ホームドアの設置をすすめろっていうけど

きのう名古屋にいったら、桜通線の駅にホームドアができとった。


110318 桜通線国際センター	110318 桜通線久屋大通

これまで名古屋の地下鉄でホームドアがあるのは上飯田線だけだっただけど、桜通線にもできただ。うちにかえってしらべてみたら、名古屋市交通局のホームページに桜通線のホームドア使用開始予定日がでとった。

桜通線各駅のホームドア使用開始よていび

なるほど、ことしの 1月から順番にホームドアつけていっとるだね。久屋大通なんかついこないだついたとこだ。

ちなみに名古屋の地下鉄の、それぞれの路線のホームドア設置予定はつぎのとおりだ。

名古屋市交通局では 2010年 3月に策定した名古屋市営交通事業経営健全化計画にもとづいて、安全に配慮した重点的な投資として、ホームドアの整備を桜通線にひきつづきすすめていく。

上飯田線＝2003年 3月の開業時から設置ずみ
桜通線＝2011年度予定
東山線＝2015年度設置予定
名城線＝2020年度設置予定
名港線＝2020年度設置予定

愛知県だと、地下鉄以外には 2004年 10月に開業したあおなみ線が、最初からホームドアがついとる。去年のった横浜市営地下鉄ブルーラインでもホームドアがついとった。


上飯田線平安通（2003年 3月から）	あおなみ線名古屋（2004年 10月から）


あおなみ線小本（こもと）（2004年 10月から）	横浜市営地下鉄ブルーラインあざみ野（2007年 4月から）

JR東日本でも 2008年 6月みっか、山手線の駅にホームドアを設置していくことを発表して、恵比寿で 2010年 6月 26日から、目黒で 2010年 8月 28日からそれぞれホームドアの使用がはじまった。

こんな状況のなか、国土交通省は鉄道会社にたいしてホームドア設置計画の提出をもとめた。

ホームドア設置計画もとめる
国土交通省は 1月 25日、線路への転落を防止するホームドアについて、いつまでにどのていど設置するのか鉄道各社から計画を報告させることをきめた。大畠章宏国土交通大臣はこのひの閣議後記者会見で、「目標値を提出させ、くにとして設置を促進したい」とのべた。

ホームドア設置状況（2010年 3月末時点）

1日の乗降客が 5,000人以上の全国の 2,808駅のうち、ホームドアや可動式ホーム柵が設置してあるのは 449駅にとどまる。

くにや自治体が補助金をだす制度はあるけど、◇ 車両のドアの位置が編成によりちがうで技術的にむずかしい ◇ ホームの補強が必要で多額の費用がかかる−などの理由で設置がすすんどらん。

大畠章宏国土交通大臣のはなし

「ロケットをうちあげる科学技術立国だで対応できるじゃないか。1か月以内に状況を把握し、くにとしてできることがあるか検討したい」

〔時事〕

ちょっとまて！

ホームからの転落事故ってほんなにおおいのか？

いましらべてみると、2008年に全国の鉄道の駅でおきた事故での死者数は 381人だ。しかもそのうち 278人は自殺だ。

ところで道路のほうはどうか？

2010年のにほんの交通事故死者数は 4,863人で、鉄道の駅での死者数の 10倍以上だ。

首都圏みたいに人身事故が原因の輸送障害が安定した運行のあしをひっぱるようなところなら、ホームドアへの投資もそれなりに費用対効果があるとおもう。けど、ほじゃないほとんどの鉄道会社にとっては、そんな投資はおもい負担以外のなにもんでもない。ふみきり事故をなくすために鉄道を立体化するとか、まっと利用者に便利なように本数をふやすとか、まっとはやくはしれるようにするとか、まっとのりかえがらくになるようにするとか、いろいろとやるべきことがあるはずだ。

（さんこう）