布袋駅あがり線が高架開業 - 2017年6月とおか

これまで犬山線をとおるたびに工事中のようすをみてきた布袋のえきだけど、ついに2017年6月とおか、あがり線が高架開業した。名鉄報道発表でほの内容をかくにんするとともに、布袋のえきの現状をみてみる。

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布袋駅あがり線の高架開業

犬山線布袋駅付近鉄道高架事業にともない2017年6月とおか
どようびからあがり線を高架にきりかえて運行を開始します

名鉄報道発表 - 2017年5月22日

  • 名鉄では、2009年10月から事業主体である愛知県および江南市と協力して、犬山線布袋駅付近の鉄道高架化工事を進めてまいりましたが、2017年6月とおか、どようびのはつ列車から、あがり線を高架本線にきりかえて運行を開始します(悪天候などのばあいは順延するばあいがあります)。
  • こんかいのきりかえにより、あがりホームが高架上へかわり、あがり線をご利用のおきゃくさまは一部通路が変更となりますので、ご利用のさいはご注意ください。また、きりかえにあわせてバリアフリー対応として、布袋駅にエレベーター、多機能トイレを整備するほか、エスカレーターを設置します。なお、布袋駅近辺の一部のふみきりでは形態が変更になります。ご通行のさいはご注意ください。
  • こんかいのあがり高架本線へのきりかえのあとも、事業全体の完成をめざし、ひきつづきさがり線の高架工事をすすめます。
  • 詳細は下記のとおりです。

  1. きりかえ作業予定
    • 2017年6月ここのか、きんようび終列車からとおか、どようびはつ列車まで
      (※ きりかえ作業まえに準備作業を実施します)
      (※ 悪天候などにより、作業が延期になるばあいがあります)
      (※ 予備びは2017年6月とおか、どようび)
  2. 運行開始予定
    • 2017年6月とおか、どようびはつ列車から
      (※ きりかえ作業が予備びに延期となったばあい、予備びの翌日のはつ列車からとなります))
  3. きりかえ箇所
    • 布袋駅付近の犬山線あがり線(名古屋方面いき)
    • 布袋駅あがり線ホーム

布袋駅付近鉄道高架事業

名鉄名古屋駅から布袋駅までの里程

17.5キロある。名鉄名古屋から枇杷島分岐点までの名古屋本線が3.3キロ、枇杷島分岐点から布袋までの犬山線が14.2キロで、あわせて17.5キロになる。この里程を名鉄名古屋から東岡崎方面にあてはめてみると、中京競馬場前と前后のあいだの位置になる。ちょうど名古屋市内をでたあたりで、布袋ってほんなにとおくないってことがわかる。

布袋駅に停車する列車

快速急行停車駅だ。とまるのは快速急行、急行、準急、ふつうの4種。とまらんのはミュースカイ快速特急、特急の3種。

犬山線の列車種別と停車駅 - 2011.12.17改正(2017年7月時点ダイヤ)
△ 犬山線の列車種別と停車駅 - 2011.12.17改正(2017年7月時点ダイヤ)|ヰキペディア

布袋駅の時刻表

布袋駅の平日の時刻表について、きたどなりの江南駅といっしょにみてみる。

名古屋方面
布袋はひるまの時間帯で1時間に6本ある。うちわけは急行2本、準急2本、ふつう2本。まあ、じゅうぶんな本数だ。江南は全列車停車駅で、これにミュースカイ1本、特急2本をくわえて9本ある。また、布袋のあさは7時台で10本、よるは19時台で7本と、それぞれじゅうぶんな本数だ。

江南駅と布袋駅の時刻表【平日】名古屋方面=2017年7月現在
△ 江南駅と布袋駅の時刻表【平日】名古屋方面=2017年7月現在

犬山方面
布袋はひるまの時間帯で1時間に6本、あさは8時台で8本、よるは19時台で8本と、それぞれじゅうぶんな本数だ。江南もミュースカイ快速特急、特急がくわわって、じゅうぶんな本数だ。

江南駅と布袋駅の時刻表【平日】犬山方面=2017年7月現在
△ 江南駅と布袋駅の時刻表【平日】犬山方面=2017年7月現在

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(さんこう)

  • 布袋のえきに関するあきひこゆめてつどうのブログ記事 - おぼえがき|2017/07/08
  • つどう@あいち:布袋駅舎保存会 - じもとの歴史つたえたい - 資料館開設し市民交流のばに/愛知 - 毎日新聞(河部修志さん)|2016年8月22日
    • 名鉄の旧布袋駅舎の保存活動をしている江南市NPO法人布袋駅舎保存会は「活動を通じて市民の交流の場、情報発信の場を提供する」ことを目指している。
    • 活動を始めたのは、名鉄犬山線の高架事業で、布袋駅の駅舎が取り壊されることになったのがきっかけ。地元住民のおよそ7割が保存を望んでいるとするアンケートもあり、2009年11月、地元住民らで任意団体の保存会を発足。2014年春にNPO法人となり、大工や塗装業、会計士など地域のメンバーおよそ20人が参加している。
    • 旧駅舎は1912年に開業した当時のもので、外観は「大正ロマン」を感じさせる造り。車寄せは洋風で、飾りに当時の名鉄の社紋が刻まれていた。犬山線の他の駅(岩倉、江南、扶桑)も同じような駅舎だったが、次々と取り壊され、最後に残ったのが布袋駅だった。
      旧布袋駅くるまよせの縮小模型(まいにち)
      △ 布袋駅の旧駅舎の保存活動に活用せえって、製作されたくるまよせの縮小模型と保存会のひとたち
    • 保存会理事長の暮石金義さん(72)は「高架事業が終われば立派な駅舎ができるだろう。しかし、昔の駅は木造でしゃれていたし、子供たちにも地元の歴史を知ってもらいたい」と話す。
    • 高架事業では江南市名鉄と交渉し、駅舎の車寄せなど一部を江南市が譲り受け、保存会が管理することが決まった。駅舎は2010年9月に解体され、保存会メンバーが車寄せ部分の解体や駅舎内のベンチ、木彫りの装飾が施された待合室の天井飾り、上下線の到着を知らせる改札口のレトロなランプなどの取り外し作業に従事。駅舎の実測図も残した。
    • 車寄せなどは現在、布袋駅近くの倉庫で保管されている。多くの住民や子供たちに旧駅舎の存在を知ってもらうため、保存会は将来、旧駅舎を模した資料館の開設を目指している。趣味の絵画や写真展が開けるギャラリーのほか、市民活動の発表の場などとしても活用したい考えだ。
    • 暮石金義理事長は「市民が自由に利用できる資料館をつくりたい。交流の拠点として、まちのにぎわいを創出できれば」と話し、夢を膨らませている。
    • 布袋駅舎保存会
      • 布袋駅の旧駅舎のほか、地元の歴史についても后世に伝えていきたいという。江南市内には織田信長の側室で長男、次男らを出産した吉乃(きつの)の出身家、生駒家の屋敷などがあったためだ。会員を募集しており、問い合わせは柴田設備(0587-56-3343)。
  • 名鉄犬山線 - Wikipedia
    • 列車種別・停車駅の変遷 - 2011.12.17改正(2017年7月時点ダイヤ)
  • 布袋駅 - Wikipedia
    • 所属路線=犬山線
    • 里程=名鉄名古屋駅から17.5キロ(枇杷島分岐点から14.2キロ)
    • 駅構造=高架駅(あがり)/地上駅(さがり)
    • ホーム=2面4線
    • 乗降人員=8,521人/日(2015年)
    • 開業=1912年8月6日
    • 駅南の小折地区に、かつて尾張藩の小牧代官所の出張所があり、布袋には市がたって栄えた。明治時代になると、現在の江南市岩倉市犬山市一宮市などにわたる丹羽郡を管轄した役所が設置されるなど、地域の行政の中心地となった。
    • 江南市は布袋町と古知野町江南駅近隣附近)などが昭和戦后に合併して誕生した市で、江南市役所の本庁舎は江南駅の近隣にある。現在の布袋駅周辺は静かな住宅地である。