こんかいは、豊岡のたびふつかめの2017年6月よっかの行程のうちの后編になる。前編では、やどをとった豊岡から丹后のうみ号にのって天橋立までいくようすを紹介した。后編では、天橋立での観光をおえたあと、また、丹后のうみ号にのって福知山までいくようすと、くわえて、福知山から特急きのさきにのりついで京都までいくようすを紹介する。旧国名は順に丹后のくに、丹波のくに、山城のくにとなる。
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たんごのくに
天橋立のながめのすばらしさにうちのめされて、えきにもどる。えきのまわりもきれいに整備されとってきもちいい。てきとうにはいった食堂の料理もなかなかうまかった。
【あまのはしだて - あきひこのいいたいほうだい|2017/06/04】
しゅっぱつまでまんだ時間がある。発車案内板に「あかまつ」の文字をみつけ、駅員さんにおねがいしてかいさつをはいらせてもらう。おー、これが京都丹后鉄道じまんの観光列車あかまつか! 丹后のうみ号とはまたちがう伝統的な車両に、こった外観、内装をほどこしたもんだ。いや、アテンダントのおねえさんがおるのもいい。
となりのホームには京都からやってきたはしだて1号がとまっとる。こっちはとくべつこったつくりじゃないけど、近代的な特急電車だ。
あかまつがでていったホームに、また、ひとがふえる。
きた! 丹后のうみ号だ! 豊岡からここ天橋立までのってきたはしだて2号とおんなじ丹后のうみ号で、こんどは特急丹后リレー号として天橋立から福知山までいく。いや、じつに独創的な外観、内装だ。
11時46分、天橋立をしゅっぱつ。うみがみえるわけじゃないけど、海岸ぞいに宮津、舞鶴方面にすすむ。
のることひとえき、宮津にとうちゃく。舞鶴とならぶ丹后のくにの中心都市だ。こっから分岐する宮福線に反転転線するため、7分停車。ホームにおりてわが丹后のうみ号の写真をとりたいとこだけど、おいていかれそうでおそがくて、じっと車内でがまん。
さて宮福線にはいっていくぞっていうとこで、ふつう列車とすれちがい。年季がはいった車両のしぶいこと。
しばらく天橋立、豊岡方面にもどったとこで、宮豊線とわかれて福知山方面にすすむ。線路形状としては宮豊線がみぎにわかれていくかたちだ。わが丹后のうみ号は、このさき福知山までみなみむきにすすんでいく。
やまざとをいく。
(95) たんごリレー4号 - 宮村-喜多間、(96) やまざと
けっこうながいトンネルをとおっていく。やまごえだ。
やまんなかをいく。
大江山口内宮(おおえやまぐちないく)で停車。ホームにまっとったおんなのひとが車掌さんにはなしかけるも、乗降とびらはひらかず。いきちがいのためだけの停車だった。ちなみに、大江山ってのはおに伝説で有名な丹后のくにずいいちのやまで、ここがもよりえきになる。
土地がひらけてきて、住宅街もみえる。やまごえはおわっただ。
大江に停車。この大江とつぎの公庄(ぐじょう)までが丹后のくにだ。ここで、くろまつといきちがい。天橋立でみたあかまつにおなじく観光列車だけど、こっちは食堂車仕様になる。
たんばのくに
丹波のくににはいった。やまんなかをいく。
やまざとをいく。
にしからひがしにながれるかわをよこぎる。このかわがみなみからきたにながれる由良川の支流、牧川にちがいない。にしにちょこっとさかのぼったとこから、豊岡、城崎につながる山陰線と平行する。
荒河かしの木台(あらがかしのきだい)を通過。ここではまあはい山陰線と合流しとる。牧川の上流からひがしにすすんできた山陰線が、由良川のてまえでみなみにまがって、わが宮福線と合流しただ。
荒河かしの木台からじきに、こいみどりいろの列車、えんじいろの列車がとまる車両基地のよこをとおる。
(107)、(108) たんごリレー4号 - 福知山運転支区
福知山市民病院口を通過。まえの荒河かしの木台ともども、山陰線のほうはえきがなくて、宮福線のほうにだけえきがある。
さて、「つぎは福知山です」の車内放送がはいる。
いっきにまちになる。高架をあがって、ぐいーんってひだりにまがっていく。
(111)、(112) たんごリレー4号 - まあじき福知山
近郊がた電車がとまっとる。
12時30分、終点の福知山にとうちゃく。天橋立からここ福知山まで34.8km、44分、47.5km/h。このうち、反転転線した宮津から福知山までの30.4キロが、1988年っていうあたらしい年代に開業したわりには表定速度は50キロにみたず、まあちょっとがんばってほしいとこだ。
となりにまた、こいみどりいろの京都丹后鉄道列車がとまっとる。うちにもってかえりたい。
(115)、(116)、(118) 福知山 - 京都丹后鉄道列車
ホームから階段でコンコースにおりて、また階段でべつのホームにあがる。いきのはしだて3号からこうのとり5号へののりかえがおんなじホームでできたのにたいして、こんどの丹后リレー4号からきのさき14号へののりかえはホーム移動をしいられる。他社線だでしょうがないっていうべきか。いや、他社線なのにホーム移動だけですむっていうべきか。
さて、うつったホームにきのさき14号がはいってくる。
モハ287。電車だ。いままでの丹后のうみ号は気動車だった。だんだんと日常にもどっていく。
(122)、(123) 「モハ287-103」、(124)、(125) 福知山 - きのさき14号
城崎温泉いきのきのさき5号がはいってくる。
城崎温泉発新大阪いきこうのとり14号がはいってくる。城崎温泉、豊岡方面からきたひとたちは、ここできのさき14号にのりかえて京都方面にいくこともできるだ。丹波のくにの中心都市、福知山は鉄道の十字路のやくわりをはたしとる。さて、われわれもきのさき14号にのりこんで、12時44分、福知山をしゅっぱつ。
(127)、(128) きのさき14号 - 福知山(こうのとり14号)
丹波のくにをひがしにすすんで、山陰線から舞鶴線の分岐する綾部にとうちゃく。近郊がた電車が1本、2本、とまっとる。
(129) きのさき14号 - 綾部(近郊がた電車)、(130) (福知山いきふつう)
分水嶺(ぶんすいれい)をこえて、山陰がわの流域から太平洋がわの流域へうつって、園部、亀岡と停車。亀岡は丹波のくにのまあひとつの中心都市だ。
やましろのくに
保津峡をすぎると、山城のくには京都だ。わがきのさき14号は高架をあがる。左右にきらびやかなまちなみがひろがる。二条に停車。
みぎに東海道線大阪方面への連絡線が分岐。ひだりにまがって、東海道線と合流。
(133)、(134)、(135)、(136) きのさき14号 - 丹波口-京都間
貨物列車とすれちがったりしながら、東海道線と並走。
(137)、(138)、(139) きのさき14号 - 丹波口-京都間
14時7分、京都にとうちゃく。福知山からここ京都まで88.5km、1時間23分、64.0km/h。
(140) 京都 - きのさき14号(おりかえしきのさき9号)
おりかえしきのさき9号となるこの列車にのるひとが、まあはいホームにまっとる。おりかえしはうしろにまいづる7号を連結。いや~、これからあそびにいくひとたちのたのしそうなこと。
われわれは山陰線ホームをあとにして、かえりの新幹線にのりかえる。非日常はおわった。
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(さんこう)
- 丹后のうみ号でいく丹后のくに 【前編】 - あきひこゆめてつどう|2017/06/25
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- あまのはしだて - あきひこのいいたいほうだい|2017/06/04
- 京都丹后鉄道宮福線 - Wikipedia
- 宮福線(みやふくせん)は、宮津駅から福知山駅に至るヰラートレインズ(京都丹后鉄道)の鉄道路線である。
- 北近畿ビッグXネットワークの一角で、「X」の右斜め上を担っている。福知山駅-宮津駅間を短絡し、京都・大阪方面から日本三景の天橋立を始めとする丹后半島への観光アクセス路線となっている。福知山駅-大江駅間は由良川に沿って進み、大江駅-宮津駅間は全長3,215 mの普甲トンネル(ふこうとんねる)を始めとするトンネルの連続で山を越える。路線の起点は宮津であるが、時刻表では福知山から宮津へ向かう列車を下り、奇数の列車番号としている。
- 宮福線は全線が電化されており、JR西日本所有の電車が特急列車や一部の普通列車に使用されている。ただし、京都丹后鉄道は電車を所有していないことから、快速を含む普通列車で京都丹后鉄道の車両が使われる場合は気動車で運行されている。
- 元は日本鉄道建設公団建設線の一つで、北近畿タンゴ鉄道(KTR、1989年8月1日に宮福鉄道から改称)が凍結されていた当路線の工事を完成させ、1988年7月16日に開業した。2015年4月1日からは、京都丹后鉄道を第二種鉄道事業者、北近畿タンゴ鉄道を第三種鉄道事業者とする上下分離方式によって運行されている。
- 路線データ