2020年9月にじゅうよっか、知多半島南部にある美浜緑苑(みはまりょくえん)ってとこまでいってきた。わがふるいからは、西尾線と名古屋本線でいったん西北方向に神宮前まででて、ほっから一転してみなみに常滑線、河和線、知多新線ってとおっていくかたちになる。直線だとふるいから西南に30キロのきょりにある美浜緑苑だけど、鉄道だとずいぶんおおまわりになって70キロものきょりになる。ちなみに富貴(ふき)で河和線から分岐して知多新線にはいっていくだけど、知多新線区間の紹介はこんかいがはじめてになる。
〔ふるいから神宮前まで〕〔神宮前から富貴まで〕〔富貴から美浜緑苑まで〕
◇ ◇
ふるいから神宮前まで
ふるい9時25分のしんあんじょういきふつうにのって、西尾線の単線をきたにすすむ。電車は2両編成きんぎょばちのあっかい電車。
9時32分、しんあんじょうは2番のりばにとうちゃく。
4番のりばに移動。一宮いき急行をみおくり。つぎのしんあんじょう9時42分の岐阜いき特急にのって、名古屋本線を西北方向にすすむ。電車は、6両編成のこおろぎ特急のまえに2両編成のぎんいろ電車を増結したやつで、うしろから4両めの4号車にのっていく。ぞんがい乗客はおおくて、座席は満席、たちきゃく3わり。知立でおおきく乗客のいれかわりがあって、あいた席にすわっていく。
ひだりうしろからのりこえてくる常滑線をくぐって、10時ちょうど、神宮前は1番のりばにとうちゃく。神宮前は、名古屋本線の複線のあいだに常滑線の複線がはいりこんでくるかたちになっとる。そとがわの1番のりばと4番のりばが名古屋本線のりばで、うちがわの2番のりばと3番のりばが常滑線のりば。
神宮前から富貴まで
こせんきょうをわたって3番のりばに移動。すぐにはいってきた、神宮前10時3分の河和いき急行にのりこむ。電車は、2両編成のこおろぎ塗装と2両編成のあっかい電車を連結したやつ。こおろぎ塗装ってのは、もともとあっかい電車だった2両編成3100系きんぎょばちを、こおろぎ特急風の塗装にぬりかえた電車のこと。
しゅっぱつ。名古屋本線からは、ひだりうしろに反転分岐するかたちで常滑線をみなみにすすんでいくだけど、すぐに高架をあがってみぎにゆみなっていく。
名古屋いき特急のこおろぎ特急とすれちがい。「名古屋いき特急」ってひびきがいいな。河和線や知多新線からきた電車だ。
高架をあがって、しましきホームの豊田本町(とよだほんまち)を通過。
高架をすすんで相対ホームの道徳(どうとく)を通過するとこで、金山いきふつうのあっかい電車とすれちがい。
ガーダー橋で山崎川をわたって、地平におりていく。
2面4線の大江(おおえ)は、そとがわの1番のりばに停車。むかいの2番のりばに知多半田いきふつうのあっかい電車がまちあい。2面4線のみぎがわには、ほかに築港線(ちっこうせん)のかためんホームがあるだけど、みえん。
金山いきふつうのあっかい電車とすれちがい。
ガーダー橋で大江川をわたって、高架をあがっていく。
相対ホームの大同町(だいどうちょう)を通過するとこで、回送のあっかい電車とすれちがい。
高架をすすんで、相対ホームの柴田(しばた)を通過。
あおいろのがっちりしたトラスの天白川鉄橋をわたって、名古屋市の区域から東海市の区域にはいる。この東海市が、みなみにのびる知多半島のにしのつけねになる。ちなみにひがしのつけねは大府市。
半高架の名和(なわ)を通過して、みぎにゆみなっていく。
地平におりて、岐阜いき特急のこおろぎ特急とすれちがい。セントレアからきた電車だ。
聚楽園(しゅうらくえん)はホームのない2番線を通過。ひだり1番のりばに、河和いきふつうのあっかい電車がまちあい。はんたい線そとがわの4番のりばに、金山いきふつうのぎんいろ電車がまちあい。
新鵜沼いき急行のぎんいろ電車とすれちがい。
相対ホームの新日鉄前(しんにってつまえ)を通過。
高架をあがって、太田川(おおたがわ)は2番のりばに停車。
ホームのさきで、かわいいおとこのこがおでむかえ。
太田川をしゅっぱつ。直進が常滑線、ひだりが河和線っていうたすきがけ分岐をひだりにはいっていく。これまで知多半島の西岸をはしってきただけど、こっから内陸にはいっていく。
みぎにはんたい線の高々架をみながらひだりにゆみなっていく。太田川は2層高架のおおきなえきで、1番のりばから4番のりばまでの2面4線が2階にあって、5、6番のりばの1面2線が3階にある。みぎのはんたい線は3階の5、6番のりばにはいっていくだ。
はんたい線もおんなじたかさまでおりてきて、高架をすすむ。
相対ホームの高横須賀(たかよこすか)を通過。
ひだりにゆみなって地平におりていく。
横須賀トンネルをくぐって、金山いきふつうのあっかい電車とすれちがい。このへんにえきができるってきいとったけど、あれからどうなったのか。
みぎにゆみなってくだっていく。
相対ホームの南加木屋(みなみかぎや)に停車。電車をまっとるひとははんたいホームにひとりだけ。
電車はここまで最高100キロぐらいではしってきとるだけど、けっこう速度感がある。
相対ホームの八幡新田(やわたしんでん)を通過。ここまでが東海市の区域になる。
速度がにぶって、みぎ曲線をいくとこで名古屋いき特急のこおろぎ特急とすれちがい。
相対ホームの巽ヶ丘(たつみがおか)に停車。このひとえきだけが知多市の区域になる。西岸にまちの中心がある知多市のひがしのはずれだ。
また、速度が100キロにあがる。
ひだりにたんぼ。
「内陸国」である阿久比町(あぐいちょう)の区域にはいって、相対ホームの白沢(しらさわ)を通過するとこで、金山いきふつうのあっかい電車とすれちがい。
相対ホームの坂部(さかべ)を通過。
2面4線の阿久比(あぐい)は2番のりばに停車。むかいの1番のりばに、知多半田いきふつうのぎんいろ電車がまちあい。えきのひだりは、すぐたんぼ。
金山いきふつうのあっかい電車とすれちがい。
ひだりにたんぼをみながら、100キロですすむ。
相対ホームの植大(うえだい)を通過。
新鵜沼いき急行のぎんいろ電車とすれちがい。
ガーダー橋で矢勝川(やかちがわ)をわたって、阿久比町の区域から半田市の区域にはいる。矢勝川は新見南吉『ごんぎつね』の舞台になったとこだ。半田市は東岸中部のまちで、ここが知多半島の中心になる。
左右が市街地になって、みぎ曲線のとちゅう、相対ホームの半田口を通過。
相対ホームの住吉町(すみよしちょう)に停車。
ゆるいみぎ曲線のとちゅう、2面3線の知多半田(ちたはんだ)は、しましきホームみぎがわの2番のりばに停車。ここが半田市の代表駅になるだけど、はんたい線はかためんホームの3番のりばだけ。
左右にまちをみてすすむ。
相対ホームの成岩(ならわ)に停車。
高架をあがってひだり曲線のとちゅう、相対ホームの青山に停車。ここで金山いきふつうのこおろぎ塗装とすれちがい。
高架をおりても、まんだ左右は市街地。
半田市の区域から武豊町(たけとよちょう)の区域にはいって、相対ホームの上ゲ(あげ)を通過。
相対ホームの知多武豊(ちたたけとよ)に停車。でかでかと駅名をかいた、ごっついこせんきょうがとくちょうのえきだ。はんたいホームにも名古屋いき特急のあっかい電車が停車して、いっぱいひとがのっていく。
みぎ線路わき、ふみきりのとこに保線作業員さんらがおる。左右はひなびたふうけいになっていく。
さて、電車が減速。ついにとまる。はんたい線にとまっとった電車が逆走してむこうにいく。「停車信号のため停車しとる」っていう車内放送がはいる。
しばらくまって、やっとしゅっぱつ。
10時41分の定刻から4分おくれで、2面3線の富貴(ふき)はひだりかためんホームの1番のりばにとうちゃく。ここで新鵜沼いき急行のあっかい電車とすれちがい。
ここまでのってきた電車が河和にむけてでていくのをみおくって、知多新線にはいっていく電車がくるのをまつ。のどがかわいて、ホームの自販機で三ツ矢ピーチをかう。ホームのひだりに駅舎があって、駅員さんがおる。
富貴から美浜緑苑まで
さて、1番のりばに富貴10時50分の内海いき特急がはいってくる。けっこうなかずのひとがおりるのをまって、のる。電車は4両編成きんぎょばちのあっかい電車。いや、これって通勤用車両なのに特急電車につかっとるだ。
しゅっぱつして複雑な分岐をみぎにはいっていく。こっから知多新線だ。線路は単線になって、みぎ曲線でおかをあがっていく。また内陸にはいっていくだ。こんどは東岸から西岸にむかう。
まくらぎはきのまくらぎ。線路は単線だけど、みぎに複線用地が確保してある。左右はこだち。
ところどころにためいけ。いまは、木曽川を水源とする愛知用水を農業用水としてつかっとるけど、むかしはこのためいけがたよりだっただ。
別曽池(べっそういけ)信号場で金山いきふつうのあっかい電車といきちがい。
すぐに深谷トンネルをくぐる。
ひだり曲線をいくとこで、みぎ線路わきに保線作業員さんらがおる。
上野間(かみのま)トンネルをくぐる。
電車は95キロですすむ。やまんなかをいくにしてはけっこうはやい。
相対ホームの上野間(かみのま)に停車。えきのまわりにはなんにもない。半島を横断してまあはい西岸にきとるはずだけど、ぜんぜんほんなかんじはない。
上野間をでて、みぎに一瞬うみがみえる。まちがいなく西岸にきとる。
ひだり曲線で小原トンネルをくぐる。
みぎにうみ。伊勢湾のうみ。
こだちのなかにはいって、10時57分、ひだりかためんホームの美浜緑苑(みはまりょくえん)にとうちゃく。いや、まるで秘境駅のおもむきだ。みぎにある複線用地がむなしい。
ここまでのってきた電車がでていくのをみおくり。
かいさつをでるとこで、臨時駅員さんとすれちがい。インターホンで「もどります」っていって、かいさつをはいっていく。臨時駅員さんがいるほどの時間帯があったのか。かえりの時刻表をかくにん。名古屋方面には毎時3本の電車。03分の新鵜沼いき急行、24分の名古屋いき特急、46分の金山いきふつう。
えきからひだりうえにあがって、きれいに整備された住宅街をひがしにあるく。あとでしっただけど、ここが名鉄が開発した美浜緑苑ニュータウンだった。いや、ほれにしてもこのニュータウンとえきとのむすびつきがこころぼそい。やまでらにあるようないしだんでつながっとるだけなだ。
きたにむきをかえて杉本美術館にとうちゃく。これも名鉄のつくった美術館だ。
杉本健吉(すぎもとけんきち)の作品をみて、うみのみえるへやで抹茶をのんで、えきにもどる。
(さんこう)
- 乗車記録 - 2020年9月にじゅうよっか、もくようび、平日
- 河和線の新駅、ふぉーーーっ! - あきひこゆめてつどう|2015/09/13
- 河和線(こうわせん)にあたらしいえきができるげな。ばしょは高横須賀(たかよこすか)と南加木屋(みなみかぎや)の中間地点で、河和線の起点太田川(おおたがわ)から2.7キロ、名鉄名古屋からは20.8キロの位置になる。名古屋本線にこのきょりをあてはまると、名鉄名古屋から21.4キロの富士松(ふじまつ)になる。
- 設置ばしょは東海市加木屋町(かぎやまち)唐畑(からばた)の横須賀トンネルみなみがわ付近で、両駅間の中間地点。2015年5月に開業した公立西知多総合病院からひがしがわに250メートルのもよりえきとなる。えきのなまえ、かいぎょうびは未定。全額を市が負担する事業費について、市の担当者は「えきの構造などによりおおきく変動する可能性はあるけど、試算ではえき単体で20億円」ってのべ、ほのうち3分の1はくにの補助がみこめるとの見解をしめした。
- 名鉄知多新線(愛知県武豊町~南知多町。2011年訪問)|『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)|2013-03-02
- 美浜緑苑駅 - Wikipedia
- 美浜緑苑駅(みはまりょくえんえき)は、愛知県知多郡美浜町(みはまちょう)奥田(おくだ)にある名鉄知多新線の駅。富貴起点6.7km。2018年度1日平均乗降客数446人。
- 知多新線は1980年に内海駅まで開通しとるが、付近に名鉄がニュータウン美浜緑苑を建設したため、1987年に当駅が追加する形で設置された。開業当初は普通列車の大半が当駅通過する一方で毎時1本設定されとった急行は停車するダイヤが組まれとった(同じく名鉄が建設した杉本美術館へのアクセスを考慮して、2000年頃には午前中に内海行きのみ特急が特別停車しとった)。現行ダイヤ(2011年3月26日改正以降)は特急を含む全列車が停車する。
- 単式1面1線ホームの地上駅。知多新線では行き違いが不可能な唯一の駅である。ホームは内海方を向いて左側に位置し、6両まで対応しとる(8両の場合は后ろ2両ドアカット)。駅集中管理システムが導入された無人駅である。駅にはタッチパネル式自動券売機(ミューチケット購入可能)、自動改札機、自動精算機が設置されとる。駅へ至るいずれの経路にも階段があるが、立地や利用者数の問題からスロープ設置などのバリアフリー対応工事は行われとらん。
- 名古屋いき特急で美浜緑苑から神宮前まで - 2020年9月にじゅうよっか - あきひこゆめてつどう|2020/09/29 〔ついか〕
- 2020年9月にじゅうよっか。知多半島のたびのかえり。名古屋いき特急で、美浜緑苑(みはまりょくえん)から神宮前までもどる。
- 知多半島のたびのあと - 2020年9月にじゅうよっか - あきひこゆめてつどう|2020/09/30 〔ついか〕