奥羽山脈のひがしがわを南北にはしるのが東北新幹線で、にしがわを南北にはしるのが山形新幹線。ふたつの平行する線をつなぐ線を肋骨線っていうだげなけど、このふたつの線の肋骨線のひとつが全長62.8キロの仙山線(せんざんせん)で、東北新幹線の仙台と山形新幹線の山形をむすぶ。ちなみに、東京からのきょりは仙台が325.4キロ、山形が342.2キロで、名古屋の342.0キロとほとんどおんなじだ。
ところで、週刊現代にこんな写真がのっとった。これが「トレッスル橋」だ。奥羽山脈のやまごえをする仙山線の鉄橋で、広瀬川にかかっとる。
ふたつのおおきな幹線をつなぐ路線を「肋骨線」ってよぶことがあるけど、仙台市と山形市のふたつの県庁所在地をむすぶ仙山線もほのひとつ。奥羽山脈をさかいに、ひがしがわの東北本線とにしがわの奥羽本線をむすびつけとる。
もりのみやこをでて山間にはいると、広瀬川のふかいたににかけられた第2広瀬川きょうりょうとであう。全長138メートル、かわもからのたかさは52メートルもあり、これはトレッスル橋のなかでは全国一のたかさをほこる。
トレッスルっていうのは「架台」の意味で、鋼鉄や木材をすえひろがりのやぐら状にくんだあしのながいきょうりょうをさす。ほの迫力とうつくしさは渓谷など周囲との景観にはえることから人気がたかく、「仙山線鉄道施設群」のひとつとして土木学会選奨の「土木遺産」にもえらばれとる。
交通手段=仙台駅から仙山線で35分の熊ヶ根駅(くまがねえき)で下車し、国道48号線(作並街道)を900メートルほど仙台方面にもどるとみぎてにみえる
△ トレッスル橋(第2広瀬川鉄橋)の説明(週刊現代)
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いや~、鋼鉄のやぐらでできたたかさ52メートルもの橋脚、みごとだ。
(さんこう)