ながらくいっとらんめいじむらにいくことにした。まあいっかいうじやまだゆうびんきょくをよくみてみたい。
〔だい8こうとうがっこうせいもん〕 〔みえけんじんじょうしはんがっこう〕 〔うじやまだゆうびんきょく〕 〔せいよはねきょうかいどう〕 〔おおいぎゅうにくてん〕 〔みえけんちょうしゃ〕 |
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でんしゃとばすをのりついでめいじむらとうちゃく。にゅうじょうかいしの9じはんまで28ぷんのまちじかん。まあ1ぽんおくらすとにゅうじょうかいしじこくよりおそなっちゃうで、まちじかんができることをしょうちでこのじかんにきた。おれをふくめてまちびと8にん。ばすをおりたひとのはんぶんがめいじむらではたらくひとたちだって、のこりの8にんがまつ。
まちじかんにだい8こうとうがっこうせいもんをけんぶつ。めいじむらのせいもんにもなっとるもんで、こいつはにゅうじょうしちゃうとうらがわからしかみえん。
だい8こうとうがっこうってのは、めいだいことなごやだいがくのぜんしんで、いまのめいしだいことなごやしりつだいがくのいちにあった。ほのじだいのせいもんだ。
れんがづくり。めいじのだいひょうてきようしきもん。あかれんがとしろみかげいし。とびらやさくにてつざい。ねおるねっさんすようしき。1909ねん、けんぞう。1949ねん、しんせいめいだいきょうようぶのせいもんになる。1965ねん、めいしだいにいかん。せいもんもなごやしのもんになる。ほのあととりこわされるうんめいになり、1970ねん3がつからめいじむらのせいもんになる。
のってきたばすがおりかえししゅっぱつしてちょっとしてきっぷうりばがひらいて、にゅうじょうけんをかう。おとなひとり2,500えん。
9じはんきっかりににゅうじょうぐちがひらいてにゅうじょう。おれがいのいちばんのにゅうじょうだ。なんにかぎらず、いのいちばんのにゅうじょうってのははつたいけんかもしれん。
にゅうじょうぐちからみぎにはいっていって、みえけんじんじょうしはんがっこう。にゅうじょうするまえからみえとったたてもんで、ふんいきのよさにさいしょにみることにした。うじやまだゆうびんきょくめあてにめいじむらにきただけど、いちてきなかんけいもあって、さいしょにこのたてもんをみることにした。
にかいだて、きづくり、したみいたばりのたてもんで、てまえにでっぱるげんかんぶぶんからひだりにたてもんがつづく。
げんかんわきのかんばんに「1888ねん。みえけんじんじょうしはんがっこう、くらもちしょうがっこう」ってかいてある。
さよくおもてがわ。いっかいもにかいも、したみいたばりのがいへきにたてながのまどがよこにれんぞくする。
げんかんはうらまでつつぬけ。
さよくいっかいぶぶんのうらがわは、いしづくりのまるばしらでささえるかいほうろうかになっとって、げんかんうらがわぶぶんとあわせて、なんだかいすぱにあふうのかおりがする。
さよくはし。
まあいっかいおもてにまわってみたとこで、たてもんのうえにじぇっときのおととひこうきぐも。
- たてもんのなかにはいって、せつめいがきをみる。
1888ねん、みえけんじんじょうしはんがっこうとして、つにたてられた。 - いまのけんちょうしょざいちにおなじく、つにできたた。
- 1929ねん、なばりのくらもちしょうがっこうにいてん。
- なるほど、だいにのじんせいをしょうがっこうのたてもんとしておくっただ。
- せっけいは、みえけんちょうしゃとおんなじしみずぎはち。
- もとは、いーじがたのさゆうたいしょうにかいだてだったけど、めいじむらにくるにあたって、とくしょくあるちゅうおうげんかんぶぶんとさよくの2ぶんの1だけふくげんした。
- あー、ほういうことか。さいしょはうよくもあって、さよくもまっとおおきなもんだっただ。
- 1875ねん、みえけんしはんゆうぞうがっこうできる。
- 1877ねん、みえけんしはんがっこうになまえをかえる。
- 1887ねん、みえけんじんじょうしはんがっこうになまえをかえる。
- 1888ねん、みえけんじんじょうしはんがっこうのほんかんとして、このたてもんができる。
- 「じんじょうしはんがっこう」ってききなれんなまえだけど、とうきょうにあるのをたんに「しはんがっこう」、かくけんにひとつづつあるのを「じんじょうしはんがっこう」っていいわけとったじだいがあったとのこと。
- 1898ねん、みえけんしはんがっこうになまえがもどる。
- 1943ねん、みえしはんがっこうになまえをかえる。
- 1949ねん、みえしはんがっこうをぼたいとして、みえだいがくがくげいがくぶ、いまのきょういくがくぶができる。
- あー、みえだいがくってがくせいじだいにいったことがある。ほこにこのたてもんがたっとったのか。
ひとつのへやにしょうがっこうのきょうしつがさいげんしてある。くらもちしょうがっこうのじだいはこんなふうだっただ。いや、こんなすてきなきょうしつでべんきょうできたこたちはしあわせだったな。
そとにでて、みえけんじんじょうしはんがっこうをみおさめる。
みえけんじんじょうしはんがっこうのあった1ちょうめから、うじやまだゆうびんきょくのある4ちょうめにむかう。めいじむらは1ちょうめから5ちょうめまである。
4ちょうめにはいって、ほへいだい6れんたいへいしゃのうらにでたとこで、むこうのほうにうじやまだゆうびんきょくがみえる。これだ。これをみるためにきょうはめいじむらにきた。
うじやまだゆうびんきょくにとうちゃく。えんとうがたのたてもんがまんなかにあって、ほっからひだりうしろとみぎうしろにはこがたのたてもんがつながっとる。えんとうのうえはどうせいのえんばんみたいなかたちになっとって、えんとうとさよく、うよくとのあいだにはでっぱりがあって、ほのでっぱりのうえにはそれぞれどうせいのねぎぼうずがのっとる。いや、なんちゅうおもしろいたてもんだ。かべは、しらかべとみどりいろのいたばり。みどりいろのたてもんっていんしょうだ。
ねぎぼうずつきのでっぱりからひだりおくにのびるさよく。
ねぎぼうずつきのでっぱりからみぎおくにのびるうよく。
- げんかんまえのせつめいがきをみる。
きゅうしょざいち=いせしいわぶちまち、けんせつねん=1909ねん、かいたいねん=1968ねん、いちくねん=1969ねん、けんちくめんせき=182.3つぼ、こうぞう=もくぞうひらやだてどうばんぶき、しょゆうしゃ=にほんゆうせいかぶしきがいしゃ - やまだには1872ねんにゆうびんやくしょ(1875ねんにゆうびんきょくとかいめい)がもうけられたが、きょくちょうのこうたいやでんしんじむのどうにゅうなどにともなってきょくしゃはいてんをかさね、1909ねんにこのちょうしゃがいせじんぐうげぐうまえのしんいきしょうめんかどちにしんちくされた。
- せっけいしゃはていしんしょうのぎしゅしらいしえんじといわれ、えるじがたへいめんのかどがいりぐちで、こうしゅうしつとよばれるえんけいのほーるとなっとる。ほーるのしゅういはかうんたーになっており、ひだりのよくぶ *1でゆうびんじむがおこなわれ、みぎのよくぶ *2にでんわこうかんしつやれんがづくりのきってそうこなどがもうけられた。どーむじょうのてんじょうにあるたかまどからはひかりがはいり、あかるいほーるとなっとる。
- げんかんわきには1887ねんだいのくろいぽすとがふくげんされ、げんざいもりようされとる。
- 1909ねんにいせじんぐうげぐうまえにできたたてもんで、せっけいはしらいしえんじか。いや、よくぞこんなうちゅうせんみたいなたてもんをつくったもんだ。
げんかんからえんとうにはいる。ここがきゃくがはいるとこで、こうしゅうしつってよばれとった。えんばんぶぶんまでふきぬけになっとって、てんじょうにしゃんでりあ。
こうしゅうしつからうよくほうこうのおくにげんぎょうしつ。げんぎょうしつって、まあ、じむしつだ。こうしゅうしつとげんぎょうしつのさかいにまあるいかうんたー。
かうんたーのひだりはしからおうせつしつをとおってげんぎょうしつにはいっていく。
- げんぎょうしつはいまはてんじしつ。せつめいがきをみる。
- うじやまだゆうびんきょくはいこくじょうちょただようしゃれたゆうびんきょくしゃ。
- いや、いこくじょうちょいじょうにしゃれとるわ。
- けんちくねんの1909ねんはいせじんぐうしきねんせんぐうのとしだった。
- なるほど、しきねんせんぐうにあわせてこのたてもんをたてたってわけか。いや、ほれにしても、でんとうとせんしんのたいしょうがすごい。
- 1973ねんのしきねんせんぐうをまえにして、げぐうまえのせいびによりいてんがけってい。1968ねん、かいたい。1969ねん、めいじむらへいちく。
- せんぐうにあわせてできたたてもんが、せんぐうにあわせていてんをよぎなくされたのか。
おくのほうにてがみのてんじ。むかしはてがみをだすひとで、こうしゅうしつがいっぱいだったっていう。えすえぬえすのないじだい、ひとびとはてがみでじょうほうをはっしんしとっただ。
げんぎょうしつのおく、しきられたとこに、しゅうはいにんひかえしつとしゅうはいにんしゅくちょくしつ。
こんどはさよくのほうにいってみる。こっちはうよくにあったげんぎょうしつみたいなおおきなへやはなくて、なかろうかのさゆうにいくつかのへやがある。きょくちょうしゅくちょくしつやこうかんしゅひかえしつ、きってそうこなんかがある。
たてもんのなかをみおえてげんかんからそとにでるときに、げんかんからさよくがわにでんぽうはいたつにんひかえしつがあるのをはっけん。なんかひみつきちめいておもしろい。
そとにでて、さよくはし。
さらにうらにわにまわってみる。さよくとうよくがちょっかくよりもすぼまったかくどになっとるのがわかる。さよくにいりぐちがあってはいってみると、ほこにこうふだまりとこうふしゅくちょくしつ。いや、しゅくちょくしつもしょくしゅにわかれてみっつもあるだ。
こうふだまりにはいるてまえのへやのなかにまたせつめいがきがあって、くわしいたてもんへいめんずもある。
うよくはしでうじやまだゆうびんきょくをみおさめる。
まあひとつ、みえけんじんじょうしはんがっこうとおんなじ1ちょうめにある、せいよはねきょうかいどうをみてかえることにする。
4ちょうめから1ちょうめにあるくとちゅうにあったしょくどうらくってみせにはいって、はんばーぐかれーのひるめし。
みせのまえのしばふひろばにこうこうせいら。しゅうがくりょこうだ。わかいっていいな。
きょうとしでんをよこぎって1ちょうめにはいっていく。
おかのうえにせいよはねきょうかいどうがみえてきた。
おかにのぼってしょうめん。つまいりさんかくやねのたてもんで、ちゅうおうにかいぶぶんにすてんどぐらす、りょうわきにとっかくとうのかねつきどう。いろはちゃいろとしろ。
- げんかんわきのせつめいがきをみる。
- せいよはねきょうかいどう。
- 1907ねん、けんせつ。
- でもそせきには「1906」のもじ。
- 1963ねん、かいたい。1964ねん、いちく。
- もくぞうれんがづくり。にかいだて。どうばんぶき。
- にほんせいこうかいどうきょうときょうくきぞう。
- せっけいはあめりかじんせんきょうしでけんちくかのがーでぃなー。
- いっかいはれんがづくり。にかいはきづくり。ごしっくふうのいしょう。
げんかんをはいって、みぎろっかくとうをにかいにあがっていく。てっぺんはかねつきどうだけど、したはかいだんになっとっただ。しらかべにあーちまどがいっぱい。きれいだな。
おりかえしてあがってにかいにとうたつ。
にかいがれいはいどうだった。いっかい、げんかんのおくはこどもをおもちゃであそばせるとこになっとって、にかいがれいはいどうになっとるだ。てんじょうはなくて、きのこやぐみがまるみえ。ちょっときたよーろっぱふうなそぼくなかんじだ。
さいだんとはんたいのうしろがわ、うえのほうにあるおおきなあーちまどにすてんどぐらす。たてもんしょうめんからみえとったすてんどぐらすだ。
そくめん、うえのほうにもすてんどぐらす。
そとにでて、みぎそくめんからせいよはねきょうかいどうをみおさめる。
- にゅうじょうぐちにもどっていくとちゅう、おおいぎゅうにくてん。
- せつめいがきをみる。
- 1887ねんごろけんちく。もくぞうにかいだて。きしだいのすけのみせ。
- つぎはここでぎゅうなべくうぞ。まつ6,000えん。たけ5,000えん。
にゅうじょうぐちとなりのみやげもんやで、めいじむらのあんないしょとみやげをかう。
ばすのしゅっぱつじかんまでまんだじかんがあって、はんたいがわにみえたみえけんちょうしゃにいってみる。
しょうめんまでいって、みる。かわらぶき、そうにかい、しらかべ。ちゅうおうぶぶんとうよく、さよくのはしがてまえにはりだしてきとる。ほいで、いっかい、にかいともかいほうろうかはりめぐらされとって、いすぱにあふうのかおりがする。
- げんかんわきのせつめいがきをみる。
- みえけんちょうしゃ。
- 1879ねん、けんせつ。もくぞう、にかいだて。
- せっけいはみえけんのだいくしみずぎはち。
- おんなじしみずぎはちがせっけいしたみえけんじんじょうしはんがっこうもいすぱにふうのかおりがしただけど、しみずぎはちのこのみだっただ。
- 1880ねん、めいじてんのうぎょうこう。
- めいじてんのうはじつにいろんなとこにいっとる。
- 1964ねんまでしよう。
うよくにかいのかいほうろうかにあがって、したをみおろす。
おんなじとこからぜんたいをみわたす。しろぬりでいすぱにあふうのかいほうろうかがめだつけど、くろがわらやちゅうおうぶぶんのつまにあるきくのもん、にわのまつのきはにほんのもんだ。
さよくにかいにしゃんでりあつきのごうかなひろま。
みえけんちょうしゃのげんかんをでて、ほのままめいじむらをあとにする。
(2024ねん6がつとおか、げつようび、へいじつ)