福北ゆたか線ってしっとる?

どんな線?

福北ゆたか線(ふくほくゆたかせん)っていっても愛知県のひとはしらん。福岡市の代表駅、博多と北九州市のにしの拠点駅、黒崎をむすぶ線だ。え?ほやあ鹿児島線だらあって?  うん、説明が不足だった。筑豊線(ちくほうせん)をつかっていく線が福北ゆたか線なだ。くわしくいうと、「博多のつぎの吉塚(よしづか)ですぐ篠栗線(ささぐりせん)にはいって、三郡山地(さんぐんさんち)をトンネルでぬけて桂川(けいせん)にいく。桂川から折尾(おりお)まで筑豊線でいく。折尾から鹿児島線にもどってふたえき、黒崎まで」ってぐあいだ。正式な路線名じゃなくて、運転系統上の路線名だ。わかりにくい。

福北ゆたか線路線図 (ヰキペディア)
△ 福北ゆたか線路線図 (ヰキペディア)

きょりは博多から黒崎まで66.6キロ。鹿児島線でほのままいったときの53.3キロより13.3キロとおまわりだ。わが愛知県でいうと、名鉄名古屋から豊橋までが68.0キロだで、だいたいほれぐらいの感覚だ。

性格的には九州の東京、福岡の近郊路線であり、黒崎にちかいほうは北九州の近郊路線でもある。歴史的にいうと、石炭産業とともに衰退した筑豊線を、篠栗線につなげることでよみがえらせたってかんじか。篠栗線はそもそも篠栗が終点だったものを、戦后になって三郡山地にながいトンネルをほって桂川までのばしただ。1968年のこと。福北ゆたか線はぜんぶが電化されとる。

運行は?

まずは運行本数をみてみる。博多から篠栗までがいちばん本数がおおくて、1時間に快速が2本とふつうが3本のあわせて5本。こいだけあやじゅうぶんだ。つぎに篠栗から折尾までは、1時間に快速が2本とふつうが1本のあわせて3本。まあ、実用の範囲内だ。さいごの折尾から黒崎までは、1時間に1本ていどの電車がのりいれていくってかんじで、あんまり福北ゆたか線の一部っていうかんじはすくない。列車種別は快速だったりふつうだったりするけど、ふつうのほうがおおいか。

つぎに、運行例で運行速度をみてみる。快速もとりたてて快速ってわけじゃなくて、快速とふつうが時速40キロから50キロぐらいではしっとるみたいだ。

  • 博多ぐち
    • 快速=博多 12:01 → 12:57 直方(のおがた)
      〔47.4km、56分、50.8km/h〕
    • ふつう=博多 12:33 → 13:43 直方
      〔47.4km、70分、40.6km/h〕
  • 折尾ぐち
    • 快速=折尾 12:00 → 13:22 博多
      〔61.4km、82分、44.9km/h〕
    • ふつう=折尾 12:19 → 13:48 博多
      〔61.4km、89分、41.4km/h〕

あと、おどろくことに、この福北ゆたか線には特急がはしっとる。博多と直方のあいだを1日に2往復しとって、特急「かいおう」をなのっとる。しらんかった。博多発がよるに2本で、直方発があさに2本だで、着席通勤の需要にこたえるものか。博多発の2本で表定速度をみてみると56.9km/hと60.5km/hで、まあ、はやくはないけど、快速やふつうよりははやい。

福北ゆたか線としてつかわれとらん筑豊線はどうなっとる?

若松から折尾までの10.8キロ
若松線を通称とする。非電化のままで、1時間に2本の列車が線内をいききする。ただし、直方までの直通列車が平日で1日に5本、土日で1日に3本ある。このへんがきのうのブログ記事にかいたバッテリー電車のでばんとおもわれる。
桂川から原田(はるだ)までの20.8キロ
原田線(はるだせん)を通称とする。こちらももちろん非電化のままなだけど、運行本数が平日で1日8本、土日で1日9本ときょくたんにすくなく、実用性をなくしとるのはかなしい。

(さんこう)