東海道線三島からみなみに分岐して修善寺までいく伊豆箱根鉄道駿豆線（すんずせん）のうつりかわりについてみてみる。あわせて三島と沼津をむすんどった伊豆箱根鉄道軌道線のうつりかわりについてもみてみる。
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伊豆箱根鉄道駿豆線
- 1898年5月20日、三島田町－伊豆長岡間開業（狭軌／蒸気動力）。
〔さいしょは蒸気鉄道だった〕 - 1898年6月15日、下土狩－三島田町間開業。
〔下土狩は御殿場線のえき。このときはまんだ御殿場線が東海道線だって、伊豆箱根鉄道は下土狩から分岐する鉄道だった〕 - 1899年7月17日、伊豆長岡－大仁間開業。
〔蒸気鉄道のまま大仁まで延伸〕 - 1918年8月10日、三島田町－大場間電化。
- 1919年5月25日、下土狩－三島田町間電化。軌道線が三島田町までののりいれを開始。
- 1919年6月5日、大場－大仁間電化。
- 1924年8月1日、大仁－修善寺間開業。
〔大仁までの電化完了后に修善寺まで延伸して全線開通〕 - 1934年12月1日、丹那トンネル開通による東海道線経路変更にともない、下土狩－三島広小路間廃止。
三島－三島広小路間開業。
〔東海道線が熱海、小田原をとおるいまの経路にかわって、伊豆箱根鉄道も東海道線三島から分岐することになった〕 - 1949年10月9日、東京から国鉄の準急「いでゆ」がのりいれ開始。
- 1950年10月7日、東京から国鉄の準急「あまぎ」（のちの「伊豆」）がのりいれ開始。
- 1965年10月1日、大垣から国鉄の準急「するが」（のちの「中伊豆」）がのりいれ開始。
- 1981年10月1日、東京から国鉄の特急おどりこ号がのりいれ開始。
〔いまも特急おどりこ号ののりいれはつづいとる〕 - 2009年4月1日、駅収受システムによるワンマン運転開始（特急おどりこ号はのぞく）。
〔三島－修善寺間の所要時間が32分から35分にのびた〕
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伊豆箱根鉄道軌道線
- 1906年11月28日、三島広小路－沼津駅前間開業（狭軌／路面電車／ほぼ全長にわたって東海道の街道上に布設）。
〔これまで三島から沼津にいくには伊豆箱根鉄道駿豆線と御殿場線をのりついでいかにゃいかんかった〕
〔この時点で駿豆線は下土狩から大仁まで開業しとった〕 - 1908年8月3日、三島田町－三島広小路間開業（ただし、既存線と線路はつながっとらん）。
〔こいで全線開通〕 - 1908年10月1日、駿豆線との平面交差承認。ふみきりで分断されとった軌道線同士が接続され、同年末から直通開始。
- 1914年末、駿豆線と重複する三島田町－三島広小路を休止。
〔三島広小路－三島田町間の営業はわずか6年あまりのことだった〕 - 1915年1月18日、三島田町－三島広小路間廃止。
- 1919年5月25日、駿豆線下土狩－三島田町間電化にともない、三島田町までののりいれを開始。
〔三島田町が三島のまちの中心だっただ〕 - 1934年12月1日、丹那トンネルが完成し、東海道線熱海－沼津間が開業。国府津－御殿場－沼間は御殿場線として分離。熱海線の国府津熱海間とともに新規開業区間が東海道本線にくみこまれ、これにより東京－神戸間が現在の経路で完成。
〔伊豆箱根鉄道軌道線と平行するかたちで三島と沼津を直接むすぶ鉄道があたらしくできた〕 - 1949年4月1日、三島田町までの営業列車のりいれを廃止。
- 1961年6月28日、黄瀬川（きせがわ）鉄橋が洪水で流失。臼井産業前－沼津駅前間休止。その后、廃線まで国立病院前－沼津駅前間をバス代行輸送。
- 1963年2月5日、全線廃止。バス輸送に転換。
〔東海道線三島－沼津間の開業から29年〕
- （感想）
- 路面電車っていうとふつうひとつの都市のなかをはしるもんだけどこれはちがう。三島と沼津っていうふたつの都市のあいだをはしる路面電車だった。このことにおどろく。東海道の街道上に布設されたってことで、むかしの街道のにぎわいが路面電車がはしることによってほのまま維持されたってことか。東海道線がつけかわって三島と沼津が直結するようになってからでも29年も運行がつづいたってこともすごいっておもう。
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