ついにきまったね。JR山田線沿岸部55.4キロの三陸鉄道移管。2011年3月11日のひがしにほん地震によるつなみ被害からたちなおってないこの区間、JR東日本が140億円をかけて復旧させたうえで、さらに移管協力金として30億円をぢもとにしはらったうえでの三陸鉄道への移管だ。こいで三陸鉄道は北リアス線71.0キロ、南リアス線36.6キロとあわせて、全長163.0キロの1本のつながった路線となる。
【あさひのきじから】
- ひがしにほん地震で被災して運休がつづくJR山田線の宮古-釜石間55.4キロについて、三セクの三陸鉄道への移管が2014年12月にじゅうよっか、正式にきまった。
- JR山田線はつなみで駅舎や線路が流失。JR東日本はことし2014年1月、総額140億円を負担して鉄路を復旧したうえで、運営を三陸鉄道にうつす案を提示。JR東日本とぢもと自治体が交渉をつづけるなか、JR東日本があかじほてんなどについてぢもとに移管協力金30億円をしはらう案を提示した。
- 2014年12月にじゅうよっか、盛岡市でぢもと首長らがあつまり、移管に合意。
- ぢもとがわは2014年12月26日、JR東日本に移管案のうけいれをつたえる。運転再開時期はきまっておらず、復旧工事の早期着手も要請する。
【しゃしん】
JR山田線の三陸鉄道移管に合意し、会議終了后握手する沿岸首長ら。ひだりから達増拓也知事、望月正彦三陸鉄道社長、山本正徳宮古市長、佐藤信逸山田町長、碇川豊大槌町長=2014年12月にじゅうよっか盛岡市で斎藤徹さんさつえい(あさひ)
山田線の状況 - 大槌町(おおつちちょう) - 2014.12.19 田渕紫織さんさつえい(あさひ)
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さあ、みちはきまった。運行再開にむけていそげや。鉄道ばなれしちゃったひとたちをとりもどすのは、なみたいていなことじゃないぞ。
(さんこう)
- 岩手)JR山田線、三鉄移管で「発車オーライ」?:朝日新聞デジタル(阿部浩明さん、斎藤徹さん)|2014年12月25日03時00分
- 達増拓也(たっそたくや)岩手県知事のはなし
「一時は鉄路をやめてバスをはしらせる案がでるなどうよきょくせつがあったけど、鉄路復旧っていう方向で合意できたことで、たいへんよかったとおもう。1日でもはやく復旧工事に着工できるよう、調整を要することがあればスピーディーにやっていきたい」 - 山田町(やまだまち)には、宮古(みやこ)まで通学定期をつかっとる生徒が300人以上おる。山田町の試算では、JRで1か月8,500円が三陸鉄道で2倍以上になるっていう。佐藤信逸(さとうしんいつ)山田町長は「30億円を激変緩和の資源にしていただくようはいりょをおねがいしたい」ってくぎをさした。
- 碇川豊(いかりがわゆたか)大槌町長(おおつちちょうちょう)も「三陸鉄道がとおることによって『まちのかお』がみえてくや、復興がちゃくちゃくとすすんどるっていう実感がわいてくる」ってよろこぶ。「ただ、鉄道ばなれをした町民をどう鉄道の利用にむけていくかがこんごの課題だ。われわれには利用促進も課せられとる」
- JR東日本のおもな支援内容
- 料金差額ほてんなどをふくめ移管協力金30億円を負担する
- 運行に必要な車両を無償譲渡する
- レールやまくらぎなどの高規格交換により軌道強化をはかる
- 運行の効率化策として検修庫など施設を整備する
- 三陸鉄道社員の教育など人的支援をする
- 観光客誘致よびかけなど利用促進に協力する
- 達増拓也(たっそたくや)岩手県知事のはなし
- JR山田線の運休区間、三陸鉄道に移管 - あかじにけねんも:朝日新聞デジタル(斎藤徹さん、田渕紫織さん)|2014年12月24日19時48分 〔ねたもと〕
- JR山田線の不通区間、三陸鉄道に移管 - NHKニュース|2014年12月24日 15時51分 〔動画あり〕
- 30億円でおねがいします - JR山田線の三陸鉄道移管 - あきひこ ゆめてつどう|2014/11/27
- 三陸鉄道のいまの状況 - 2014年8月 - あきひこ ゆめてつどう|2014/08/15
- 山田線、JR東日本から三陸鉄道へうつりそう - あきひこ ゆめてつどう|2014/08/08