きょう2022年9月むいか、一宮のまちをぶらぶらあるいて、近代化産業遺産になっとるリテイルビルや、あいち国際芸術祭の会場のひとつ一宮市役所に展示してある「あいちなう」をみてきた。
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一宮駅からぶらぶらみなみにあるいて、尾西繊維協会ビルにとうちゃく。いや、尾西繊維協会ビルあらためリテイルビルだ。尾西繊維協会事務所の移転でとりこわしの危機にあったとこを、リテイルって会社がまるごとかりあげることになって、なまえもリテイルビルにかわった。ここで、こうばの倉庫にねむっとったはぎれやみほんひんのほか、ちいさなきずで出荷せんかった生地を販売しとるっていう。いや、生地をかうわけでもない人間がはいれるとこじゃないなっておもったら、どうぞご自由におはいりくださいってかいてある。
いりぐちからはいっていく。
ひだりにいったつきあたりに、おじいさんのふるどけい。
つきあたりからみぎにつづくろうか。すてきな空間だ。
2階からさらにうえにあがっていく。
3階講堂。生地がいちめんにつんである。
リテイルビルからまたみなみにあるいて、一宮市豊島記念資料館にとうちゃく。あいち国際芸術祭の会場になっとるはずなのにしまっとる。どういうことだっておもったら、「落雷による電源故障により臨時休館」ってはりがみ。あきらめるしかない。
一宮市豊島記念資料館から本町どおりをきたにあるいていく。このとおりが、岐阜から名古屋につながるおすし街道でもある。すすんで、本町どおりがアーケード商店街にかわる。ここが一宮の中心地だ。ひだり、大和証券ビルのみせさきにいしぶみがならんで2本あるのを発見。ひとつが「真清田神社二のとりいあと」のいしぶみで、まあひとつが「三八市の市神堂旧地」のいしぶみ。本町どおりがきたにつきあたったとこにあるのが真清田神社で、いりぐちでひらかれとるのが三八市。ほの二のとりいや市神堂がここにあっただ。
とちゅうでみぎにまがって、人形町商店街にはいっていって、ちょこっとひだりにはいったとこに一宮市役所。
この一宮市役所もあいち国際芸術祭の会場で、玄関をはいったとこに「あいちなう」。さなだたけひこさんってひとの作品で、しゅろのきのさきっぽから2階にむかってくものいとがはきだされとる。しゅろのきは、羊毛をなったもんをたばねたもんだった。ふつう、なわをなってしめなわをつくるだけど、これは羊毛をなってしゅろのきをつくっただ。繊維産業がさかんな愛知県のしょうちょうとしてこれをつくったとのこと。県内各地でおこなわれた、羊毛をなう作業のようすも映像でながれとる。いや、おもしろい。
かかりのおねえさんのすすめにしたがって、2階からあいちなうをみおろしてみる。放射状にはきだされるくものいとにすいこまれそうだ。
作品のほか、三岸節子の実家のおりもんこうばのはなしとか、にほんのデンマークあんじょうのわたさく、養蚕のはなしとか、県内各地の繊維産業の歴史についての説明がきも多数。
人形町商店街にみつけといたひのでずし食堂でひるめし。さしみやてんぷら、ごちそうさまでした。いや、昭和な食堂、すてきだ。
きょうのものみのさいごにまあいっかい一宮市役所にもどって、最上階14階展望室から南東南方向に摩天楼をのぞむ。
一宮駅にもどって、かえりの電車にのる。