岐阜につながる鉄道のうつりかわり 6.鏡島線の開業と市内線の延伸

岐阜につながる鉄道のうつりかわり 6.鏡島線の開業と市内線の延伸
△ 岐阜につながる鉄道のうつりかわり 6.鏡島線の開業と市内線の延伸

6回めは鏡島線(かがしません)の開業と市内線の延伸。鏡島線は岐阜からにしにのびるはじめての鉄道の開業で、市内線はこれまで南北にのびとった線の途中から分岐するかたちでの延伸で、こいでほぼ最終形になる。

鏡島線(かがしません)の開業
1924年4月21日、美濃電気軌道(みのでんききどう)により鏡島線として千手堂(せんじゅどう)-鏡島(かがしま)間が開業。翌年1925年に徹明町(てつめいちょう)から市内線が分岐して千手堂までむかえにきて、鏡島線沿線が名鉄岐阜、岐阜駅前と直結する。

市内線の延伸
1925年6月ついたち、美濃電気軌道(みのでんききどう)により市内線が徹明町(てつめいちょう)から分岐して千手堂(せんじゅどう)まで延伸。前年1924年に開業した鏡島線と接続。さらに1925年12月11日、千手堂から忠節橋(ちゅうせつばし)まで延伸。徒歩連絡にはなるけど、1914年に開業しとった揖斐線(いびせん)沿線が名鉄岐阜、岐阜駅前とつながる。揖斐線を開業させたのは岐北軽便鉄道だけど、1921年11月10日に美濃電気軌道が合併しとった。
美濃電気軌道は高富線(たかとみせん)を開業させた長良軽便鉄道1920年に合併しとって、こいで「市内線を核に、東北に美濃町線(みおまちせん)、きたに高富線、西北に揖斐線、にしに鏡島線、みなみに名古屋本線」っていう充実した鉄道網を形成するにいたる。


(さんこう)