三陸沿岸に高速道路の建設がすすむいっぽうで、三陸縦貫鉄道を構成するいくつかの路線のうち、大船渡線沿岸部と気仙沼線沿岸部について、復旧をおこなわずに廃止となることがきまったみたいだ。
- 杉山淳一の「週刊鉄道経済」:三陸縦貫鉄道が終了へ……BRT自身の観光開発に期待 - ITmedia ビジネスオンライン|2015年12月25日 08時00分
- 東日本大震災で被災した三陸沿岸の大船渡線、気仙沼線について、大船渡市長がBRTの本復旧を了承した。沿線市町村がBRT受け入れ容認という空気感の中で、大船渡市の踏み込んだ判断が決定打となる。両路線の鉄道復活は消えた。鉄道のない町という選択、厳しい未来への挑戦が始まる。
△ 前谷地から盛までの鉄道路線の概念図 - ITmedia 杉山淳一さん - JR東日本は仮復旧と言いながらも、線路をどんどんアスファルトで埋めていった。私には「BRTを既成事実化して、当初から後戻りできないようにしている」と感じられた。地元の人々にとっても、BRTの便利さと、もう鉄道は戻らないのではないか、という不安を合わせた複雑な感情だっただろう。
- 東日本大震災で被災した三陸沿岸の大船渡線、気仙沼線について、大船渡市長がBRTの本復旧を了承した。沿線市町村がBRT受け入れ容認という空気感の中で、大船渡市の踏み込んだ判断が決定打となる。両路線の鉄道復活は消えた。鉄道のない町という選択、厳しい未来への挑戦が始まる。
◇ ◇
なんちゅうかなしい決定だ。なんちゅうまちがった決定だ。ほれもこれも、大船渡線と気仙沼線を運営するJR東日本がくろじ企業であるっていう理由で、ひがしにほん地震からの復旧にたいする支援をこばんだくにの決定による。おんなじように被害をうけた三陸鉄道の北リアス線と南リアス線はまあはい復旧をはたし、また、JR東日本から三陸鉄道に移管することがきまった山田線沿岸部は復旧することがきまっとるっていうのに。
(さんこう)
- 大船渡線(おおふなとせん)のありかたこんだんかい - あきひこゆめてつどう|2015/08/29
- ぜんぶバスにしちゃっていいのかん - 気仙沼線 - あきひこゆめてつどう|2015/07/12
- 気仙沼(けせんぬま)は宮城県の東北のはしにある。県都仙台からは128.8キロのきょりにあるだけど、仙台から小牛田(こごた)までの43.2キロは東北線がうけもち、小牛田から前谷地(まえやち)までの12.8キロは石巻線(いしのまきせん)がうけもち、さいごの前谷地から気仙沼までの72.8キロは気仙沼線がうけもつ。
- この128.8キロの区間のうち、柳津(やないづ)から気仙沼までの55.3キロの区間がまんだひがしにほん地震の被害からたちなおっとらんくて、俗にBRTともわれるバス専用道方式による暫定的な運行をしとる。このかんのおもな経由地は志津川(しづがわ)とか本吉(もとよし)っていったとこだ。バス専用道方式を実施するにあたっては、ぜんぶがぜんぶじゃないだけど、バス専用道にするために線路のレールをはがしちゃったりしとって、こころがいたんだもんだ。
- ところで、ついさいきんのことだけど、さらにバス運行区間をのばしたってことをしった。鉄道での運行再開をはたしとる前谷地(まえやち)と柳津(やないづ)のあいだ17.5キロの区間を、列車と平行してバス専用道方式のバスをはしらせるようにしただ。鉄道ピクトリアルにつぎのようにでとった。先月2015年6月27日からほうなっちゃっただね。