わがふるいのまちは亀山(かめやま)に保福寺(ほうふくじ)っていう曹洞宗のてらがある。
◇ ◇
ひがしむきに県道にめんして境内。地形はおくにむかってたかくなっていく。
参道の左右に廊下堂。
ひだりに三十三観音堂。念救世ってかんばんがでとる。
ずらーってならぶ観音さん。
みぎに十六羅漢堂。応真来現ってかんばんがでとる。応真ってのは阿羅漢の別名。
ずらーってならぶ羅漢。
参道をすすんで山門。
山門をくぐってひだりに永代供養塔とかねつきどう。
まあたらしい永代供養塔。てっぺんにくろいストゥーパをいただく。
ほのうしろにかねつきどう。まいあさ6時にかねがなる。おおみそかのばんには参拝客に除夜のかねをつかせてくれる。
しょうめんに本堂。あんじょう市内最古の本堂だ。
本堂のまんまえにみどりあざやかな大香炉。
豊川稲荷からゆずりうけたもんだけど、塗装しなおすのに9か月もかかったとのこと。
この大香炉は、豊川稲荷千頭別院(静岡県榛原郡川根本町千頭/豊川稲荷の篤信者であった故松岡嘉兵衛氏の発願寄進により1985年12月1日開創)において、永年に渉り多くの参拝者の御信仰の一端を担っておりましたが、その役目を終えることとなり、当山鎮守保福稲荷(豊川稲荷より拝請/妙厳寺33世住職その后の大本山永平寺79世福山諦法禅師により1999年11月開眼)の本山である妙厳寺豊川稲荷(豊川市豊川町)より、その仏縁浅からずと当山への贈渡の御法愛に与り、ありがたく拝受致したもの也。 2013年吉日 大亀山保福寺 |
大香炉のみぎにまにぐるま。1回まわすとお経を1巻よんだのとおんなじ功徳があるっていう。
「摩尼車」のマニは、宝珠の意味を示し、お釈迦様の誕生国ネパールでは古くから使われております。摩尼車を1回まわせば、お経を1巻読んだと同じ功徳とされ、仏様やお経の功徳にたとえた宝の珠を、得られるとされております。摩尼車に軽く手を当てて、ゆっくりと回して、お願いごとをお唱え下さい。 |
てらの400年記念に寄付をつのって設置したもんだ。
本堂のひだりに地蔵堂。
本堂と地蔵堂のあいさをおくにはいっていったとこに保福稲荷。
境内うらてに金蔵塚。これがあんじょう合戦十三塚のひとつの金蔵塚にちがいない。
〔2023年9月よっか訪問〕
◇ ◇
保福寺御縁起 |
『亀がはこんだ阿弥陀さま』 |
保福稲荷 | 当山、保福寺に祀られておりますお稲荷様は、豊川市の「豊川閣妙厳寺・豊川稲荷(豊川吒枳尼真天/とよかわだきにしんてん)」様を、お祀りしてございます。 悪事災難を除き、福徳智恵を得、悲しみを転じて喜びとなすとされ、商売繁盛・家内安全・無難無災・開運満足等の願いと結ばれ毎回、お勤めの日には善男善女沢山のお参りを頂いておりますのは、お稲荷様に対する信仰心が篤く、又昔からの変わることのない心願であります。 |
◇ ◇
保福寺 (ほうふくじ) |
曹洞宗(そうとうしゅう) (亀山) 江戸時代初期(元和年間=1615~1624)この地の領主の旗本本多丹后守重世(しげよ)が岡崎の竜海院の流れをくむ寺として創建した本多丹后守家の菩提寺です。 本尊は阿弥陀如来座像です。禅寺にふさわしく、山門の手前にお堂が向かい合って建っております。三十三観音と十六羅漢をおまつりするお堂です。 山門左手に鐘楼、正面に本堂、右手に庫裏、その奥は方丈と池のある庭園となっております。本堂左手には地蔵堂、稲荷堂もまつられております。 本堂としては安城市内最古の貴重な建造物です。 |
保福寺の地蔵 | このお堂の本尊は頭をまるめ、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩です。左足を垂らして座る珍しいお姿です。 古井神社の隣の「地蔵山」にまつられとったものを保福寺に移しました。堂内には他に庚申さん(こうしん)の石仏などが身をよせております。 |