2017年8月17日は紀伊半島のたびふつかめだけど、午前中にオーシャンアローで白浜から和歌山まで移動するようすはまえのブログ記事にかいたとこで、こんかいはほのあとのたま電車になる。なんねんもまえのブログ記事に「まるでおとぎのくにの電車です」ってかいた、あのたま電車にやっとのる。みじかい区間の乗車ではあるけど、以下にほのときのようすを紹介する。
◇ ◇
わかやま
11時48分、白浜からのったオーシャンアローで和歌山にとうちゃく。ついたのはかいさつ直結の1番のりばで、はらごしらえにほのままかいさつをでる。にしがわがえきまえになるだけど、おおきなビルもいっぱいあって、なかなかににぎやかなえきまえだ。とくにどこのみせでなにをたべるっていうあてもなくて、えきのすぐわきのホテル1階にみつけた食堂でひるをとる。たのんだのはひがわり定食の筆者が肉料理、つまがさかな料理だっただけど、りょうほうともけっこうな分量があった。
さて、たま電車だ。わかやま電鉄貴志川線(きしがわせん)の和歌山のえきからのるだけど、はて、どこをどうやっていきゃあいけるのか。JRのまどぐちできいてみたら、ずらっとならぶJRホームのいちばんひがしがわがわかやま電鉄ののりばになっとって、きっぷはほこでかえますよっておしえてくれる。手動であけてくれたかいさつをとおって、1番のりばをきたのはしまであるいて、ほっからおりた地下連絡通路をひがしのはしまであるいて、やっとわかやま電鉄ののりばにあがる。終点の貴志(きし)まで往復できやよかっただけど、かたみち400円の往復800円から20円びきの780円の1日のりほうだいきっぷがあるますよっていうすすめにしたがう。
ところで、ホームにとまっとるの、たま電車じゃないじゃん! この12時55分のたま電車じゃない電車が先発なだけど、次発の13時12分の電車がたま電車である保証もなく、これにのることにきめる。ちなみに、運行本数は1時間に2本が基本で、3本、4本の時間帯もある。13時12分の次発はプラス1本のやつだ。
先発電車は2両編成の貴志(きし)いきふつう。ふつうしかない。自動改札じゃないかいさつをはいって、まずはさいこうび車両のよこで記念さつえい。
先頭車両のまえまでいってみる。すぐとなりに駅務室だかがあるだけど、なんとおんぼろなこと。
ここで、JRのえきのほうにみずいろの電車がはいってきたのにきづく。奈良いきふつうってかいてあるぞ。あ、和歌山線経由で奈良までいくだ。こっから奈良までっていうと、南海かJRで大阪にでて、ほっから近鉄かJRにのりかえていく経路を第一におもいうかべるけど、大阪にまわらんでも直接いけるだ。
ほいから近郊がた電車もみえる。223系か225系かたしかめんじゃったけど、とにかくさいしんがたの近郊がた電車で、御坊(ごぼう)いきふつうだった。御坊ってのはオーシャンアローでとおってきたとこだけど、和歌山からみなみ御坊までが近郊区間になるだ。
(8) 和歌山 - 御坊いきふつう、(9) 御坊いきふつうと奈良いきふつう
さて、めのまえの貴志いきふつうにめをもどす。車両番号は2704-2274。「1970年大阪東急車両」ってことはただいま47才。ヘッドマークに鉄道むすめの神前みーこ(こうざきみーこ)さんがほほえむ。
12時55分、わかやまをしゅっぱつ。このさき電車は、おおきくはひがしにすすむだけど、とりあえずは紀勢線とならんでみなみすすむ。
たなかぐち
ちょっといって電車はひだりにまがっていく。曲線のとちゅうで田中口(たなかぐち)にとうちゃく。たったの0.6キロでさいしょのえきだ。
にちぜんぐう
ひだり曲線をまがりきって、電車はむきをひがしにかえる。また、ちょっといったとこで、こんどはみぎにまがっていく。まえのえきからたったの0.8キロ、また、曲線のとちゅうで日前宮(にちぜんぐう)にとうちゃく。いきちがいのできるえきなのに、なんとくさぶかいことか。
じっさいにはんたいから電車がやってきて、いきちがい。車両番号は2272-2702で、わが貴志いきふつうといろかたちがおんなじだ。
(15)、(16) 貴志いきふつう - 日前宮(和歌山いきふつう)
みぎ曲線をまがりきって、電車はむきをみなみにかえる。ところで、この電車はやい。はやいっていっても時速60キロでしかないだけど、きびきびはしる。60キロ全開ではしっとるじゃないかな。いなかの盲腸線にありがちなのろのろ感がまったくない。線路も、くさぶかいとこもおおいだけど、きっちりてがはいっとるきがする。きのまくらぎからコンクリートまくらぎにかえられとるとこもあって、電車がびしっとはしる。あたらしい電車をいれや、まっと最高速度もあげれるきがするよ。
こうざき
神前(こうざき)にとうちゃく。まえのえきから1.5キロと、こんかいはながかった。ヘッドマークの鉄道むすめのなまえのもとになっとるえきだけど、とくになにっていうえきじゃない。ただ、ホームに自販機がおいてあるのはすごいっておもうな。ほれと、いままでのえきもほだっただけど、ホームにやねがしっかりついとるのがいい。わかやま電鉄ってけっこういい鉄道だよ。
かまやま
電車はすすんで、ゆるくひだりにまがる。
曲線のとちゅうで竈山(かまやま)にとうちゃく。まえのえきから0.8キロ。いや、ほれにしても、漢字むづかしすぎだわ。ひらがな駅名にかえにゃ。えきはくさぶかいけど、やっぱりホームのやねはしっかりついとる。
こうつうせんたーまえ
曲線をまがって電車はひがしにむきをかえる。ちょっとくねくねして、交通センター前(こうつうせんたーまえ)にとうちゃく。まえのえきから0.9キロ。ここはまたりっぱなえきだ。ホームのやねがしっかりあって自販機があるだけじゃなくて、ホームもとりわけしっかりしとる。
さて、前方にしろい電車を発見! つぎのえきまで0.6キロしかなくて、ほこにとまっとる電車がわかるだ。あのしろさはたま電車にちがいない。あれにのらにゃ!ってことでホームにおりて、ここまでのってきた、貴志いきふつうをみおくる。
たまでんしゃ
おーっ!きた、きた!たま電車がきたーっ! いや、ほれにしてもただならんしろさだ。おちゃめにひげをはやして、みみがある。
このたま電車は貴志からきたじゃなくて、中間駅の伊太祈曽(いだきそ)からきたやつ。伊太祈曽には車両基地があって、ほの関係か。13時9分、和歌山にむけて交通センター前をしゅっぱつ。
いや~、ほれにしても、この内装のたのしさはどうだ。ゆかは、きのゆかで格子模様。ちゃいろのかべには、たまがいっぱい。シートは、座面もせもたれもみずたま模様のベンチシートのほか、きのせもたれのベンチシートがあったりして、また、まっすぐな直線じゃなくてわずかに湾曲しとるもんもあって、一様じゃあない。ほいから、えほんがいっぱいつまったほんだながあったり、遊具コーナーみたいなもんがあったりする。つりかわも、かわじゃなくてきでできとる。筆者は、機能的じゃないもんはあんまりすきじゃないほうだけど、機能一辺倒じゃないこのたま電車の内装が、こんなにもひとのこころをなごませてくれるもんとは、おもってもなかった。
竈山(かまやま)、神前(こうざき)のつぎ、日前宮(にちぜんぐう)ではんたい電車といきちがい。どういうわけか、わがたま電車のおんなの運転士さんがホームにおりて、はんたい電車をみおくっとった。ワンマン運行やっとるで、いきちがいのときの運転士さんのしごととして義務づけられとるのか。
(26) 和歌山いきふつう〔たま電車〕 - 日前宮(伊太祁曽いきふつう)
田中口(たなかぐち)をすぎると、いよいよ終点だ。
13時21分、となりのJRホームにみずいろ電車のとまっとる和歌山にとうちゃく。みじかいみじかいたま電車のたびをおえる。
(28)、(29)、(30) 和歌山いきふつう〔たま電車〕 - 和歌山
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かんたんな感想
予想をうらぎって電車はきびきびとはしっとって、とっても好感をもった。線路がよう整備されとるだ。表定速度はいきが28.8km/h、かえりが24.0km/hとでらおそかっただけど、これは平均駅間きょりが1.1キロと極端にみじかいことと、電車の最高速度が60km/hでしかないことによる。駅間きょりはかえるわけにいかず、47才にもなる電車にかわるしんがた車両を投入してほしいとこだ。えきも、やねがしっかりついとるりっぱなもんだ。乗客もそこそこのひとがのっとった。このわかやま電鉄貴志川線をまっと発展させて、公共交通機関としての機能を向上させたい。
たま電車にもおおいにめをひらかされた。きやぬのをいっぱいつかった、画一的じゃない内装が、こんなにもここちいいもんだったのか。外観のたのしさはいわずもがな。
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- 乗車記録 - 2017年8月17日、もくようび、平日
(さんこう)
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- いちご電車、おもちゃ電車、たま電車 - 2009.3.21 あんみつ - あきひこゆめてつどう|2014/11/02
- まるで おとぎの くにの 電車です ^^
(ひだり=いちご電車)(みぎ=おもちゃ電車) - よのなかに こんな 電車が あるとは!
- こんな 電車に のる ためだけに 和歌山まで いっても いいなと おもっちゃいました ^^
- わかやま電鉄貴志川線(わかやまでんてつきしがわせん)
- まるで おとぎの くにの 電車です ^^
- にたま駅長? - ねこの 駅長が ひっぱる わかやま電鉄 - あきひこゆめてつどう|2014/02/11