おおがきえきまえはさらしなってそばやに、おくのほそみちけいろず。おしながきのひょうしにおくのほそみちけいろずがかいてあるだ。おくのほそみちっていうと、まっとあおもりのさきっぽまでいったのかっておもったら、ひらいずみ、きさかたがほくげんで、ほっからにほんかいがわをえちご、えっちゅう、かが、えちぜんってもどってきて、さいごおおがきまできとるだ。しらんかったな。
ここにかいてあるけいろとぶんしょうをつぎにしるしとく。
けいろ
えど → せんじゅ → そうか → かすかべ → こが → ののだ → むろのやしま → かぬま → にっこう → くろかみやま → たまにゅう → やいた → よぜ → くろばね → うんがんじ → たかひさ → ゆもと → あしの → しらかわ → やぶき → こおりやま → ひわだ → ふくしま → いいざか → こおり → いわぬま → せんだい → しおがま → まつしま → いしのまき → とめ → いちのせき → ひらいずみ → いわでやま → なるこ → しとまえ → さかいだ → おばなざわ → たておか → りっしゃくじ → おおいしだ → しんじょう → ふるくち → きよかわ → はぐろやま → つるおか → さかた → ふくら → きさかた → ねずがせき → なかむら → むらかみ → ついじ → にいがた → やひこ → いずもざき → かしわざき → はっさき → なおえつ → たかだ → のう → おやしらず → いちぶり → なめりかわ → しんみなと → たかおか → くりからとうげ → かなざわ → こまつ → やまなか → だいしょうじ → よしざき → まつおか → えいへいじ → ふくい → ゆのお → いろのはま → つるが → おおがき
ぶんしょう
たびだち
やよいもすえのなのか、あけぼののそらろうろうとして、つきはありあけにてひかりをさまれるものから、ふじのみねかすかにみえて、うえの、やなかのはなのこずえまたいつかはとこころぼそし。むつまじきかぎりはよいよりつどひて、ふねにのりておくる。せんじゅといふところにてふねをあがれば、ぜんとさんぜんりのおもひむねにふさがりて、まぼろしのちまたにりべつのなみだをそそぐ。
いくはるや とりなきうおの めはなみだ
これをやたてのはじめとしていくみちなほすすまず。ひとびとはみちなかにたちならびて、うしろかげのみゆるまではとみおくるなるべし。
◇ ◇
おおがき
ろつうもこのみなとまでいでむかひて、みののくにへとともなふ。こまにたすけられておおがきのしょうにいらば、そらもいせよりきたりあい、えつじんもうまをとばせて、じょこうがいえにいりあつまる。ぜんせんし、けいこうふし、そのほかしたしきひとびとにちやとぶらひて、そせいのものにあふがごとく、かつよろこび、かついたはる。たびのものうさもいまだやまざるに、ながつきむいかになれば、いせのせんぐうおがまんと、またふねにのりて。
はまぐりの ふたみにわかれ いくあきぞ
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ばしょう
(2024ねん6がつにじゅうよっか、げつようび、へいじつ)