松阪(まつさか)いき急行で白子(しろこ)まで - 2018年3月13日

いよいよ近鉄だ。名古屋から松阪いき急行にのって、伊勢平野をみなみにすすむ。

2018.3.13 白子 (36) 伊勢若松 - 松阪いき急行 1850-1040

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名古屋は名鉄のかいさつをでて、近鉄のかいさつをはいる。連絡かいさつぐちをつかやせわなしだったもんを、正面かいさつぐちにまわってはいった。このえきはくしがたのホームで、地下かいさつぐちが、くしのねっこのほうからはいってどのホームにも水平にいけるようになっとるのにたいして、正面かいさつぐちは、地中のこせんきょうをとおって特定のホームにおりるようになっとる。急行、準急発着用の2、3番のりばにおりた。のる予定の松阪いき急行がまあはいとまっとる。電車はまえ4両とうしろ2両の連結で、連結部分はちゃんといききができるようになっとる。名鉄の連結とちがうとこだ。かくばった車体形状に、あかちゃいろとうすいはいいろの2色塗装。これこそが近鉄電車だっていう電車だ。名鉄電車みたいなしゃれたかんじはない。車両番号は、まえ4両に5000番台、うしろ2両に1000番台の番号がふってあった。座席配置はまえ4両が転換クロスシートで、うしろ2両がベンチシート。車体断面はどちらも長方形だけど、まえ4両がわずかにすそしぼりがあるのにたいして、うしろ2両はすそしぼりのないずんどう。

2018.3.13 白子 (12) 名古屋 - 松阪いき急行(連結部) 1920-1080
2018.3.13 白子 (13) 名古屋 - 岐阜いき特急(4両め) 1440-810
2018.3.13 白子 (14) 名古屋 - 岐阜いき特急(5両め) 1440-810
(12) 名古屋 - 松阪いき急行(連結部)(13) (4両め「5112」)(14) (5両め「1243」)

しゅっぱつまでまんだ時間があって、いったんくしのねっこのほうにある売店にいって、ペットボトルのおちゃをかう。いや、ほれにしてもひろびろとしたホームだ。名鉄にちょっとでもわけてほしい。

2018.3.13 白子 (15) 名古屋 - 発車案内板 800-450
(15) 名古屋 - 発車案内板

ホームを電車のうしろからまえにむかってあるく。

2018.3.13 白子 (16) 名古屋 - 岐阜いき特急(うしろ) 1850-1040
2018.3.13 白子 (17) 名古屋 - 岐阜いき特急(先頭車両) 1850-1040
(16) 名古屋 - 岐阜いき特急(しんがり「1343」)(17) (先頭車両「5162」)

ホームのさきっぽまでいって、先頭車両にのりこむ。車両にとくべつ前面展望へのはいりょはなく、たてに3分割された前面まどのうちの、いちばんみぎのまどのうしろにじんどる。ところで、まどにかばんがおいてある。かばんがおちんように柵(さく)もしてあるで、ここが運転士さんのにもつのおきばなだ。いや、写真をとったりするじゃまにはなるけど、文句をいうすじあいじゃないだな。ってあきらめかけたとこで、運転士さんがこっちをちらみして、にもつをゆかしたにどかしてくれる。しかも、こっちにぺこぺこしながらかがんだ姿勢でだ。しゅっぱつまえでもちょっとでも写真をとるじゃまにならんようにっていうきくばりだ。どっかでお礼をいいたいな。定刻の11時41分になって、しゅっぱつ。わがめざすさきは三重県県都、津(つ)。

2018.3.13 白子 (18) 松阪いき急行 - 名古屋 800-450
2018.3.13 白子 (19) 松阪いき急行 - 名古屋 800-450
(18)(19) 松阪いき急行「5162」 - 名古屋

電車は濃尾平野をにしにすすんで、庄内川鉄橋をわたる。心情的なもんだけど、名古屋の区域からでたってかんじがする。

2018.3.13 白子 (20) 松阪いき急行 - 庄内川鉄橋 1900-1070
(20) 松阪いき急行 - 庄内川鉄橋

左右はずーっと海抜ゼロメートル地帯だ。ビスタカーとすれちがって、蟹江(かにえ)に停車。

2018.3.13 白子 (21) 松阪いき急行 - 蟹江てまえ(ビスタカー) 1850-1040
(21) 松阪いき急行 - 蟹江てまえ(ビスタカー)

弥富(やとみ)に停車。しゅっぱつのとき、「2号線をしゅっぱつです!進行!」っていう運転士さんのこえがきこえた。2番線じゃなくて2号線か。「なん番線」っていうことばが「のりば」の意味がつよくなって、純粋に線路をあらわすことばとして「なん号線」っていうことばをつかっとるだな。名鉄じゃあきいたことがない。

2018.3.13 白子 (22) 松阪いき急行 - 弥富 1210-810
(22) 松阪いき急行 - 弥富

木曽川鉄橋をわたると三重県だ。

2018.3.13 白子 (23) 松阪いき急行 - 木曽川鉄橋 1830-1030
(23) 松阪いき急行 - 木曽川鉄橋

アーバンライナーとすれちがい。かっこいい。堅実な急行電車にはないはなやかさがある。

2018.3.13 白子 (24) 松阪いき急行 - 木曽川すぎ 1440-810
(24) 松阪いき急行 - 木曽川すぎ

長良川揖斐川鉄橋をわたる。ふたつのかわはこの河口部で堤防ひとつでしきられとるだけで、ひとつのながーい鉄橋でいっぺんにわたるだ。

2018.3.13 白子 (25) 松阪いき急行 - 長良川揖斐川鉄橋 1700-950
(25) 松阪いき急行 - 長良川揖斐川鉄橋

木曽川長良川揖斐川木曽三川をぜんぶわたりおえると、電車はぐいーんってひだりにまがって、進行方向をみなみむきにかえる。

桑名(くわな)に停車。関西線との共同駅であるほか、こっから養老鉄道(ようろうてつどう)が反転分岐し、また、えきまえから特殊狭軌北勢線(ほくせいせん)にのれる。

伊勢朝日(いせあさひ)をすぎたとこで、名古屋いき準急とすれちがい。すそしぼりのないずんどうの車体は、わが松阪いき急行のうしろ2両とおんなじだ。

2018.3.13 白子 (27) 松阪いき急行 - 伊勢朝日すぎ 940-540
(27) 松阪いき急行 - 伊勢朝日すぎ

富田(とみだ)がちかづいたとこで、みぎから三岐線(さんぎせん)が合流してくる。こっちがレールはば1435ミリの標準軌複線、むこうがレールはば1067ミリの狭軌単線。なんとむこうの線路のかぼそいことか。

2018.3.13 白子 (28) 松阪いき急行 - 富田てまえ 1280-720
(28) 松阪いき急行 - 富田てまえ

富田(とみだ)に停車。

伊勢平野をみなみにすすんで、霞ヶ浦かすみがうら)と阿倉川(あくらがわ)のあいだでアーバンライナーとすれちがい。高架をあがって川原町(かわらまち)を通過。

2018.3.13 白子 (29) 松阪いき急行 - 霞ヶ浦-阿倉川間 1040-1850
(29) 松阪いき急行 - 霞ヶ浦-阿倉川間

四日市(よっかいち)に停車。

2018.3.13 白子 (30) 松阪いき急行 - 四日市 720-1280
(30) 松阪いき急行 - 四日市

地平におりて海山道(みやまど)をすぎたとこで、また、アーバンライナーとすれちがい。ひだりの狭軌単線の貨物線はつぎの塩浜(しおはま)まで平行する。貨物線からひだりて、わずかな住宅街をへだてて巨大なコンビナートがうみまでひろがるだ。

2018.3.13 白子 (31) 松阪いき急行 - 海山道すぎ 720-1280
(31) 松阪いき急行 - 海山道すぎ

塩浜(しおはま)にとうちゃく。運転士さんが交代。お礼をいうまもなかった。かわりの運転士さんはとうぜんのようにまどにかばんをおいて、しゅっぱつ。

2018.3.13 白子 (32) 松阪いき急行 - 塩浜 800-450
(32) 松阪いき急行 - 塩浜

鈴鹿川鉄橋をわたる。

2018.3.13 白子 (33) 松阪いき急行 - 鈴鹿川鉄橋 1260-720
(33) 松阪いき急行 - 鈴鹿川鉄橋

長太ノ浦(なごのうら)から鈴鹿市の区域にはいって、つぎのつぎの伊勢若松(いせわかまつ)はまちあい線にとうちゃく。市役所のあるほうにいく鈴鹿線がここで分岐するだけど、鈴鹿線の電車ははんたい線のまちあい線から発着する。

2018.3.13 白子 (35) 松阪いき急行 - 伊勢若松 940-540
(35) 松阪いき急行 - 伊勢若松

3分停車のあいだにホームにおりる。

2018.3.13 白子 (36) 伊勢若松 - 松阪いき急行 1850-1040
2018.3.13 白子 (37) 伊勢若松 - 発車案内板 1280-720
(36) 伊勢若松 - 松阪いき急行「5162」(37) 発車案内板

主線を宇治山田(うじやまだ)いき特急通過が通過していったあと、わが松阪いき急行もしゅっぱつ。

2018.3.13 白子 (38) 伊勢若松 - 宇治山田いき特急 1240-720
(38) 伊勢若松 - 宇治山田いき特急

12時32分、はんたい電車とすれちがいながら、まちあい線に津新町(つしんまち)いきふつうのまつ白子(しろこ)にとうちゃく。電車をおりる。まどのかばんのせいで、津までのっていく予定を変更して、ここでおりることにしただ。

2018.3.13 白子 (39) 松阪いき急行 - 白子 1040-1860
2018.3.13 白子 (40) 松阪いき急行 - 白子 1060-1880
2018.3.13 白子 (41) 松阪いき急行 - 白子 1060-1900
(39)(40)(41) 松阪いき急行 - 白子

名古屋からここ白子まで52.9km、51分、62.2km/h、820円。表定速度が60キロちょいにとどまっとって、せっかくの標準軌をいかしてない。最高速度も100キロどまりで、狭軌名鉄よりおそい。料金は、おんなじきょりを名鉄名古屋本線にあてはめると920円で、近鉄のほうがちょっとやすい。

2018.3.13 白子 (42) 白子 - 松阪いき急行と津新町いきふつう 1820-1030
(42) 白子 - 松阪いき急行「5162」と津新町いきふつう

かいさつにあがる階段のとこまでホームをあるくとちゅうに、エアコンつきのりっぱなまちあいしつがある。

2018.3.13 白子 (43) 白子 - まちあいしつ 940-540
(43) 白子 - まちあいしつ

ここまでのってきた松阪いき急行がみなみにでていったあと、きたいきのアーバンライナーがはんたい線を通過していく。階段をあがったとこではいったトイレは、小便器と小便器のあいだについたてがたっとる。こういうのが必要なもんかどうかはわからんけど、すくなくとも近鉄がこういった設備の充実にちからをいれとることはわかる。さっきのエアコンつきまちあいしつとか、このついたてのついたトイレとか、わが名鉄も合理化一辺倒の方針をみなおして、こうした電車以外の部分での快適にもめをむけてほしいもんだ。

2018.3.13 白子 (44) 白子 - アーバンライナー 1840-1040
(44) 白子 - アーバンライナー

かいさつをでた東西自由通路兼きっぷうりばのとこも、なんだかひとがようけおって活気がある。この白子のえきも鈴鹿市の区域のうちにあって、ここが代表駅だっていうえきのない鈴鹿市のなかでいちばん乗降客数のおおいえきになる。1日平均乗降客数は1万6千人ぐらいで、わがしんあんじょうの2万1千人よりちょこっとすくないだけど、特急停車駅であるこのえきから、にしはとおく大阪に、ひがしは名古屋に直結しとることがこの活気の原因か。特急ってのはあそびの要素もおおきくて、たのしいだ。通路をはさんでかいさつのはんたいがわにあるファミリーマートにも「三重のおみやげ」っていうかんばんがでとったよ。

さて、まちあるきにむかう。ってか、まずははらごしらえだ。

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  • 乗車記録 - 2018年3月13日、かようび、平日
    • 名古屋 11:41 → (松阪いき急行) → 12:32 白子
      〔52.9km、51分、62.2km/h、820円〕

(さんこう)