駄知をとおる大名街道 - 『ふるさと駄知再発見』から

きょねんの駄知のたびのおり、駄知小売商業協同組合でおんなの事務員さんにみせてもらった『ふるさと駄知再発見』って冊子にのっとった大名街道ってのがきょうみぶかく、しるしとく。

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表紙

ふるさと駄知再発見

2022.9.26 (39) 『ふるさと駄知再発見』 1670-1810

ふるさと駄知再生委員会
2014年6月

2022.9.26 (39-1) 1911年の駄知の地図 937-575
1911年の駄知の地図

冊子をつくったのはふるさと駄知再生委員会。表紙に1911年の駄知の地図もついとる。

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NO1.大名街道のロマン

大名街道(殿様街道)とは
江戸時代は、「中山道」「東海道」の本街道と、現在の土岐市を東西に走る「下街道(したかいどう/土岐宿、高山宿)」「中馬街道(柿野宿)」などの主要街道をつなぐ道として、三河街道、中馬中街道などが、現在の駄知町を通っとったと考えられております。
当時の駄知は岩村藩。100戸ほどの小さな村で、農業のかたわら、農閑期には焼き物をつくり、藩の御用窯ともなっておりました。
地元では、柿野~駄知~山田~猿子(益見)~岩村岩村藩の領内(一部除く)をつなぐルートを、通称「大名街道(殿様街道)」と呼んでおります。
藩内の村落をつなぎ、藩士たちが、領内巡検や江戸との往来に利用し、年貢、特産物などの物資、領民、馬などが岩村城下との間を行き交いました。
そして江戸の末期から明治にかけて、駄知土瓶や駄知どんぶりなどが全国へ流通。駄知の発展がはじまります。

2022.9.26 (40-1) 大名街道 1080-820

挙母(現在の豊田市)藩主内藤家は、江戸への参勤交代は幕命により、中山道経由。柿野から駄知を通り、下山田の旭王寺で休息をとり、猿子(瑞浪市益見)を経て、本街道へ向かったとされております。
挙母には「かきの」を記した道標が多く残り、三河から中山道への経由地として、柿野~駄知の道は重要な役割を果たしておりました。
鶴里町誌)

2022.9.26 (40) 『ふるさと駄知再発見』 - 大名街道 1700-1910

ほいでナンバー1として大名街道。いや、なかなか理解するのがむづかしい。まずこの地域を東西にはしる2本の街道がある。1本が下街道(したかいどう)中山道を大井宿(おおいじゅく)からにしにちょこっといったとこからひだりにえだわかれして、いまの中央線の経路をとおって大曽根にいたるみちだ。まあ1本が中馬わきかいどう(ちゅうまわきかいどう)。冊子には中馬街道ってかいてあるけど中馬わきかいどう。足助街道(あすけかいどう)すなわち中馬街道からえだわかれして大曽根にいたるみちだ。中馬街道は飯田から根羽(ねば)、足助ってとおって岡崎にいたるみちだけど、この中馬街道を根羽からみぎにえだわかれして、明智(あけち)、陶(すえ)、曽木(そぎ)、柿野(かきの)、瀬戸ってとおって大曽根にいたるみちだ。この地域をにしにぬけていったあと瀬戸線の経路をとおっていく。

つぎに下街道と中馬わきかいどうの中間をとおるのが中馬中街道中山道を大井宿でひだりにえだわかれして、にしに佐々良木(さざらき)、小里(おり)、駄知、下石(おろし)、笠原ってとおっていく。たぶんほのさきで中馬わきかいどうに合流して瀬戸から大曽根にいたる。駄知や笠原、瀬戸はこの経路で中央線をひくよう要望したけどかなわんかった。

東西にのびる街道を理解したとこでこんどは南北にのびる街道。三河街道が駄知からみなみに柿野(かきの)、挙母(ころも)をとおって岡崎にいたる。

ここまで理解したとこでやっと大名街道三河街道が中馬わきかいどうとまじわる柿野からきたにしゅっぱつ。三河街道が中馬中街道とまじわる駄知を経由。きたにいって名滝で下街道に合流。下街道をひがしにいって釜戸町屋でみぎにえだわかれ。中馬中街道とまじわる佐々良木を経由。岩村で終点。おんな城主でなだかい岩村だ。

この大名街道を参勤交代でいききしたのが三河挙母と美濃の岩村藩挙母藩がこの大名街道をとおって下街道にでて、さらに中山道をとおって江戸にでた。美濃の岩村藩がこの大名街道をとおって岡崎にでて、ほっから東海道をとおって江戸にでた。いや、おどろきだ。挙母藩なんか岡崎から東海道をいったほうがずーっとはやいのに。岩村藩なんか大井宿から中山道をいったほうがずーっとはやいのに。

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大名街道案内図

2022.9.26 (41) 『ふるさと駄知再発見』 - 大名街道案内図 1460-1470

駄知のまちをこんなふうに大名街道がとおっとったよっていう地図。うん、駄知のたびであるいたみちだ。にしえきのへんからひがしえきのへんまで、このみちをふくめてほとんどのみちをあるいた。


【駄知のたび - あきひこゆめてつどう】