名松線(めいしょうせん)の后半だ。列車の終点、家城(いえき)から路線の終点、伊勢奥津(いせおきつ)まで17.7キロの区間を代行バスでいく。
いえき
松阪からの列車で家城にとうちゃくしたのが10時37分。さあ、代行バスにのりかえだ!っておもったら、代行バスがない。1日に8本の列車があるうちで、代行バスにつながっとるのは5本しかない。10時37分とうちゃくの列車は、代行バス接続のない3本のうちの1本だっただ。
やむなくつぎの列車に接続する、家城12時15分発の代行バスをまつことに。うん、1時間38分もまち時間がある。ここ家城には白山高校っていう高校もあり、そこそこのまちだ。駅員さんにきいたレストランまであるき、時間をつぶすことに。ちなみに、このほかにもコンビニだか喫茶店だかが2、3軒あったみたいだ。レストランでは、ほれまでにとった写真の整理ができてちょうどよかったともいえる。たのんだのはモーニングコーヒー。
えきにもどると、まあはい代行バスがまっとる。駅舎のとなりにたたずむバスは、「いなか~のバスは♪」ってかんじもあるけど、のってみるとふつうに近代的なバスだった。
おくれた列車のとうちゃくをまって、代行バスが家城を出発。12時15分の定刻より2分ぐらいおくれたか。
まちはすぐにおわり、みぎてにかわがあらわれる。列車で井関(いせぎ)から家城までそってきた雲出川(くもずがわ)っていうかわだけど、このさきも代行バスの終点、伊勢奥津(いせおきつ)までこのかわをさかのぼるかたちで、はしっていく。進行方向はおおむねちょっとにしよりのみなみむきになる。いや~、ほれにしても渓谷ぞいにすすむバスのすずしさよ。やまかわのみどりがめにささる。
いせたけはら
みちぞいのしきちにはいったとおもったら、ほこがえきだった。伊勢竹原(いせたけはら)だ。ひろい駐車場のある特産物うりばのまえがバス停になっとる。もとのみちにもどってまたすすんでいっただけど、本来の鉄道駅はこっからまあちょっとおくにみえた。
伊勢竹原をでたバスはすぐに線路をこえ、はしをわたって、かわをひだりてにみてすすむ。むこうにみえるやまのみどりのこさよ。
線路とは、くっついたりはなれたり。ここは線路がひだりにはなれていくとこ。
トンネルをくぐったのはここだけだったか。線路のほうはトンネルはない。
いせかまくら
伊勢鎌倉(いせかまくら)にとうちゃく。ひとけのないとこだ。
鉄橋がみえる。JR東海による復旧工事最中の状態のようだ。2016年はるの運行再開まであと1年をきっとる。
いせやち
おおきなまちにはいったとこで、伊勢八知(いせやち)にとうちゃく。ひだりがグリーンハウス美杉(みすぎ)っていう津市営の研修施設で、みぎが伊勢八知の駅舎だ。ここは美杉地区の中心で、どちらのたてものにも特産のすぎがふんだんにつかってある。雲出川流域はすぎの王国なだ。
伊勢八知をでる。ふみきりのとこでこんなふうけいにでっくわす。ふむふむ、復旧工事がすすんどるわ。
この鉄橋のうえもまた列車がはしるようになるだ。
ひつ
比津(ひつ)。あたりにひとけはない。
また、復旧工事中の鉄橋がみえる。
みぎのどてのうえから線路があらわれる。
みちがどてとおんなじたかさまであがって、線路と交差する。
いせおきつ
みなみにすすんできたバスが、おおきな交差点にでる。奥津交差点とある。東西のひろいみちは国道で、ひだりは松阪市や伊勢市につながり、みぎは名張市(なばりし)や奈良県につながる。名松線の「名」は名張の「名」であり、ほんとは伊勢奥津を終点とせず、名張までをむすぶ予定だっただ。いや、ほのまえには奈良県の桜井とむすぶ構想もあったってきく。
バスは奥津交差点をみぎにまがり、ひだりに線路とならんではしる。
じきにあらわれたおおきな看板をひだりにまがり、線路をわたってひだりにまがって終点の伊勢奥津にとうちゃく。あっけないさいごだ。定刻の12時47分より2分おくれのとうちゃくだけど、これはしゅっぱつが2分おくれたことによるものだ。家城からここ伊勢奥津まで17.7km、32分、33.2km/h。料金は列車起点の松阪からの通算でここ伊勢奥津まで840円。
松阪から家城まで25.8キロの区間に高速化の可能性を確信したのとは対照的に、家城から伊勢奥津まで17.7キロの区間は渓谷ぞいをはしるくねくね区間であり、高速化はむずかしいじゃないかっておもったよ。
ここまでのってきた代行バスは、たてもんのとなりにとまる。たてもんはこれも美杉すぎのりっぱなもんで、津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設が大半をしめ、いちばんみぎはしが伊勢奥津の駅舎になっとる。ホームは駅舎をつきぬけたむこうがわになる。
かえりのバスがでるまでのみじかい時間、伊勢本街道ぞいの奥津宿をあるく。ここ奥津の地は、むかしは大和と伊勢をむすぶ街道にさかえるまちだっただ。
えきにもどる。観光案内交流施設の美人ママさんがいれてくれたおちゃをありがたくいただき、伊勢奥津をあとにした。
(さんこう)
- 名松線のふうけい - 松阪から家城まで - あきひこ ゆめてつどう|2015/04/27
- 10時37分、列車の終点、家城(いえき)にとうちゃく、げしゃ。松阪からここ家城まで25.8km、37分、41.8km/h。
- 代行バス、家城をしゅっぱつ!|いわせあきひこ|フェースブック|2015年4月27日 12:19
- 名松線、奇跡の全線復旧 - 2016年はる予定 - あきひこ ゆめてつどう|2015/03/09
- 全線復旧のあかつきには、伊勢本街道のしゅくばまちだったっていう伊勢奥津をぜひたずねてみたいな。
- 名松線、ついに 復旧 工事 はじまる - あきひこ ゆめてつどう|2013/06/08
- 先月 2013年 5月 30日、バス 代行 輸送中の 名松線 (めいしょうせん) 家城 (いえき)-伊勢奥津 (いせおきつ)間 17.7キロの 復旧 工事が はじまったげな。2009年 10月 ようかの 台風 18号で 運行 休止に なっとった 区間で、2015年度中の 運行 再開を めざすって いう。
- 復旧 工事が はじまった 2013年 5月 30日、線路に 土砂が ながれこんだ 伊勢竹原 (いせたけはら)-伊勢鎌倉 (いせかまくら)間で 土砂が とりのぞかれた。JR東海は 2015年度中の 運行 再開を めざしとる。
- 運行 休止 区間には 工事が 必要な 被害 かしょが 38かしょ ある。土砂 くずれで 線路に 土砂が 流入したり、はしを 両岸で ささえる 橋台などの もりどが 流出したり した。
- [JR]名松線の時刻表 - 伊勢奥津方面(下り) 平日 - えきから時刻表