2017年8月17日は紀伊半島のたびふつかめになる。まずは、やどをとった白浜から和歌山までくろしお14号で移動。白浜へは、1日めにワイドビュー南紀3号とくろしお94号をのりついで到達しとった。ふつかつづけてのくろしお乗車になるだけど、車両は1日めがしろいのっぺらがおの287系だったのにたいして、ふつかめのこのひは前面展望のひらけた流線形のオーシャンアローだった。おんなじくろしおでも、ずいぶんとちがいがある。以下に、オーシャンアローのくろしお14号で白浜から和歌山までいったときのようすを紹介する。
◇ ◇
やどでしっかりあさめしをくって、白浜のえきまでタクシーででる。温泉街が半島のさきっぽのほうにあるのにたいして、えきは半島のねもとのまんなかへんにあるだ。かいさつをはいったとこで、いきなり新宮いきのオーシャンアローがはいってくる。まえのひにもここでみかけたオーシャンアローだけど、やっぱりかっこいい。
車内に電車をおりるひとの列がみえる。白浜温泉は紀伊半島ずいいちの観光地だ。
(2) 白浜 - 新宮いきくろしお1号〔クハ283-502〕
なかなか発車せんなあっておもっとったら、きりはなし。うしろ3両の増結部分はここで運行をおわって、まえ6両が終点の新宮までいくだ。
ところでじつは、新宮いきのオーシャンアローがはいってきたときに、こっちのホームのさきっぽのほうにとまっとったのもオーシャンアロー。まえもうしろも流線形じゃないこのオーシャンアローが、これからのる新大阪いきくろしお14号の増結部分になるだ。
まんだ清掃中。
(5) 白浜 - 新大阪いきくろしお14号〔クハ283-503〕
さて、新宮のほうからオーシャンアローがはいってくる。新大阪いきくろしお14号だ。
さきにとまっとった増結部分と連結。
連結作業がおわったとこで、座席指定の5号車にのりこむ。前面展望のきく流線形車両は、さいこうびの1号車になる。10時29分、白浜をしゅっぱつ。列車はこのあと和歌山まで、おおむね北西北方向にすすむ。
朝来(あっそ)、紀伊新庄(きいしんじょう)と通過のあと、紀伊田辺(きいたなべ)にとうちゃく。こっから線路は複線になる。
さて、車内探検。展望車両になっとるさいこうびの1号車までいってみいっておもっとっただけど、とちゅうの3号車によこむき展望席を発見。座席がぜんぶうみがわをむいとるじゃんか。1号車までいってみたとこで展望はうしろむきの展望だし、だいたいグリーン車になっとってのれやへん。つまとふたり、5号車の指定席を放棄して、自由席になっとる3号車のよこむき展望席に移動。よこむきにうみをみながらすすむ。
芳養(はや)を通過して、トンネルをくぐって、南部(みなべ)を通過したあと、よこむき展望席の本領発揮。うみ、うみ、うみだ。まえのひもワイドビュー南紀3号やくろしお94号でいっぱいうみをみてきただけど、このひのオーシャンアローからみるうみはまたかくべつだった。オーシャンアローのオーシャンってにほんごに訳すと「おおうなばら」っていう意味になるだけど、まさにこのうみがおおうなばらだ。
(12)、(13)、(14)、(15) くろしお14号 - 南部-岩代間
岩代(いわしろ)を通過。まんだうみはつづく。う~み~は~ひろい~な~♪ おおき~い~な~~~♪
切目(きりめ)、印南(いなみ)と通過のあと、列車は海岸からはなれる。ほれまで平行しとった熊野街道は、ひきつづき海岸ぞいをとおる。稲原(いなはら)、和佐(わさ)と通過のあと、おおきくひだりにまがりながら日高川(ひだかがわ)をわたって、むきをにしにかえる。
道成寺(どうじょうじ)を通過のあと、御坊(ごぼう)にとうちゃく。まちだ。
御坊をでてちょっとすると、ひだりにまがっていく線がある。紀州鉄道の線だ。御坊のえきのへんもまちだっておもったけど、ほんとの御坊のまちは、じつはこっからみなみ、さっきわたった日高川の下流のほうにあって、ほの御坊のまちと御坊のえきをつなぐのがこの紀州鉄道の線なだ。ちなみに、熊野街道のほうは海岸ぞいをきたにすすんで、ほのまま御坊のまちにはいっとる。
紀州鉄道の線がひだりにまがっていってじきに、わがオーシャンアローもみぎにまがってむきをきたにもどす。にしにつきだす半島のねもとをすすんで、紀伊内原(きいうちはら)、紀伊由良(きいゆら)と通過。ひだりのやまのうえに風力発電の風車がいっぱいみえる。
ひだりにかすかにうみがみえたあと、広川ビーチを通過。ビーチってのは、にほんごに訳すと「すなはま」っていう意味になるだけど、ほんなすなはまがどこにあったのか。えきはまた海岸からはなれとる。
海岸にちかいとこで湯浅(ゆあさ)を通過のあと、また、内陸にはいって藤並(ふじなみ)を通過。
ひだりにまがって有田川(ありだがわ)をわたる。ほのあとは、かわとならんでにしにすすんで、紀伊宮原(きいみやはら)を通過。
(23)、(24) くろしお14号 - 藤並-紀伊宮原間〔有田川〕
有田川河口のまち、簑島(みのしま)を通過のあと、列車はみぎにおおきくまがってむきを東北方向にかえる。
初島(はつしま)、下津(しもつ)、加茂郷(かもごう)と通過。
また、おおうなばらがみえる。
冷水浦(しみずうら)通過のつぎ、海南(かいなん)にとうちゃく。
えきは2面4線のりっぱな高架駅。
高架から海南のまちがようみえる。
黒江(くろえ)、紀三井寺(きみいでら)、宮前(みやまえ)と通過して、11時48分、和歌山にとうちゃく。白浜からここ和歌山まで105.5km、1時間19分、80.1km/h。オーシャンアローのたびをおえて、はらごしらえにかいさつをでる。
(32)、(33)、(35)、(34) 和歌山 - くろしお14号
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- 乗車記録 - 2017年8月17日、もくようび、平日
- くろしお14号(新宮発新大阪いき)
白浜 10:29 → 10:39 紀伊田辺 10:41 → 11:07 御坊 11:08 → 11:39 海南 11:39 → 11:48 和歌山
〔105.5km、1時間19分、80.1km/h、4,060円(乗車券1,940円+特急料金(繁忙期指定席)2,120円)〕
- くろしお14号(新宮発新大阪いき)
(さんこう)
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- JR西日本の特急にくろしおってのがある。大阪と南紀をむすぶ特急だけど、ふりこしき特急を投入して速度向上をはかっとった。曲線を非ふりこしき特急にくらべて20キロはよはしれる381系と、おなじく30キロはよはしれる283系を運行にあてとった。
- ところが、2012年3月17日のダイヤ改正で非ふりこしき特急の287系を投入するにいたり、なんと、はよはしれるはずの381系や283系まで速度をおさえられちゃった。なんちゅうことだ。かつては天王寺-新宮(しんぐう)間を最速3時間10分台ではしっとったものが、2015年3月じゅうよっかのダイヤ改正では最速3時間42分と、30分もおそなっちゃった。平均だと4時間もかかるっていう。
- ほんできわめつけに、今年度2015年度中にふりこしき特急の381系と283系は引退になるっていう。ふりこしき特急はやめにしちゃうだね。怠慢だ。
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- オーシャンアロー 回送 作戦 遂行中! - あきひこゆめてつどう|2011/11/13
- ほれは、名古屋 まわりで もって こうって ことだ。非電化 区間を どう やって 電車が はしる? うん、機関車で ひっぱっちゃやあ いい。こうして 385キロの 回送 作戦が きまった。
- 2009年 7月 15日、紀勢線 全通 50周年 - あきひこゆめてつどう|2009/05/24
- くろしお (列車) - Wikipedia
- 京阪神地区と南紀を結ぶ列車で、特急「くろしお」としては、1965年3月1日に天王寺駅 - 名古屋駅間を阪和線・紀勢本線・関西本線経由で運行する列車として運転を開始した。1978年10月2日に紀勢本線の和歌山駅 - 新宮駅間が電化されたことにより、新宮駅を境に系統分離され、天王寺駅 - 白浜駅・新宮駅間の列車を「くろしお」、名古屋駅 - 新宮駅・紀伊勝浦駅間の列車を「南紀」とした。
- 1989年7月22日にグリーン車をパノラマ型先頭車に改造した「スーパーくろしお」の運行を開始。天王寺駅構内の阪和短絡線が完成し「くろしお」「スーパーくろしお」が梅田貨物線を経由して新大阪駅・京都駅まで運転されるようになった。
- 「オーシャンアロー」は1996年7月31日より「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」として運転を開始し、1997年には列車名を「オーシャンアロー」へ変更している。
- 2012年3月17日より、「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の列車名はすべて「くろしお」に統一された。
- 使用車両
- JR西日本283系電車 - Wikipedia
- 283系電車は、JR西日本の直流特急形車両である。
- オーシャンアローの車両愛称があり、当時は「海と太陽が大好きな列車」のキャッチフレーズがあった。
- 本系列は振り子式車両で、曲線通過時の振子角度5度を考慮して車体高および車体幅が若干縮小され、丸みを帯びた形状となっている。基本的に普通鋼を使用しているが、腐食を考慮して、屋根と床板にはステンレスが使用されている。また、車体および機器は耐寒・耐雪構造となっている。
- 基本編成の新宮方先頭車両と付属編成のうち1本(A931編成)の京都方先頭車両は非貫通のパノラマ型グリーン車で、そのほかの先頭車両については貫通型となっており、幌は収納式としている。
- 最高速度は130km/hで、設計上の曲線通過速度については本則+35km/hを目標としていたが、営業運転では最大で本則+30km/hである。紀勢本線(きのくに線)の半径400mのカーブが連続する区間を100km/hで走行することが可能である。130km/h運転は東海道本線(JR京都線)外側線と紀勢本線の一部区間で実施されている。
- くろしお(オーシャンアロー車両)283系:JRおでかけネット
*1:ここでいうくろしおは、ふりこしき381系による1日7本の白浜どまりの特急をさす。