20年ちかくもまえにたったひとえきかんだけのった伊豆箱根鉄道。起点の三島駅からつぎの三島広小路駅までのっただけど、えきがまちにとけこんどるようすやえきのまわりが高校生やかいもんきゃくで活気にあふれとるようすをみて、いっかい全区間をのりとおしてみたいもんだっておもっとった伊豆箱根鉄道。こんかいほの伊豆箱根鉄道にのってきた。終点の修善寺までいって温泉につかってくるってかたちでつまとふたりでいってきた。
〔伊豆箱根鉄道乗車〕〔修善寺温泉にあそぶ〕
〔2023年7月16日、にちようび〕
◇ ◇
こだま号でみかわあんじょうから三島までいく。富士山はみえん。
- 〔みかわあんじょう 8:24 → (東海道新幹線=東京いきこだま号) → 9:49 三島〕
三島は、新幹線のりばからながい通路をとおって伊豆箱根鉄道のりばに移動。自動券売機できっぷをかってから連絡かいさつをとおる。マナカをふくめてICカード乗車券がつかえんだ。
7、8、9番ってみっつあるのりばのうち、いちばんひだりの7番のりばにとまっとったあおいろ電車が、こんどでる修善寺いきふつう。車両番号先頭3506、しんがり3011の3両編成。側面に鉄道むすめのまんががかいてあるほか、フロントガラスのしたに津島善子ちゃんのヘッドマーク。7月13日がたんじょうびだったらしい。座席はだいだいいろの垂直せもたれのボックスシート。まんだこんな電車があるだ。
しゅっぱつまちしとるとこで、いちばんみぎの9番のりばに電車がはいってくる。車両番号先頭7102の3両編成のみどりいろ電車で、やっぱり側面には鉄道むすめのまんががかいてある。
さて、わが修善寺いきふつうのしゅっぱつ。3本の線が1本に集約されていく。線路は単線だ。内陸部にあってわかりにくいけど、ここ三島が伊豆半島のねっこで、こっから伊豆半島のまんなかをみなみにいく。
まちなかをいく。
三島広小路(みしまひろこうじ)に停車。みぎかためんのりば。
みぎにところどころせせらぎをみてすすむ。
はんたい線がわかれて三島田町(みしまたまち)に停車。おおきなえきだ。
三島二日町(みしまふつかまち)に停車。ひだりかためんのりば。電車をとっとるひとがおる。
すっかりまちをぬけて伊豆半島をみなみにいく。
大場川(だいばがわ)をわたる。
みぎうしろにひきこみ線がのびとる。
はんたい線とわかれて大場(だいば)に停車。
はんたい電車がやってきていきちがい。しろい車体にあおい線のはいった3両編成の電車で、車両番号先頭1302。
構内ふみきりをひとがわたってからしゅっぱつ。
はんたい線とわかれて伊豆仁田(いずにった)に停車。ひだりにマンサード風のおもむきのある駅舎。
いきちがいもなくしゅっぱつ。
がっちりしたコンクリートのガーダー橋で来光川(らいこうがわ)をわたる。
おどろきのみぎがわ通行で原木(ばらき)に停車。はんたい線のりばしかつかっとらんのかもしれん。
またまたみぎがわ通行で韮山(にらやま)に停車。ひだり線のレールはさびとってつかっとらんみたいだ。
もちろんいきちがいもなくしゅっぱつ。
ひだりの側道をいく遠足のひとたちをおいこし。
はんたい線とわかれて伊豆長岡(いずながおか)に停車。のりばはしましきのりばでそとがわ線もあるおおきなえきだ。
のりばにもようけひとがまっとる。
はんたい電車がやってきていきちがい。3両編成のあおいろ電車で、車両番号先頭3009。
電車はずーっとくだっていっとる。のるまえは三島から修善寺にむかって一直線にのぼっていくもんだっておもっとっただけに、ちょっと意外だ。
はんたい線とわかれて田京(たきょう)に停車。
くだりからのぼりにかわる。やっとってかんじだ。
ひだりにくねりながらのぼっていって、みぎに東芝テックのおおきなこうばをみながら、はんたい線とわかれて大仁(おおひと)に停車。
でっかいしましきのりばのひだりがわに停車。
停車するうちにめのまえの構内ふみきりをひとがわたってくる。
はんたい電車といきちがい。3両編成のあおしろ電車で、車両番号先頭3007。でこの部分が逆傾斜になっとってでこっぱちってふんいきの電車だ。
しゅっぱつして、このさきカーブがつづくって車内放送がはいる。車掌さんはおらんくて自動放送だ。
はんたい線とわかれて牧之郷(まきのこう)に停車。郷(ごう)をこうってよませるのははじめてみる。
おがわをわたると単線はなんぼんもの線にわかれてみぎにくねっていく。修善寺のえきだ。
のりばにはいっていく。
ひだりからしましきのりばがふたつ、かためんのりばがひとつあるうちの、いちばんひだりのしましきのりばのみぎがわ、2番のりばにはいっていって停車。修善寺にとうちゃくした。三島からここ修善寺まで19.8キロ、37分、時速32.1キロ、550円。以前は32分だったっていう所要時間も、2009年からのワンマン化もあっていまは37分にのびとる。
のってきた電車をふりかえり。しっかり鉄道むすめのまんががかいてある。
水平移動でかいさつをでたとこにおおきな駅舎。いや、すっごいりっぱな駅舎だ。なかにみせもいっぱいある。東京から特急おどりこ号ものりいれてきとるだけど、電車で修善寺温泉にくるひとがおおいだ。電車でくるひとがおおいで駅舎も充実しとるだ。えきのまわりもみせがいっぱいあって充実しとる。
バスにのりかえ。えきから温泉まではちょこっとはなれとって、あるいてでもいけるかっておもっとっただけどむりみたいで、バスでいくことにした。なんぼんかバスがでとるだ。マナカがつかえることにおどろき。電車はつかえんかったのにバスはつかえるだ。
えきからにしにむけてしゅっぱつ。11時ちょうど。
すぐに修善寺橋で狩野川(かのうがわ)をわたる。電車でわたってきた大場川も来光川も狩野川の支流で、三島から修善寺までずーっと狩野川水系の流域をすすんできただけど、こっからみなみが狩野川本流の最上流部になるだ。
温泉街にはいっていって修善寺温泉バス停にとうちゃく。温泉街は狩野川の支流桂川にそってある。
温泉街をちょこっとにしにいってきたがわにいしだんをあがったとこに日枝神社(ひえじんじゃ)。
神殿のひだりにめおとすぎ。いや、なんちゅうでっかいすぎだ。
またにしにいってけしきがひろがったとこに渡月橋ってなまえのあっかいはし。らんかんが桂川の堤防ぞいにつづいてひとつかみのはしまでいっとる。
ひとつかみのあっかいはしが虎渓橋。はしのうえからかわかみにふぜいのあるふうけい。みぎ北岸に新井旅館。ひだり南岸にそばどころ四季紙。
新井旅館には2層の三角やねのたてもんがあるほか、六角の尖塔がのっとるたてもんもある。
南岸にわたってそばどころ四季紙でひるめし。ごちそうさまでした。
四季紙からにしにいって竹林のこみち。
ひがしにもどってみなみにさかをあがったとこに指月殿(しげつでん)。となりに源頼朝(みなもとのよりとも)の嫡男にして鎌倉幕府2代将軍源頼家(みなもとのよりいえ)のはか。指月殿は頼家のはは北条政子がたてたもんで伊豆最古の木造建築だっていう。頼家は修禅寺に流罪になってふろにはいっとるときに北条時政によってころされた。頼朝がながされた伊豆でむすこの頼家がころされた。伊豆は頼朝因縁の地だ。
北岸にもどって修禅寺におまいり。いしだんのうえに山門。みごとなふうけいだ。
境内にあがってちょうずでてをきよめえっておもったら、あっつっ! みずじゃなくてゆじゃんか。うえに桂谷霊泉大師のゆってかいてあった。温泉地だけにちょうずもゆなだ。わらうしかなかった。
やまをせにして本堂。
ひがしに温泉街をはずれたとこできょうのやどのホテル滝亭にとうちゃく。
ばんめしにしたつづみ。温泉につかってよるをすごす。
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