岐阜平野 点描

北方真桑に 停車する 気動車

樽見鉄道(たるみてつどう)には 以前に 一部区間だけ のりに いったのだが、大垣から きたの かた 樽見まで 34.5キロの 盲腸線でも あり、まあ のる ことは ないと おもっとった。ところが きのう とつぜんの 連絡が あり、ある ひとの 通夜式に でる ため ふたたび 樽見鉄道を 利用する ことに なった。

みぎの 写真は 樽見鉄道 北方真桑(きたがたまくわ)に 停車中の 樽見いき 気動車

家人に JR安城まで おくって もらい、2時 4分の 快速に のる。名古屋までは かわいらしい おんなのこが 運転士を つとめた。木曽川を こえ 岐阜城を いただく 金華山が みえ、ひだりカーブして 進行方向を きたから にしに かえると 岐阜だ。ここから 東海道線は 岐阜平野を 西進する。

西岐阜 てまえで 貨物列車と すれちがう 西岐阜 穂積 てまえ 大垣 ホーム 15時 2分 大垣 着 (ひだり)
西岐阜 てまえ
西岐阜
穂積 てまえ
大垣 ホーム
大垣 着 (ひだり)

長良川(ながらがわ)、揖斐川(いびがわ)を わたり、3時 2分 大垣に 到着。ここまで 58分。まったく 快速だ。



しばし 大垣の まちを 散策する。

OK銀行 本店 大垣城 天守閣 大垣城 全景
OK銀行 本店
大垣城

えきまえおおどおりが まみなみに のびる。かたみち 2車線の 堂々たる ものだ。歩道も ひろく、かいもの客が きがるに 自転車を おいとける。また、歩道は ところどころ えぐられて おり、クルマが おける ように なっとるが、これなら 本線を はしる クルマの じゃまに なる ことも ないと 感心した。交差点は クルマ用と 自転車用の 信号だけが ある。歩行者には 地下道が 用意されて おり、こちらを つかえとの ことだが、こんな ひとに やさしく ない システムは おおいに 不満だ。現に なんにんかの ひとは 自転車用の 横断道を わたっとる。

あるく こと 10分 ほど、郭町(くるわまち)と いう ところに ひときわ たかく そびえる ビルが ある。ここ 大垣を 本拠地と する OK銀行の 本店(※ しゃしん)だ。おなじ 岐阜県内の ライバル銀行を 意識して 17階に したとの うわさが まことしやかに ながれとる。すこし きたに もどり、おおどおりから すこし にしに はいった ところに 大垣城(※ しゃしん)が ある。関ヶ原の たたかいでは 西軍の 陣地と なったが、江戸期を つうじて この 地域を よく おさめたとの 解説が あった。その うらては 公園に なって おり、おおくの 市民が おだやかに ときを すごしとった。

ふたたび おおどおりに もどり えきを めざす。それに しても ひとどおりの すくない こと。おおどおりで すれちがった ひとは、りょうての ゆびの かずに みたん。公園に おった ひとたちが こちらに きても おかしく ないと おもうのだが。



えきに つく。コンコースの ある 2階からは あらたに 自由通路が でき、きたがわに いける ように なっとった。おおがたの 商業施設も できて おり、これからの 発展が のぞまれる。その 自由通路から したを みると、すでに 樽見いきの 気動車が おおきな 大垣駅の かたすみに 待機しとる(※ しゃしん)。

大垣に 停車中の 樽見いき 気動車 北方真桑に 停車する 気動車 北方真桑から 北行する 気動車
大垣 停車中
北方真桑に 到着

ホームに おり 気動車に のる。ベンチシートは ほとんど うまり、たっとる ひとは すこしだ。4時 28分 出発。ひがしに すすみ、東大垣を すぎ、東海道線で わたって きた 揖斐川を また わたりもどる。進路を きたに かえ、横屋(よこや)、十九条(じゅうくじょう)、美江寺(みえじ)、北方真桑(きたがわまくわ)と 岐阜平野を すすむ あいだ、ずーっと みぎてには 金華山が みえる。揖斐川の ひがしが 大垣市では なく 岐阜市の 勢力圏で ある ことが、めにも あきらかなのだ。

4時 45分 北方真桑に 到着。1面 2線の ホームを もち、無人では あるが 券売機や まちあいしつの ある 駅舎も ある。

北方真桑 駅舎 北方真桑 駅舎内 北方真桑 まちあいしつ
北方真桑 駅舎
北方真桑 駅舎内

しばし 駅舎の ノスタルジーあじわう。

そのうち、コミュニティバスが やって きたが、目的地には いかんとの ことで、予定どおり あるいて いく ことに する。ここから ひがし、みちを きき ききしながら、北方町 中心部に ある 通夜式の おこなわれる 北方斎場を めざす。みちすがら 名鉄バスの バス停を 発見。岐阜駅と つながる バス路線は 1時間に 2本 あり、樽見鉄道よりも はるかに 便利だ。以前は 岐阜市から ここ 北方を とおり、揖斐や 谷汲(たにぐみ)に いたる 鉄道路線が とおっとった ところでも あり、この あたりの 中心地で ある 岐阜市に むかう この バスの 運行頻度が 樽見鉄道の ものより たかいのも もっともな ことだ。

あるきに あるいて、斎場に 到着。1時間あまりの 通夜式を おえ、クルマで きとった 羽島市 在住の 友人に 岐阜駅まで おくって もらう。テレビなどで つたえられる とおり シャッターの おりた みせが おおく、大垣市 ともども 岐阜市も 名古屋の ベッドタウンと 化して しまったのか。



(さんこう)