2018年4月26日、名鉄特急、近鉄特急とのりついで伊賀神戸(いがかんべ)までいったことはまえのブログ記事にかいた。こんかいはほのつづきで伊賀鉄道で上野のまちまでいくようすを紹介する。
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いがかんべ
(21) 伊賀神戸 - 上野市いきふつう(構内ふみきりから先頭をみる)
7時51分、大阪難波いき近鉄特急で伊賀神戸にとうちゃく。伊賀鉄道のホームもおんなじ構内にあるだけど、いったん構内ふみきりをわたってかいさつをでる。きっぷをかいなおさにゃいかんだ。かうのは1日のりほうだいきっぷ。自動券売機になくてまどぐちでかわにゃいかんだけど、ひとつしかないまどぐちで先客がてまどっとる。しんぱいしたとおりだ。やっとのことできっぷがかえて、いそいでかいさつをはいりなおして伊賀鉄道のホームにいく。近鉄特急でえきにつくときからみえとった電車だ。まにあってよかった。電車は7時57分の上野市(うえのし)いきふつうで、車両は2両編成。前面にはくのいちがかいてあるだけど、側面にはほほえんどるねこのえがいっぱいかいてある。のりこんでびっくり。高校生がいっぱいのっとって活気があっていいだけど、なんときの内装だ。まえに丹后のうみ号ではじめてきの内装の列車にのっただけど、こころやすらぐかんじでいいもんだ。座席配置は、まんなかのとびらのうしろのとびらのだいだのひだりがわだけに転換クロスシートがあって、ほかはベンチシートっていう変則的なかたちだ。ただ、転換クロスシートにすわると、ベンチシートにすわっとるひとによこからのぞかれとるっていうかんじで、とってもへんなかんじだ。
さて、伊賀神戸をしゅっぱつ。いったんひがしにすすんで木津川(きづがわ)をわたったあと、ぐいーんってひだりにまがって進路をきたにかえる。以降、電車は上野盆地のそこにある上野のまちにむかってくだっていく。
しじゅくまで
電車はがたんごとんってゆれて、みぎホームの比土(ひど)にとうちゃく。ホームに忍者がおって、ほのみぎはぞうきばやし。また、ひだりにたんぼをみながら電車はくだっていって、ひだりホームの上林(うえばやし)にとうちゃく。たんぼんなかのえきだ。また、ずーっとたんぼんなかをいく。ちょっと人家があらわれたとこで、しましきホームの丸山(まるやま)にとうちゃく。ここでまちあいのあいだに運転士さんに「えらいいい電車ですねえ」っていうと、「このきの内装の電車はこの1編成だけですよ」っていうこたえ。運よくいい電車にあたっただ。さらに運転士さんが「『もくいく』の補助金で導入したもんです」っておしえてくれる。なるほど「みんなでささえるみえのしんりんづくり - 三重もくいく」っていうシールが前面ガラスにでっかくはってある。視界のじゃまだけどね。はんたい電車のとうちゃくをまって、丸山をしゅっぱつ。はんたい電車はねこ電車。
ところで車内のいちばんまえにある電光表示案内板に、朝鮮語やシナ語の表示まであるのにおどろく。にほんご、英語とあわせて4か国語表記だ。おれにいわせやあ無用の長物だけど、この鉄道のもとが近鉄だったことによるのかな。近鉄って沿線に朝鮮人街もあるでか、えきに朝鮮語やシナ語の表示がいっぱいあるもんね。
電車は人家と農地の混在する地帯をすすんで、ひだりホームの依那古(いなこ)にとうちゃく。えきのひだりは人家、みぎはたんぼ。依那古をでて、ひだりに道路がならんでくる。ほのひだりは木津川だ。みぎはたんぼ。ほの状態のまま市部(いちべ)にとうちゃく。市部をでて、ならんどった道路がみぎにまがって線路と交差してはなれていく。電車はまたたんぼんなかをいく。人家は点在。相対ホームの猪田道(いだみち)にとうちゃく。やっぱりえきはたんぼんなかで、みぎにちょこっと人家がある。
猪田道をでて、ひだりにたんぼ、みぎにぞうきばやし。まあちょっといってぞうきばやしが道路にかわる。きりとおしみたいなせばい地形のとこにはいってひだりホームの四十九(しじゅく)にとうちゃく。ことし2018年3月17日にできたばっかりのぴっかぴかのえきで、ひだりにあるイオンタウン伊賀上野のうらてになるとこなだけど、このえきからひがし1.0キロぐらいのとこにらいねん2019年1月に市役所が移転してくるだ。ほかに、上野総合市民病院や伊賀警察署、三重県伊賀総合庁舎なんかがちかくにある。
くわまち、かやまち、ひろこうじ
さて、ずーっとひなびたふうけいのなかをすすんできた電車がまちにはいっていく。くわまち♪かやまち♪ひろこうじ♪っていう西岡たかしさんのうたの世界だ。
四十九をでると左右が人家になる。8時18分、木津川の支流のてまえで、ひだりホームの桑町(くわまち)にとうちゃく。「く」にアクセントがある。ここでどーって高校生がおりる。なに高校かな。桑町をでて、かわをわたって、きりとおしをとおって、左右がまちになって、しましきホームの茅町(かやまち)にとうちゃく。「か」にアクセントがある。ここでまたどーって高校生がおりて、車内はがらがらになる。ここでまちあいのあいだにまた運転士さんに「桑町と茅町とふたつも高校があるですか」ってきいたら、「高校はひとつ。どっちのえきからもおんなじぐらいのきょりで、すきなほうでおりるですよ」っていうこたえ。「なんていう高校ですか」ってきいたら、「伊賀白鳳高校(いがはくほうこうこう)っていう高校です」っていうこたえ。「私立高校ですか」ってきいたら、「公立高校です。駅伝の大会でいい成績をおさめて、なまえもでました」っていうこたえ。「高校生がいっぱいのっとっていいですねえ」っていうと、「いえいえ、高校生はへっちゃったですよ。この伊賀白鳳高校も高校の統合でできたもんです。こどものかずがへって、まえは工業高校、農業高校、商業高校ってそれぞれあったもんがひとつになっちゃったですよ」っておしえてくれる。いや、この地域のおかれとる状況がようわかった。あと、この電車の終点、上野市に上野高校があることを事前にしっとって、「上野高校の生徒はのってないですか」ってきいたら、「いつもはのっとるだけど、たまたまきょうは1本まえの電車にのっていったですよ」っていうこたえだった。
はんたい電車のとうちゃくをまって、茅町をしゅっぱつ。はんたい電車はくのいち電車。電車はいよいよ民家ののきさきをかすめるようにしてすすんでいって、みぎホームの広小路(ひろこうじ)にとうちゃく。
うえのまち
(45) 上野市 - 伊賀神戸いきふつう(いったん伊賀神戸方向にもどる)
(46) 上野市 - 伊賀神戸いきふつう(側線にはいりなおす)
さあ、もひとつゆられてうえのまち♪だ。広小路からもずーっとまちなかをすすんでいく。電車がぐいーんってひだりにまがって、にしにむきをかえる。おおきなふみきりをすぎて、8時29分、終点の上野市(うえのし)にとうちゃく。市のなまえが上野市から伊賀市にかわっちゃったいまも、えきのなまえは上野市のままだ。もちろんここが上野のまちの代表駅なだけど、西岡たかしさんのうたにあるように「うえのまち」っていうなまえのほうがまっとふぜいがあっていいなっておもう。しらべると、上野市のまえは上野町っていうなまえだった。
伊賀神戸からここ上野市まで12.7km、32分、23.8km/h。いや、表定速度23.8キロってのはあまりのおそさだ。のってきた電車はたぶんもと東急の電車だっておもうけど、電車自体はほんなに低性能じゃないっておもう。問題は線路だ。がたがたごとごとってゆられてきたもんな。高校が統合されちゃうぐらいで、沿線人口もへっていっとるなかでおかねをかけるのはむづかしいとはおもうけど、線路をきちんと整備せにゃ。
電車をおりるときにあみだなに忍者を発見。いや、こんなとこにしのんどったとは。おおいにおどろくとともに、おおいにたのしかった。のってきた電車はいったん伊賀神戸方向に構内ふみきりをこえるとこまでもどってから、また、側線にはいりなおしていった。さて、構内ふみきりをわたってかいさつをでて、上野のまちのまちあるきにでる。
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(さんこう)
- 古井(ふるい)から伊賀神戸(いがかんべ)まで - 2018年4月26日 - あきひこゆめてつどう|2018/04/27
- おおーっ!!忍者が@@!…|いわせあきひこ|フェースブック|2018年4月26日8:47
- おおーっ!!忍者が@@!
- まさか電車のあみだなに忍者がしのんどるとはおもわんかったわ(^_^;)
- 桑町、茅町、広小路ってのってきて、終点の上野市(うえのまち)で電車をおりるってとこできづいたよ。
- 四十九駅(しじゅくえき)の開業におもう - あきひこゆめてつどう|2018/04/21
- 伊賀盆地 鉄道ひがえりたび - あきひこゆめてつどう|2009/12/15 (※ 伊賀盆地は上野盆地のあやまり)
- 【しのばずおどってみた】『手裏剣戦隊ニンニンジャー』伊賀鉄道でしのばずおどってみた|鈴川絢子さん|ユーチューブ|2015/04/18 〔ついか〕
- 三重県を走る忍者の里の鉄道「伊賀鉄道」の全14駅(伊賀上野から伊賀神戸)で手裏剣戦隊ニンニンジャーのエンディング曲に合わせ忍ばず踊ってきました。
- 三重県を走る忍者の里の鉄道「伊賀鉄道」の全14駅(伊賀上野から伊賀神戸)で手裏剣戦隊ニンニンジャーのエンディング曲に合わせ忍ばず踊ってきました。
*1:じっさいには720円の1日のりほうだいきっぷでのった。