わがふるいのまちは憶念寺(おくねんじ)のわきに桜塚のいしぶみがある。
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憶念寺のごえんじさんに桜塚のいしぶみのいわれについてきいてみると、「もともとここにあったもんじゃないとだけきいとる。いわれはわからん」とのこと。おてらのあざめいはいしぶみのなまえとおんなじ桜塚。
いしぶみがあるのは庫裏のうらがわ。
きたがわ道路からみえるのはうらめん。庫裏のきたがわにみなみむきにたっとるだ。
庫裏とのあいさにはいってはじめておもてめんがみえる。桜塚とだけかいてある。
うらめんに文字がきざんであって、よんでみる。
- 1956年11月建之
稲垣国三郎先生胸像建設会
代表岩瀬和市
いや、本堂のひだりてまえに稲垣国三郎の銅像があるだけど、ほの建設をしるすいしぶみだったのか。ほれならなんで銅像とはなれていしぶみがあるのかふしぎだ。稲垣国三郎はふるいの出身の教育者で、沖縄に赴任しとるときに「しろいけむりくろいけむり」の文章をあらわしたことでよにしられたひと。また、岩瀬和市は産業くみあいをおこし更生病院を開設したふるいの偉人。