2022年6月21日、かようび、平日。ワイドビューひだにのって、下呂温泉までいってきた。ワイドビューひだは絶滅確定種。来月2022年7月からはワイドビューじゃないしんがたHC85系車両が投入されちゃうってことで、先頭車最前列の席をとってさいごのワイドビューをたのしんできた。いったさきの下呂温泉では温泉やあしゆにいやされて、飛騨牛にしたつづみをうって、さらにふるいしゅくばまちのふぜいもたのしんできた。
〔名鉄〕〔ワイドビューひだ〕〔下呂温泉〕〔乗車記録〕
◇ ◇
名鉄
さいしょは西尾線。ふるい7時22分、岐阜いきふつうのあっかい電車にのる。
しんあんじょうから名古屋本線にのりいれ。
7時38分、知立にとうちゃく。
7時42分、岐阜いき快速特急のパノラマスーパーにのりかえ。座席は、特別車2号車4D。ひだりまどがわはしらかげ。こおろぎ特急だと偶数列がはしらまえになるだけど、パノラマスーパーははしらかげになるだ。
トンネルにもぐって、名古屋にとうちゃく。8時8分。
ワイドビューひだ
名古屋は、名鉄の地下かいさつから地上にあがってJRひろこうじぐちかいさつに移動。コンビニでにぎりめしとおちゃをかって、かいさつをはいる。
さて、11番のりばに富山いきワイドビューひだがはいってきた。きたからはいってくるっておもっとったら、みなみからはいってきて、ちょっとびっくり。
列車は4両たす3両の連結で、ぜんぶで7両。けっこうながい編成だ。
停車。いちばんうしろがグリーン車10号車。とびばんがあって、7両編成なのに10号車なだ。
10号車にのりこむ。座席配置は通路みぎがわがたて1列で、ひだりがわがたて2列。
座席は最前列みぎの1C。グリーン車だけあって、けっこうひろびろとしとる。ほんとは、よりまんなかよりにある、ひだり通路がわの1Bがよかっただけど、先約があってとれんかった。
エンジン始動。非電化の高山線にはいっていくワイドビューひだは気動車だ。もくもくけむりがあがって、いかにも気動車らしい。
定刻の8時43分より1分おくれでしゅっぱつ。うしろむきにしゅっぱつ。しばらくは東海道線をきたにいく。
ひだり、名鉄名古屋本線栄生(さこう)に、佐屋いき急行のあっかい電車とセントレアいきミュースカイ。
庄内川をわたる。みぎ車窓かわしも。
一宮を通過するとこで、大府いき快速の313系ステンレス電車とすれちがい。
木曽川のえきを通過。
木曽川のかわをわたる。
みぎ車窓かわしも。
おおきくゆみなって、進行方向をにしむきにかえる。
名鉄名古屋本線をこえるとこで、セントレアいき特急のこおろぎ特急がみなみのほうにいくのをみる。
高架の岐阜は4番のりばに停車。
ここで、めのまえにおった車掌さんが運転士さんに交代。こっから方向転換して高山線にはいっていくだけど、わがのる10号車が先頭になるだ。いや、あまりにすばやい交代で、ここまで運転してきた運転士さんじゃなくて、こっから乗務する運転士さんにかわったのかもしれん。
岐阜をしゅっぱつ。東海道線大垣いき特別快速の313系ステンレス電車とすれちがいながら、単線で地平におりていく。東海道線上下線のあいだにわりこんで地平におりていくかたちだ。高山線は非電化単線だ。
複線電化の名鉄各務原線(かがみはらせん)をくぐる。高山線のほうが6年先輩だ。
いきちがい分岐をひだりにはいって、長森(ながもり)を通過。まわりはなんにもなさそうで、えきのこせんきょうもやねなしの陸橋っていうわびしさだ。
いきちがい分岐をひだりにはいって、那加(なか)を通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。ここで、岐阜いきふつうのキハ25がたステンレス気動車といきちがい。みためはまるで313系ステンレス電車。
いきちがい分岐をひだりにはいって、楚原(そはら)を通過。ここは、やねありのちゃんとしたこせんきょうがついとる。ここで、回送のキハ75がたステンレス気動車をおいこし。くろぬりのかおがかっこいい。
いきちがい分岐をひだりにはいって、各務原(かがみはら)を通過。いや、どのえきもいきちがいできるようになっとるのにおどろく。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。
みぎ、名鉄各務原線鵜沼宿(うぬまじゅく)に、河和(こうわ)いきふつうのぎんいろ電車。はるばる知多半島までいく電車だ。
いきちがい分岐をひだりにはいって、鵜沼(うぬま)を通過。ここで、岐阜いきふつうのキハ25がたステンレス気動車といきちがい。
鵜沼をすぎて、やまんなかにはいっていく。広大な濃尾平野もつきて、ついにやまんなかにはいっていく。
みぎに木曽川。
いきちがい分岐をひだりにはいって、坂祝(さかほぎ)を通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。わびしいえきだ。
うわー、線路がいっぱいー。美濃太田(みのおおた)の構内にはいっていく。ここ美濃太田は、みぎに太多線(たいたせん)が分岐して、ひだりうしろに長良川鉄道が分岐する拠点駅だ。りっぱな橋上駅舎もある。
いきちがい分岐をひだりにはいって、3番のりばにすすんでいって、みぎ、はんたい線2番のりばに「美濃太田いきふつう」表示のキハ75がたステンレス気動車。おりかえし太多線にはいっていく列車か。ひだり、むかいの4番のりばにキハ25がたステンレス気動車。
3番のりばに停車。なんにんかがのってくる。えきらしい光景だ。
美濃太田をでて、太多線とわかれる。みぎの太多線が東南方向に、中央線と接続する多治見(たじみ)までいくのにたいして、わがいくひだりの高山線は東北方向からきた方向に下呂、高山をとおって、北陸線新幹線と接続する富山までいく。
いきちがい分岐をひだりにはいって、こびを通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。
みぎに飛騨川(ひだがわ)。さっきまでは木曽川だったけど、ほの支流の飛騨川にかわった。こっからずーっと飛騨川をさかのぼっていく。
いきちがい分岐をひだりにはいって、中川辺(なかかわべ)を通過。ここは、やねのついたきちんとしたこせんきょう。ここで、美濃太田いきふつうのキハ25がたステンレス気動車とすれちがい。
わが富山いきワイドビューひだは、時速110キロですすむ。こんな単線区間を時速110キロでいくって、列車も高性能だし線路もきちんとしとるってことだ。さすがJR東海。
いきちがい分岐をひだりにはいって、下麻生(しもあそう)を通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。あめのひにかささしてこんな陸橋をわたるって、ほんとにたいへんなことだ。線路はくさぶかい。
みぎ、飛騨川にかかるあおいはし。
いきちがい分岐をひだりにはいって、上麻生(かみあそう)を通過。ここで、名古屋いきワイドビューひだといきちがい。ここも線路はくさぶかい。
みぎした、飛水峡(ひすいきょう)。飛騨川が、いわをくりぬいてながれとる。
飛水峡はつづく。左岸に赤池弁財天。
飛水峡信号場にはいる。いきちがいができるように一定区間複線にしてあるだ。えきかんがながいで、こういう信号場がつくってあるにちがいない。
信号場をでて、単線にもどる。
みぎ、飛水峡にかかるあっかい鉄骨トラス橋。
みぎ、上麻生ダム(かみあそうだむ)。まるみをおびたいしばりのゲートピアと、ほのうえにのっかるうすちゃいろのこじゃれたゲート室。うつくしいダムだ。
飛騨川左岸をいく。
りょうぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、白川口(しらかわぐち)を通過。
白川口をでて、ひきつづきみぎに飛騨川。
みぎにゆみなりながら第1飛騨川鉄橋をわたって、飛騨川の右岸にいく。
みぎ車窓かわしも。
みぎぶくれのいきちがい分岐を直進して、鷲原信号場(わしばらしんごうじょう)をとおる。
第2飛騨川鉄橋をわたって、飛騨川の左岸にいく。
みぎ車窓かわかみ。
第3飛騨川鉄橋をわたって、飛騨川の右岸にいく。
ひだり、ひとざとをへだてて飛騨川。
りょうぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、みぎにゆみなりながら下油井(しもゆい)を通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。
ひだりに飛騨川。ここも、かわがいわをくりぬいてながれとる。
ひだりに七宗ダム(ひちそうだむ)。
りょうぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、みぎにゆみなりながら飛騨金山(ひだかなやま)を通過。ここは、やねありのちゃんとしたこせんきょうがついとる。
ひだりぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、福来信号場(ふくらいしんごうじょう)にはいる。
信号場をでて、単線にもどる。
第1益田川鉄橋(だいいちましたがわてっきょう)をわたって、益田川(ましたがわ)の左岸にいく。飛騨金山から飛騨川は益田川になまえをかえた。
第2益田川鉄橋をわたって、益田川の右岸にいく。
ひだりに下原ダム(しもはらだむ)のダム湖。
いきちがい分岐をひだりにはいって、ひだりにゆみなりながら焼石(やけいし)を通過。ここもやねなし陸橋のこせんきょう。
ガーダー橋をわたって、益田川の左岸にいく。
みぎ車窓かわかみ。
ガーダー橋をわたって、益田川の右岸にいく。
ひだりに益田川をみながら、わが富山いきワイドビューひだは時速100キロでいく。すげえ。
すすんで、みぎにゆみなりながらガーダー橋をわたって、益田川の左岸にいく。
みぎうしろにちゃいろいはし。
左岸をすすんで、対岸にまちがみえてくる。いよいよ下呂か。
みぎぶくらみのいきちがい分岐を直進して、少ケ野信号場(しょうがのしんごうじょう)にはいる。
ひだりにゆみなっていったとこで、はんたい線にキハ75がたステンレス気動車。
信号場をでて、単線にもどる。
下呂のえきがみえてきた。
りょうぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、下呂(げろ)は1番のりばにとうちゃく。定刻の10時14分から1分おくれ。名古屋からここ下呂まで118.6キロ、91分、時速78.2キロ。いや、こんな山岳区間をふくむ区間を80キロちかい表定速度ではしりぬいたってのはすごいけど、名古屋から1時間半もかかったともいえる。京都までなら新幹線で34分でいけるだ。レールはば1067ミリっていう狭軌でにほんの鉄道網をつくっちゃったことが敗因だ。新幹線はレールはば1435ミリの標準軌で時速270キロではしれるけど、在来線とは別線でつくっちゃってつながりがない。在来線、つくりかえにゃ。新幹線とも一体化せにゃ。ほんとの意味での鉄道先進国にならにゃ。
のってきた列車をみおくり。3両たす4両の連結だったことをさいかくにん。おりた1番のりばがかいさつ直結ののりばであることをかくにん。これがいちばんべんりだ。このあとはんたいからくる、名古屋いきワイドビューひだも1番のりばにつくことをかくにん。ふつうならしましきのりばのはんたい線2、3番のりばにつくとこを、乗客の利便をかんがえて逆線停車でかいさつ直結の1番のりばにつくだ。いや、JR東海も柔軟な対応をすることがあるだ。
下呂温泉
下呂のえきは、にしがわがえきまえ。温泉街はひがしがわ、益田川の対岸にあるってのに、意外なことだった。かいさつをでて、駅舎をでたとこから、「こちら下呂温泉」の標識にしたがって、すぐにみぎにあるいていく。えきまえのようすもみることなく線路ぞいをきたにあるいて、右折。線路をくぐってひがしにすすむ。
益田川(ましたがわ)にかかる下呂大橋をひがしにわたる。
ひだりかわかみ。東岸、かわぞいからこやまの中腹にかけて温泉街。
下呂大橋からつづくあだのどおりのさかをのぼっていく。あだのどおりはたにがわの左岸堤防道路で、ひだりに温泉街が、みぎにたにがわをへだててまちなみがひろがる。
さいしょの十字路の西北かど、下呂温泉旅館協同組合ビルのまえに、いしぶみを発見。
「右 美濃国より尾張|左 飛騨高山より越中|此処は下留」ってかいてある。
いや、みぎひだりはわかるけど、ここは下留ってどういうことだ。むかしは下呂のことを下留っていったのか。いしぶみのおくにあった下呂温泉神社にもおまいり。
さらにのぼっていって、たにがわにかかるはしのうえに林羅山(はやしらざん)の銅像を発見。3びきのさるをしたがえて、林羅山がおどっとる。台座の説明がきをよんでみる。
「江戸時代初期の儒学者林羅山が詩文集のなかで、『わがくににいっぱい温泉があるなかで、有間、草津、湯島の3か所がなだかい』っていった」とのこと。
有間、草津、湯島は、それぞれ有馬温泉、草津温泉、下呂温泉のこと。むかしは下呂温泉のことを湯島温泉っていったのか。ともかく、林羅山は下呂温泉のなを全国にしらしめた恩人ってわけだ。
ところで、あだのどおりの歩道がたにがわにおおきくせりだしとる。右岸堤防道路の歩道もたにがわにおおきくせりだしとる。この、両岸から歩道がおおきくせりだしてきとるさまがおもしろい。おかげで歩道をひろびろと確保できとるわけだ。いや、かんがえたもんだ。
また、あだのどおりをのぼっていって、左折。こっからゆのまちどおりにはいっていくだけど、いりぐちのみぎがわに「飛騨街道湯之島宿案内」のかんばん。いや、このゆのまちどおりが飛騨街道って街道だって、とおりの左右が湯之島宿ってしゅくばまちだったのか。林羅山のいった湯島ってなまえがいまもいきとるのか。
ゆのまちどおりにはいっていって、ひだりにゆみなりながらさかをのぼっていくとこで、「飛騨街道湯之島宿」のふだのかかったかぶきもんをくぐる。
さらにさかをのぼっていくとちゅう、みぎ、かえるのたきでてをきよめる。
みちがみぎにゆみなっていくとちゅう、みぎにみちしるべ。みちにめんした正面に、「みぎ金山、関、太田宿|ひだり高山、古川、富山」ってかいてある。金山は飛騨金山、太田は美濃太田、古川は飛騨古川。この飛騨街道は中山道を太田宿で分岐してきたに富山までいくみちなだ。ほいで、みぎめんに「した中津川宿、善光寺」ってかいてある。おんなじ中山道でも太田宿よりまっとひがしの中津川宿にでて、ほっから東北方向に中山道経由で善光寺までいけるってわけだ。説明がきに、「湯之島宿から中津川宿につながるみちは南北街道ってなまえで、飛騨街道のこの地点から分岐しとった」ってかいてある。
すすんで、みぎに湯之島宿こうさつば。説明がきに、「飛騨街道湯之島宿は、中山道中津川宿につながる南北街道の分岐点でもあって、本陣やにだのとりつぎじょがあってにぎわっとった。伝馬宿があったこのばしょにこうさつばがあって、伝馬宿の問屋役だった武川家はいまも「とんや」の屋号を継承しとる」ってかいてある。
すすんで、ひだりしたにしらさぎのゆ。
すすんで、みぎに飛騨街道湯之島宿本陣あとのいしぶみ。みぎめんに「飛騨街道湯之島宿|本陣飛騨屋武川久兵衛宅あと」ってかいてある。こうさつばのとこの説明がきにかいてあった武川家だ。ほいで、みちにめんした正面に「1814年6月1日(文化11年4月13日)|伊能忠敬測量宿泊地あと」ってかいてある。おー、あの伊能忠敬がここにとまったのか。
もどって、さっきすどおりしたしらさぎのゆにはいることにする。ゆのまちどおりの十字路からしらさぎざかをおりかけたとこに、しらさぎのゆはある。みちがひだりにゆみなってくだっていくとこのみぎがわに、しらさぎのゆの2階だてのしろい洋館がある。
玄関をはいったとこに自動券売機があって、入浴料430円のきっぷをかっておくさんにわたして、2階の脱衣場にあがっていく。
おくに1階におりたとこが浴場。したに益田川(ましたがわ)のながれをみながら温泉をたのしむ。
玄関をでたとこで、あしゆがにぎわっとる。ここは無料だ。
しらさぎざかをくだりきって、また、あだのどおりにでて、遊雅(ゆうが)ってみせでひるめし。飛騨にきたら飛騨牛くわにゃってことで、飛騨牛みすじステーキを注文。でてきた料理にしたつづみ。
あだのどおりはしらさぎよこちょうに、また、あしゆを発見。さっき温泉にはいったとこだけど、まあいっかいつかる。あー、きもちいいー。あちこちに無料ではいれるあしゆがあるのは、観光客にとってうれしいもんだ。
下呂大橋をわたってえきにもどって、かえりの列車にのる。