極端にご利用のすくないえき 【中部篇】

東部篇、北部篇につづくJR北海道「極端にご利用のすくないえき」の3回めは中部篇だ。札幌を中心として西南は函館本線長万部まで、みなみは千歳線の苫小牧まで、ひがしは根室本線石勝線が合流する新得まで、東北は函館本線旭川までを中部の区域とした。室蘭本線苫小牧-長万部間は中部じゃなくて南部にふくめた。

極端にご利用のすくないえき (2) 中部 1070-800
△ 極端にご利用のすくないえき (2) 中部 〔かくだい〕

さすがに道都札幌を中心とする区域だけあっていくつか線があるだけど、線ごとに順番に極端にご利用のすくないえきをみていく。あかまるが1日平均乗車人員が1名以下のえきで、みどりいろのまるが1日平均乗車人員が10名以下のえきだ。

  1. 函館本線(東北) - 札幌から旭川まで
    • JR北海道のなかでもいちばんの幹線で、さすがにあかまるやみどりいろのまるのついたえきはない!っておもったら、ひとえきだけあかまるがついとるえきがある。改善をのぞむ。
  2. 函館本線(西南) - 札幌から長万部まで
    • 函館本線をなのってはおるものの、函館から札幌への特急は室蘭本線千歳線を経由していくためここをとおっておらず、もはや幹線じゃない。運行は、札幌から小樽までが大都市近郊路線としてひんぱつ運行しとるいっぽうで、小樽から長万部までは閑散線区としての運行である。とりわけ倶知安から長万部まではみどりいろのまるのえきだらけだ。
  3. 千歳線 - 札幌から苫小牧まで
    • 函館から札幌への特急がとおる幹線であり、また空港ともつながっており、おおいに利用されとる区間であると推測する。ほいでも、ひとえきだけあかまるのえきがある。
  4. 札沼線 - 札幌から新十津川まで
    • これは新十津川どまりの盲腸線だけど、電化され近代化されて学園都市線の愛称もあたえられた北海道医療大学までの区間と、ほのむこうの新十津川までの末端区間とでは利用状況におおきな段差がある。末端区間は大半があかまるとみどりいろのまるのえきになっとる。札幌からちかいだで、なんとかなるじゃないのか。また終点の新十津川から函館本線の滝川まではほどちかく、ここは線路をつなぐべきだらあ。
  5. 石勝線 - 南千歳から新得まで
    • 札幌から帯広、釧路への特急がとおる幹線だけど、沿線人口はすくないみたいだ。南千歳から新夕張までのあいだにあかまるとみどりいろのまるのえきがいっぱいある。新夕張から新得までのあいだはそもそもえきがほとんどない。このほか、夕張支線にみどりいろのまるのえきがひとつある。
  6. 室蘭本線 - 苫小牧から岩見沢まで
    • なんで岩見沢につながるせんが室蘭本線をなのるのかふしぎなだけど、道都札幌からみて環状線になるこの区間にあかまるのえきもみどりいろのまるのえきもひとつもないのも意外だ。
  7. 根室本線 - 滝川から新得まで
    • この区間は根室本線をなのるものの、道東への幹線っていう機能は石勝線にゆずっており、やっぱりみどりいろのまるのえきがようけあり、あかまるのえきもふたつある。
  8. 留萌本線 - 深川から増毛まで
    • 無残としかいいようがない。まっかっかだ。留萌から増毛までの沿岸部の廃止が決定しとるだけど、深川から留萌までの内陸部もこれにつづいちゃうのか。
  9. 富良野線 - 旭川から富良野まで
    • 元祖根室本線の区間だ。みどりいろのまるのえきがふたつあるだけっていうのは、ぞんがいな健闘だ。

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東部や北部にくらべたら格段に利用状況のいい中部ではあるけど、ほいでも1日平均乗車人員が10人以下のえきがこんなにあるってことはやっぱり改善が必要だ。北海道にあってひとりがちっていわれる札幌があるこの中部から公共交通の利用をおしすすめていかんと。JR北海道のたてなおしをはかっていかんと。


(さんこう)