけるみたいだったけど、ほいつはまたの機会にして、ひだりてにすすんで、もとのまちやくば、いまは市役所の支所になっとるとこのむかいに、やっと喫茶店をみつけてはいる。おちついたかんじのみせで、かおりのいいコーヒーだった。

おちついたとこで、ほんとに駅にもどる。こんどはひがしぐちからはいってかいさつをとおる。のりばはどういうわけか1番線がなく、2番線から4番線までのみっつだ。2番線があがり線がわにあって、3番線と4番線がしましきホームのせなかあわせに、さがり線がわにある。ただ、あがり名鉄名古屋方面のふつうが発車するのが、さがり線がわにある4番線に指定されとることに合点がいかんかった。本来なら2番線、または「まぼろしの1番線」から発車すべきじゃないのか。ここで名鉄名古屋方面のふつうにのりかえるひとは、こせんきょうをのぼりくだりしてホームを移動せにゃいかんだ。親切をモットーとする名鉄らしくもない。じっさい、「まぼろしの1番線」の痕跡(こんせき)がみとめれるだけに、なおさら合点がいかん。

15時58分の名鉄岐阜いき急行にのって、いえじについた。

20140428 15:53 伊奈 - 発車案内板
△ 伊奈 - 発車案内板


(さんこう)