2015年3月11日、ちゅうにち、伊東浩一さん
- 「すどおり」危機感 - 二次交通を確保
北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅の開業にあわせて、黒部市と魚津市はそれぞれ交通事業者と連携し、中心市街地まで路線バスやあいのりタクシーをはしらせる。黒部宇奈月温泉駅周辺には宿泊施設や飲食店がほとんどない。えきからの「二次交通」を確保し、すこしはなれた「わがまち」のホテルや飲食店に新幹線客をよびこまあってやっきになっとる。 - 黒部市
黒部市は富山地方鉄道に補助金をだし、黒部宇奈月温泉駅とJR西日本からあいの風とやま鉄道に移管される黒部駅のあいだに路線バス「新幹線市街地線」を、開業の2015年3月じゅうよっかからはしらせる。定員56人のちゅうがたバスで1日13往復運行。8わり以上の便が新幹線に接続し、料金は170円から300円。 - 公金を投入してまで新幹線駅から市街地に路線バスをはしらせる背景には、新幹線客に黒部を「すどおり」されることへの危機感がありそう。黒部宇奈月温泉駅のまわりにはホテルや飲食店がすくなく、施設やみせがおおいとなりの魚津にきゃくが流出するおそれがある。
- 魚津市
魚津市も2015年3月じゅうよっかから、市の補助事業として、魚津タクシー協会があいのりタクシー「おもてなし魚津直行便」を運行。黒部宇奈月温泉駅から魚津市役所のあいだを1日17往復する。黒部宇奈月温泉駅周辺が「空白地」であることから宿泊客や飲食客をぢもとまでひきよせる作戦だ。ひとりかたみち1,000円。出発2時間まえまでの予約が必要となる。 - さらに魚津市は、黒部宇奈月温泉駅へのまあひとつの連絡手段となる富山地方鉄道の新魚津駅ホームを市街地がわに移転させることも計画する。魚津市の担当者は「ぢもとのホテルや飲食店は、在来線の特急廃止におおきな危機感をいだいとる。新幹線のきゃくをよびよせておぎないたい」ってはなしとる。