2021年4月ようか、西尾線、蒲郡線のあっかい電車にのってうみをみて、名古屋本線のパノラマスーパーで前面展望をたのしんで、豊橋は吉田城を見物してきた。
〔西尾線、蒲郡線のあっかい電車で蒲郡競艇場前まで〕
〔三河塩津から東岡崎まで〕
〔名古屋本線のパノラマスーパーで豊橋まで〕
〔豊橋のまちと吉田城〕
(乗車記録)
◇ ◇
西尾線、蒲郡線のあっかい電車で蒲郡競艇場前まで
さいしょは西尾線。ふるいのえきからみなみいきのあっかい電車にのる。高校生もようけのって、車内は満員。
堀内公園で、通勤のひとがなんにんかおりる。桜井は、男女高校生らがようけおりる。
南桜井に停車。アイシンエイダブリュ勤務のひとらがどばーっておりて、たちきゃく3わりにへる。しゅっぱつしたとこで、まあはいたんぼのかなた米津のえきにあっかい電車がとまっとるのがみえる。
はんたい線にきたいきのあっかい電車のまつ、米津に停車。多少のってくる。
矢作川鉄橋をわたる。
桜町前に停車。西校生らがようけおりて、たちきゃく1わりにへる。ホームにおるひとたちはのってこんで、きたいきの電車をまつ。
西尾口に停車。そこそこのかずのひとがおりる。ひるまはほとんどおりるひともないこのえきだけど、通勤にこのえきをつかうひとが一定数あるだ。しゅっぱつするとこで、まあはいつぎの西尾のえきにあっかい電車がとまっとるのがみえる。
きたいきのあっかい電車とすれちがって、西尾に停車。どどーっておりて、たちきゃくはなくなって、乗客は座席に5わりにへる。
ちょっとまって、しゅっぱつ。
はんたい線にきたいきのあっかい電車のまつ、福地に停車。ちょこっとのってくる。
上横須賀に停車。ちょこっとのってくる。いきちがいはなし。ひるまはここでかならずいきちがいがあるだけど、あさの不規則時間帯だでだ。
おおきくひだりに湾曲したとこで、吉良吉田はみぎかためんホームの3番のりばにとうちゃく。ここが西尾線の終点で、電車もここまで。
蒲郡線のりかえかいさつをとおって、蒲郡線のりばの2番のりばに移動。マナカなのに自動改札をとおれんっていう不便さ。西尾線電車をおりた乗客のうち、えきのそとにでるかいさつをでていったひとがほとんどで、蒲郡線のりかえかいさつをとおったのは一部のひとたちだけ。
おりかえし発車の、蒲郡線ひがしいきのあっかい電車がはいってきて、のりこむ。
電車は6010編成2両かんつうがた。乗客は、1両めは座席に2わり、2両めはおれひとりっていうさびしさ。
三河鳥羽(みかわとば)に停車。のりおりなし。いきちがいもなし。これも、あさの不規則時間帯だでだ。西幡豆(にしはず)はみぎがわ通行で停車。ひとりおりる。
すすんで、みぎに三河湾のうみ。
東幡豆(ひがしはず)もみぎがわ通行で停車。のってくるひとが2、3人。
すすんで、みぎに三河湾のうみ。
ひだりかためんホームのこどもの国に停車。ひとりのってくる。みぎに三河湾のうみ。
西尾市の区域から蒲郡市の区域にはいったへんで、みぎに三河湾のうみ。いりえのむこうに西浦半島もみえる。
西浦は、ふつうにひだりがわ通行で停車。わかいおんなのこらがなんにんかのってくる。
いきちがいのあっかい電車をまって、しゅっぱつ。
すすんで、みぎに三河湾のうみ。
形原に停車。数人のってくる。蒲郡市の区域にはいってから、ちょこっとづつ乗客がふえていく。
すすんで、道路ごえのとこで、みぎに複線分の用地が確保してあるのをかくにん。これがいかされるような時代がこにゃいかん。みぎかためんホームの三河鹿島に停車。4、5人のってくる。この時点で、1両めは座席に6わり、2両めは座席に3わりにまで乗客がふえとる。はっきりと蒲郡にむかう乗客のながれがある。
ひだりうえから東海道線がよりそってきて、みぎかためんホームの蒲郡競艇場前にとうちゃく。このつぎが東海道線と連絡する蒲郡のえきなだけど、ひとつてまえのここでおりる。
停止直前、ひだり車窓に東海道線にしいきのステンレス電車がえらいいきおいでいくのをみる。じつは、ひだりに東海道線三河塩津(みかわしおつ)のえきがならんであるだけど、大垣いき快速が通過してった。
さて、おれ以外にもなんにんかおりて、ホームのいちばん蒲郡よりにあるかいさつにむかっていく。
かいさつをでて、みんなほのままこせんきょうの階段をあがっていく。こせんきょうは南北自由通路であり、三河塩津のかいさつもここに面してある。はたして、みんな東海道線にのりかえるのか。ほのことをたしかめたくて、蒲郡競艇場前でおりただ。ここでのりかえるっていうと、蒲郡方面へののりかえはないだらあで、はんたいの岡崎、名古屋方面へののりかえになる。ひるまの規則的運行の時間帯だとまち時間がながすぎちゃうだけど、あさの不規則運行の時間帯のこの時間なら、あんまりまたんで東海道線にしいき電車にのりかえれる。まえにあさの時間帯に蒲郡線ひがしいき電車でここをとおったときに、なんにんかがこのこせんきょうの階段をあがっていくのをみた。
こせんきょうにあがって、あれれ。みんな三河塩津のかいさつをすどおりして、ほのままきたぐちにおりてっちゃう。ここが、蒲郡線と東海道線ののりかえの機能をはたしてないことをかくにん。
三河塩津から東岡崎まで
こせんきょうのうえのかいさつをはいって、三河塩津のにしいきホームにおりる。蒲郡線からのりかえるひとはほかにおらんかったけど、おれひとりのりかえてみる。
電車をまっとるとこで、はんたい線を豊橋いき区間快速が通過していく。
さて、のる電車がきたっておもったら大垣いき特別快速だって、通過していく。
また、はんたい線を豊橋いき新快速が通過していく。
さらには、うしろの蒲郡競艇場のえきからにしいきのあっかい電車がでていく。おれがここまでのってきた電車が、蒲郡でおりかえしてやってきただ。
こんどこそきたっておもったら、桃太郎のけんいんする貨物列車。いや、ほれにしてもおっそいぞ。おれのほかに10人ぐらいがまっとるだけど、時間になっても電車がこんことをさわぐ人間がだあれもおらんのにもおどろく。名鉄は人身事故でおくれる以外におくれることはないだけど、東海道線はひんぱんにおくれが発生するだ。
きた。ついにやってきた。まっとった岐阜いきふつうがはいってきて、のりこむ。
電車は4両編成で、のりこんだ1両めに乗客はおれひとり。蒲郡線もさいしょおれひとりだったけど、東海道線もおれひとりだ。うしろの車両にはひとがのっとるのがみえる。
みぎ曲線をすすんで、進行方向をきたむきにかえていく。
みぎ曲線のとちゅう、三ケ根に停車。ひろいホームにぱらぱら電車をまつひとたち。
直線になって、豊橋いきふつうとすれちがい。きゅうがたのステンレス電車だ。
しましきホームの幸田(こうだ)に停車。上下線のそとがわに側線が、ひだりに2本、みぎに1本ある、なんともだだっぴろい構内のえきだ。
電車は、時速120キロできもちよくはしる。
相見(あいみ)は、しましきホームみぎがわの主線に停車。はんたい線は主線だけのかためんホーム。
豊橋いき新快速とすれちがい。
ひろい構内の岡崎のえきがみえてくる。
回送電車とすれちがい。
岡崎はしましきホームひだりがわのまちあい線に停車。
のってきた電車はまちあい。
橋上コンコースにあがったとこで、にしぐち自転車おきばに大量の自転車がとまっとるのをみる。いや、じつに大量の自転車がとまっとるもんだ。
かいさつをでて、ひがしぐちバスのりばにおりる。
東岡崎までいくのに、滝団地いきバスにのる。運転士さんが「岡崎営業所の井上です。よろしくおねがいします」。とってもていねいな案内がつづく。さすが名鉄バス。
電車どおりをきたにすすんで、戸崎町バス停に停車。ほれまでは、どのふたりがけの席にもひとりはすわっとるっていう状態だった車内が、いっきにすく。このバス停からちょこっとひがしにいったとこに、イオンモール岡崎がある。
岡崎警察署前バス停でもなんにんかおりる。
東岡崎は4番バスのりばにとうちゃく。
岡ビル2階にたばこがすえる喫茶店があるってきいとっていってみると、ことし2021年3月31日で閉店しとる。けっきょく、いつもの1階のロッテリアでひとやすみ。
名古屋本線のパノラマスーパーで豊橋まで
さて、東岡崎からパノラマスーパー。豊橋いき特急のパノラマスーパーは、特別車1号車5Aの展望席にのりこんで、しゅっぱつ。
すぐに、パノラマスーパーとすれちがい。パノラマスーパー同士のすれちがいだ。
はんたい線まちあい線にあっかい電車をみて、本宿を通過。
みぎ車窓、欣浄寺(ごんじょうじ)桜山のさくらはまあちっとる。
西三河から東三河へ分水界をこえるへんで、こおろぎ特急とすれちがい。
みぎ曲線で名電長沢を通過。このぜんご、なんだかゆっくりはしる。
はんたい線まちあい線にあっかい電車がはいってくるのをみながら、国府(こう)に停車。進行方向まちあい線と、こっから分岐する豊川線そとがわ線にもあっかい電車がとまっとる。
パノラマスーパーとすれちがい。
とよがわ放水路をわたる。
ひだり45度に石巻山(いしまきさん)をみる。げじげじのとんがりやまがとくちょうのやまだ。
とよがわをわたって、豊橋のまちにはいっていく。また、電車はゆっくりゆっくりすすむ。
飯田線電車とすれちがい。とよがわ放水路てまえから、線路は飯田線と共用しとる。
豊橋は3番のりばにとうちゃく。のってきた電車はおりかえし新鵜沼いき快速特急になる。
豊橋のまちと吉田城
豊橋は、橋上かいさつからみぎにでて、さらに駅ビルをみぎにぬけてしたにおりて、豊橋鉄道新豊橋のえきのわきをぬけて、みなみにむかう。
水上ビル(すいじょうびる)にとうちゃく。牟呂用水(むろようすい)のうえにたつビルで、こっからひがしに万里の長城みたいにのびていく。
時刻は11時すぎだけど、めざしてきたおこのみやきの伊勢路はまんだあいとらんくて、またにする。
おんなじ水上ビルにみつけた水上食堂(みながみしょくどう)ってみせがおもしろそうで、はいってみる。かんばんに「街中社員食堂、昼飯処」ってある。まあ、大衆食堂だ。
券売機で券をかって、ぶたにくたまりやき定食を注文。むかし名豊ビル地下にあったグリル八雲のたまりやきが起源の料理で、1968年当時のあじを再現してあるっていう。たまりやきは、さしみだまり基調のあじつけがしてあるってこと。いや、あぶらみもしっかりあるぶたにくにあまがらいたまりがようからまっとって、うまい。さいしょはおれひとりだったきゃくも、12時がちかづいて、ひとり、またひとりってはいってきて、10人ぐらいがすわれる、かべむきのカウンター席もにぎやかになってくる。ほれと、あんまりはっきりわからんかったけど、2階にも席があるみたいで、階段をおりてくるひと、のぼっていくひともある。
ごちそうさまをして、みせのそと、縁台にこしかけていっぷくしとるとこで、とおりががったおばあさんも縁台にすわってくる。あるくのが大儀なだ。ところで、おばあさんがすごいね!っていう。どっかでなんかやっとるのかっておもったら、おれがスマホでインスタ投稿しとるのがすごいってことらしい。ふたことみことはなしをするうちに、おばあさんのケータイに電話がかかってくる。およめさんから、あっこのなんかをかってこいっていう指示らしい。おばあさん、かわいそうだな。
水上ビルからみちをへだてたみなみどなりに、木造かわらぶき2階だてしたみいたばりのしぶいたてもんを発見。のぼりばたがなんぼんもたっとって、ここが斉藤ひとりさんのまるかん化粧品のたてもんだっていう。こっからでかけてって化粧品をうりにまわるのか。
また、水上ビルをひがしにすすんで、ヒグラシ珈琲はやってない。これまでにもきたことのあるみせだけど、やめちゃったじゃないといいだけど。
水上ビルをひがしのはしまでいったとこで、にしにあるいて南北のおおどおりにでる。
南北のおおどおりのうち、路面電車のはしる区間をちょこっときたにいったとこで、みぎ30度の方向にのびるみちをはいっていく。
左右にならぶさくらの街路樹がまんださいとることにおどろき。これが大手どおりだ。中央線はなくて、クルマはきたからみなみへの一方通行。文字どおり吉田城の大手門につづくみちで、むかしはここを路面電車がはしっとったっていう。つきあたり、とおくにみえとった豊橋市公会堂のたてもんがだんだんおおきくなってくる。
みぎ、3階だて三角やねつまいりのちゃいろい洋館。服匠上手洋服店っていう銘板がでとる。じょうずに洋服をつくってくれるにちがいない。このむかいが郵便局で、一旦停止して用をたしていくクルマもある。
正面、いしづくりの豊橋市公会堂のたてもんのまえを、ひだりからみぎにみずいろの路面電車がいく。むかしはほこでみぎにむきをかえとったはずのとこだ。
豊橋市公会堂のおくが、吉田城のある豊橋公園。ほのひだりに隣接してある、豊橋市役所地下1階のコンビニでたばこをかう。おおきな市役所だけにコンビニがはいっとるだ。
豊橋公園をおくにすすんで、本丸の西北かどに鉄櫓(くろがねやぐら)。「てつのやぐら」ってかいて、「くろがねやぐら」ってよむ。「まもるもせめるもくろがねの♪」ってうたもあった。天守閣をもたんかった吉田城にあって、この鉄櫓が実質的な天守閣だったらしい。
鉄櫓をはいってすぐのとこに、吉田橋の説明がき。吉田橋のむこうがわからかわぎしにある吉田城をみたえがあって、作家宮城谷昌光さんの小説の一部もそえてある。このしろをめぐって、今川氏をうしろだてにした牧野氏と、三河全域に勢力をのばしたい松平清康があらそうだ。
てっぺんまでのぼっていくとちゅうに、SKE48の熊崎晴香さんをモデルにつかった二川宿(ふたがわじゅく)ポスターを発見。二川宿は豊橋のすぐひがしだ。また、いってみにゃ。
てっぺんまでのぼって、ひだり、とよがわのかわしもに吉田大橋、とよばし、名鉄鉄橋がみえる。名鉄鉄橋は、ちょうどこおろぎ特急がみぎからひだりにわたっていくとこだ。
おりていくとちゅうに展示資料を見学。吉田城下町推定図をみてみると、大手門は東西の電車みちのちょこっとみなみ、大手どおりがそとぼりをわたるとこにあったことがわかる。また、「吉田宿はめしもりおんながおおかったことでもしられ、『吉田とおれば二階からまねく、しかも鹿の子のふりそでが』などのうたがひろくしられとる」ってかいてある説明がきもある。めしもりおんなは給仕のあと、鹿の子のふりそでをきて遊女にかわる。しゅくばまちに遊女はつきもんだ。また、吉田城が、織田、豊臣がわの武将、池田輝政(いけだてるまさ)未完のしろであることをしる。
うらがわにまわって、鉄櫓をみあげる。
うしろ、とよがわの対岸にのどかなふうけいがひろがるのをみて、ひきかえす。
どばしでうちぼりをわたって、本丸からそとにでたとこに冠木門があった。
そとぼりのとこが豊橋公園のいりぐちで、ここに三の丸口門があった。三の丸口門をでるてまえ、ひだりがわにあった太鼓櫓のとこには、いまは便所がある。
豊橋公園いりぐちの門をでたすぐみぎに門衛つめしょ。ほんとにひとがひとりはいれるだけの、郵便ポストのかたちをしたコンクリートづくりのまったくかざりっけのない門衛つめしょだ。門のがわが開口部になっとって、門衛さんがみはれるようになっとるほか、そとがわとうちがわにちいさなのぞきあながひとつづつ。そとでおおきなおとがすると、なかで反響してぐわんぐわんぐわんってなる。豊橋公園は陸軍の部隊がおかれたとこ。不審人物がはいってこんように、この門衛つめしょでみはったのか。
豊橋市公会堂から路面電車のいきかうみちをわたって、豊橋のえきまであるいてもどる。
(さんこう)
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