名鉄の輸送人員ふえとる

7年まえのブログ記事で名鉄の輸送人員がへっとることをなげいただけど、じつはほのあともりかえしとって、昨年度2016年度は2005年の空港線開業以降最高の3億7,887万人を記録したげな。おー、名鉄って年間3億7千万人もの乗客をはこんどるだ。でも、こいだけじゃぴんとこんで、以下にまあちょっとこまかくみてみる。

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(1) 路線ごとののび率 - 2016年度の名鉄の輸送人員

「2016年度の輸送人員は名鉄全体で前期比1.4%ふえとる。2期連続の増加で、2005年の空港線開業以降では最高を更新。堅調な東海経済を背景に、通勤者や外国人観光客の利用がふえとる。路線ごとに前期比のび率をみてみると、三河線が2.8%、西尾線が3.2%、小牧線が2.6%、空港線が4.8%、常滑線が1.7%ってなっとる」

名鉄の2017年3月期の鉄道輸送人員 600-600
(名鉄の2017年3月期の鉄道輸送人員)

いや~、わが西尾線、3.2%もふえとる。トヨタ自動車やおおくの系列会社が沿線の豊田市刈谷市にある三河線の2.8%よりたかいってのがおどろきだ。ひょっとしたら、あんじょう市内にアイシン・エイダブリュもよりえきとして2008年に新設された南桜井駅が、順調に利用客をふやしてきとるのかもしれん。

空港線の4.8%は、なるほど外国人観光客がふえたのかっておもうけど、常滑線が1.7%しかないってのはちょっとげせん。セントレアから電車にのるひとは、空港線から常滑線へととおしでのるはずで、ふたつの線で段差がついとるのは、常滑線区間で日常的に利用するひとがへっとるってことか。

あと、小牧線の2.6%は、ねたもとの記事では航空宇宙産業がさかんなためって分析しとるけど、MRJの開発がおもうようにすすんどらんっていう不安定要因をかかえとる。

(2) みぎかたあがりにふえる名鉄の輸送人員

これは名鉄のホームページにのっとったもんで、2010年度から2015年度までの名鉄全体の輸送人員を棒グラフにしたもんだけど、ほぼみぎかたあがりにふえとる。2010年ってのは7年まえのことで、ほっから順調に回復してきただ。めでたし、めでたし。

名鉄の輸送人員の推移 640-450
(名鉄の輸送人員の推移)

(3) 名鉄ののびはおおて私鉄14社平均ののびよりもおおきい

さらに、こんな資料もあった。輸送人員ののびを、おおて私鉄14社平均と名鉄でくらべてみると、名鉄のほうがぐっとのびがおおきい。いや、名鉄がこんなに順調とはしらんかった。

私鉄おおて14社の輸送人員増減率 475-295
(私鉄おおて14社の輸送人員増減率)

(4) 鉄道利用わりあいは三大都市圏において中京交通圏が最低

さいごは鉄道利用わりあい。2009年の数字ではあるけど、中京交通圏は21.5%で首都交通圏の59.7%、京阪神交通圏の48.7%とくらべてかくだんにひくい。名鉄JR東海もまんだまんだのびしろがあるってことだ。まあ、ほのためには地域社会全体にほういう機運がたかまらにゃいかんだけどね。ひとびとが電車で移動することでまちをあるくひとがふえて、まちににぎわいがうまれる。おれは、ほうしんじるよ。

三大都市圏の交通分担率 1120-545
(三大都市圏の交通分担率)


(さんこう)

*1:「2009年10月から12月」を基準にして2008年のことをいうのか、このブログ記事をかいた「2010年1月24日」を基準にして2009年のことをいうのか不明