原ノ町から小高まで2016年はる再開え - 常磐線

ひがしにほん地震によるつなみ被害と原発事故で、取手(とりで)からきた、仙台までの区間が運行休止になった常磐線(じょうばんせん)。とりわけ被害のおおきかった仙台-いわき間151.3キロでは、まんだ浜吉田(はまよしだ)-相馬(そうま)間22.6キロと原ノ町(はらのまち)-竜田(たつた)間46.0キロのあわせて68.6キロの区間が運行を休止しとるだけど、このたび、原ノ町からみなみ、小高(おだか)までのふたえき、9.4キロがらいねん2016年はるに運行を再開することが発表された。相馬-原ノ町間20.1キロの孤立区間がみなみにのびるかたちだ。内陸移設をともなう浜吉田-相馬間と、小高からさらにみなみの小高-浪江(なみえ)間が予定どおり2017年はるに運行を再開すると、仙台から浪江までの92.1キロがつながることになる。

(あさひのきじから)

  • 東日本大震災福島第1原発事故の影響で不通となっているJR常磐線原ノ町-小高間について、JR東日本水戸支社は2015年3月30日、2016年春に運転を再開すると発表した。2015年4月から傷んだ線路の復旧や砂利の交換を始めるほか、環境省とともに周辺を除染する。
    常磐線 - 仙台からの運行再開図(あきひこ)
  • 両駅間は長さ9.4キロで、うち4.1キロが避難指示解除準備区域にあたる。政府の2015年3月の調査によると、空間放射線量は最大で毎時0.26マイクロシーベルトだという。再開時期は、南相馬市がこの区域の避難指示解除を目指している2016年4月に合わせた。
  • JR東は復旧工事に約25億円を見込む。
  • JR東日本水戸支社は2015年4月6日、原ノ町-小高間で復旧工事を開始した。東京電力福島第1原発事故で4年以上不通が続いている間に劣化した信号・通信施設や軌道の調査、資材搬入の準備に着手した。
  • 今後は各施設の修繕とともに、環境省と協力しながら放射性物質で汚染されたバラストの交換などの除染作業に入る。

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ちょこっとづつ、ちょこっとづつ、運行再開区間をのばしていく。がんばれ、常磐線


(さんこう)