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新得

JR北海道

道東え

北海道の首都、札幌(さっぽろ)から帯広(おびひろ)、釧路(くしろ)っていう道東(どうとう)にいくには、北海道のまんなかからみなみにかけてよこたわる石狩山地(いしかりさんち)、日高山脈(ひだかさんみゃく)をこえていかんといかん。いや、石狩山地をこえるのは不可能で、やっとみつけたのが日高山脈のいちばんきたのやま、佐幌岳(さほろだけ)のみなみの狩勝峠(かりかちとうげ)だ。札幌からここまできた列車は新狩勝トンネル(しんかりかちとんねる)をひがしにぬけたあと、ゆるく斜滑降しながらみぎ、ひだり、みぎとおおきくまわって十勝平野(とかちへいや)におりていく。

しんとくちょうのちず(あきひこ)

新得の位置づけ

ほうやって斜滑降で狩勝峠をおりて、さいしょにあらわれるのが、こんかいの話題の新得(しんとく)だ。いってみや、道東の玄関に位置するのが新得だともいえる。札幌から176.4キロのきょりにあり、1日にあわせて11本あるスーパーおおぞらスーパーとかちで、平均2時間8分でつく。平均表定速度は時速82.4キロとそこそこのはやさだ。ただ、高速道路のほうは狩勝峠をおり、十勝清水(とかちしみず)にいたってはじめてインターチェンジとなり、新得は道東の玄関とはなってない。

札幌から新得をとおって帯広までの時刻表
※ 札幌から新得まで平均所要時間2時間8分、平均表定速度82.4km/h
※ 札幌から帯広まで平均所要時間2時間42分、平均表定速度81.7km/h

ちなみに狩勝峠にいたるには、札幌から石勝線(せきしょうせん)でまっすぐくる経路のほかに、旭川(あさひかわ)や滝川(たきかわ)からくる経路があって、根室本線と本線のなまえがついとるだけど、1981年に石勝線ができてからは閑散線区となっとる。

新得ってどんなとこ

ところでこの新得は、人口6,368人のそば栽培や酪農がさかんな農業のまちだげなけど、人口がへってきとるのがなやみだそうで、これまで「レディースファームスクール」で外来の女性農業者をそだててきたことにくわえて、これからは「研修農場」をつくって酪農技術者をそだてていく計画だっていう。明治、開拓者のまちだった新得の挑戦はいまもつづく。


(さんこう)

  • キーワードは「人材育成」 - iJAMP「トップインタビュー」(札幌支社本間一義さん)|2014年12月19日
    • 北海道十勝地方にある人口6,400人の新得町(しんとくちょう)は、そば栽培や酪農がさかんな農業のまちだ。このまちは女性専用の農業研修施設「レディースファームスクール」を1996年に設立。全国からまいとし10人ていどの独身女性をうけいれ、ぢもと農家で最長1年間の実習をおこないながらぢもと定着につなげるとりくみを継続、一定の成果をあげてきた。しかし、少子高令化がすすむなかでまちの人口はじょじょに減少。3期めの浜田正利(はまだまさとし)町長59才は、ぢもと農協の出資とまちの資金協力で酪農などの研修や新技術普及をめざす「研修農場」を2016年中に稼働させる計画をすすめるなど、「人材育成」をキーワードにつぎなる一歩をふみださあとしとる。
    • 研修農場は、JA新得町が出資する法人として設立し、搾乳用のうし400頭規模でスタートする方針。搾乳ロボットなど先端技術の導入も検討されており、まちはうしの購入資金確保などで協力するかんがえだ。
    • 新得には個人農家がおおく、どうしても離農せざるをえんひとがでてくる」って浜田正利町長。研修農場は、離農者がでたばあいにそなえ、ほのあとをひきつぐ人材を育成するのが最大のねらいっていう。
    • 「農家戸数がへるっていうことは、地域にとってもまちにとっても人口減になるっていうこと。ほこにあたらしいひとをいれることで、地域の安定、人口減対策にもしたい」ってちからをこめる。
    • いっぽう、ながねんつづけてきたレディースファームスクールは、2015年度で20周年のふしめをむかえる。2013年度までの18年間にあわせて153人の女性が1年の長期研修を修了し、2014年4月時点で、このうち22人が農業従事者として新得町に定着、ほれ以外にも20人がこのまちにのこりくらしとる。
    • ただ、新得町の農家だけでは多様化するスクール生たちの将来の希望をうけとめきれず、せっかくそだてた卒業生が道内のほかの市町村で就職したり、結婚したりする例もすくなくない。こうした現状には「ほいでも、新得町の農業の応援団になってくれればいい」ってわりきるいっぽう、「ひとをそだてる施設にたいし、くにも道もまあちょっと応援してくれたらありがたい」ってはなす。
    • にほん創成会議の予測では、このまちの人口は2010年の6,653人(2014年9月末=6,364人)から2040年には3,760人と4わり以上へるみとおし。なかでも若年女性は2010年比で64.6%減とおおはばに減少、「自治体消滅」が危惧されとる。
    • 「数字はショッキングだけど、一地方公共団体だけでは解決できん」。いっぽうで「なんでも試行錯誤。たちどまるわけにはいかん」って決意をあらたにする。レディースファームスクール、研修農場につづき、かつて基幹産業だった林業分野でも人材育成をはしらに活性化策を模索するかんがえだ。
  • 釧網本線(せんもうほんせん)のあらまし - あきひこ ゆめてつどう|2014/12/11
    • 札幌から374.5キロの網走(あばしり)。1日4往復の特急オホーツクで5時間以上かかる。札幌から348.5キロの釧路(くしろ)。1日6往復の特急スーパーおおぞらで4時間以上かかる。まあはいへとへとなだけど、この網走と釧路をむすぶのが全長169.1キロの釧網本線(せんもうほんせん)だ。
  • 日高本線ってどんな線? - あきひこ ゆめてつどう|2014/12/10
    • う~ん、日高の特産物にしたつづみをうち、車窓からみえる日高山脈をたのしみながらいく列車か。こんな列車が現実のものとなり、路線もまた、えりもみさきをまわって、帯広に到達するひがくることをいのる。
  • 石勝線と根室本線 - あきひこ ゆめてつどう|2014/11/19
    • そもそも根室本線の起点は旭川だっただ。旭川からぐーっとみなみにすすんだとこで、きゅっとむきをひがしにかえ、狩勝峠(かりかちとうげ)をこえ新得から帯広方面にむかう。旭川帯広間の開業は1907年のこと。ただ、この経路だと札幌から帯広方面にいくのにずいぶんとおおまわりだ。
    • 石勝線をつかって札幌から新得まで176.4キロ。滝川まわりより43.4キロの短縮で、ほのまえの旭川まわりだったときとくらべると、じつに96.9キロもの短縮だ。新夕張新得間の沿線に人家はまばらなようではあるけど、札幌から帯広、釧路にむかう特急列車が石勝線をいきかう。
  • 幾寅駅(いくとらえき)-高倉健さんのおもいで - あきひこ ゆめてつどう|2014/11/18
    • 根室本線(ねむろほんせん)は滝川(たきかわ)を起点として、富良野(ふらの)、新得(しんとく)をとおって、帯広(おびひろ)、釧路(くしろ)、根室にいたる全長443.8キロの線だけど、札幌から帯広、釧路にいく特急は、まず千歳線(ちとせせん)、石勝線(せきしょうせん)をとおって新得にいき、ほっから根室本線にはいっていく。したがって、滝川から富良野をとおって新得にいくまでの136.3キロは「本線」をなのりながらも、実質はたんなるローカル線にすぎん。
  • 新得駅 - Wikipedia
  • えきから時刻表 - 駅時刻表
  • 上落合信号場(かみおちあいしんごうじょう) - Wikipedia
    • 1966年9月30日、根室本線落合-新得間の新線つけかえにともなって新設。
    • 1981年10月ついたち、石勝線(せきしょうせん)開業。
  • 狩勝トンネル - Wikipedia
    • 狩勝トンネルは、北海道空知郡(そらちぐん)南富良野町(みなみふらのちょう)字落合(あざおちあい)と上川郡新得町新得に存在する鉄道トンネルである。本項目ではつぎのふたつについて記載する。
      1. 根室本線の旧線にかつて存在した狩勝トンネル
      2. 現在の根室本線の新狩勝トンネル
  • 狩勝峠 - Wikipedia
    • 狩勝峠とは、南富良野町新得町のあいだにある国鉄根室本線の旧線または国道38号線のとうげである。道路のとうげの標高は644メートル。1927年ににほん新八景に「平原」の部門として選出されたけど、これはとうげから十勝平野を眺望したふうけいによる。とうげのにしがわは石狩川水系、ひがしがわは十勝川水系で、にほんかいがわと太平洋がわの分水界である。
    • とうげのなまえの由来
      のちに根室本線となる旭川から釧路へいたる鉄道のはつかかんにわたるルート踏査をおこなった北海道官設鉄道の鉄道布設部長田辺朔郎が、日高山脈を鉄道がこえるのに最適なルートである旧狩勝トンネルルートをみいだしたさい、旧石狩国と旧十勝国からひと文字づつとって命名した。ほのさい、田辺朔郎はつぎのようによんどる。
      • 「みおろせば 十勝くにはらはてもなし のびかあらぬかけむりたてるは」
  • 道東自動車道 - Wikipedia
  • 新得町 - Wikipedia
    • 新得町(しんとくちょう)は、北海道十勝総合振興局管内の上川郡にあるまち。まちのなまえの由来は、アイヌ語の「シットク・ナイ」(やまのかた、はしっこ)から。また、アイヌ人がもちいる酒造のための漆器を「シントコ」といい、これをつくるための土地だったともいわれる。
    • 面積1,063.79平方キロメートル、2014年9月30日現在の人口6,368人。
  • 北海道拓殖鉄道
    • 風景のうつくしさにふけっとるどころじゃなかった。くさぐさの繁茂にひよっとるどころじゃなかった。北海道の本質は、まっとずっとちがうところにあっただ!
    • 開拓時代の辛苦をおもえ。「みちなきみち」っていう慣用句は、ただの修辞でなかった。まさに字義どおり、みちなき大地にみちがきざまれていっただ。なんという常識の差異なのか。現代であや、みちもない原野に入植させるっていう暴虐はありえん。みちなり電気なり水道なり、最低限の社会資本を構築してから入植者をむかえるのが、現代のまっとうなやりかただらあ。ほうじゃなく、まったく未開の地にいきなり人間をほうりこむとは……。いくら時代背景がことなるとはいえ、慄然(りつぜん)たるおもいがする。
    • 以上のような観点からもみわたしてみや、北海道拓殖鉄道にはさまざまな社会的意義が付帯してくることがわかってくる。筆者にほの全貌をあきらかにするほどのちからがあるかいなかはおくとして、廃止后40年をへてもなおのこされとる痕跡(こんせき)の写真をちりばめつつ、北海道拓殖鉄道の歴史をたどってみることにしよまい。
      北海道拓殖鉄道路線図
  • 北海道拓殖鉄道 - Wikipedia