たとえば近鉄の四日市駅だと、線路をにしにみて、みぎが名古屋方面でひだりが大阪方面だ。ところでこないだ三重県にあそびにいって近鉄の松阪駅からかえるとき、どっちが名古屋方面でどっちが大阪方面だかわからんくなって、あたまんなかが混乱した。
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松阪14時8分の名古屋いき特急のきっぷをにぎりしめて、正面かいさつをはいる。松阪駅はJR東海と近鉄が共用しとって、1番から順番にのりばの番号がついとるだけど、いちばんおくの6、7、8番のりばが近鉄ののりばになっとる。1番のりばからあがるこせんきょうをあがって、おくのほうにすすむ。いちおう8番のりばのむこうに近鉄がわかいさつはあるもんの、JR東海がおもて、近鉄がうらっていうかんじがありありだ。まあ、JR東海のえきの開業が1893年、近鉄のえきの開業が1930年っていう歴史的な経緯からいって必然か。さて、これからのる電車ののりばはどこだ。どうも6番のりばらしくおりてみる。ところが、となりの7番のりばに名古屋いき急行がとまっとるのがみえる。いや、やっぱりまちがえたかっておもって駅員さんにきいてみたら、名古屋いき特急は6番のりばでまちがいないっていう。ちょっとして、みぎから14時3分の大阪難波いき伊勢志摩ライナーがはいってきて、ひだりにでていく。おお、両方向の電車がこの6番のりばからでるのか。
つぎに、やっぱりみぎから14時6分の大阪難波いき急行がはいってきて、ひだりにでていく。いや、名古屋から大阪に直通する急行はないだけど、ここ松阪からはあるだ。関西がちかい。
さて、14時8分の名古屋いき特急だ。あ、いや、また、みぎからくるじゃんか。なんでもひだりからきてみぎにでていくもんだっておもっとっただけに、おどろく。同時に、名古屋方面も大阪方面も伊勢中川まではおんなじ山田線をとおっていって、ほっからみぎに名古屋ひだりに大阪っていうふうにわかれていくだったことをおもいだす。
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けっきょく、名古屋方面もひだり、大阪方面もひだりだった。名古屋-伊勢中川-大阪難波間は「みぎが名古屋方面でひだりが大阪方面」なだけど、伊勢中川からみなみに分岐する山田線のえきである松阪では「みぎが宇治山田方面でひだりが伊勢中川方面」だっただ。
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- 乗車記録 - 2017年12月12日、かようび、平日
- 松阪 14:08 → (名古屋いき特急) → 15:17 名古屋
〔87.2km、1時間9分、75.8km/h、2,580円(乗車料金1,260円+特急料金1,320円)〕
- 松阪 14:08 → (名古屋いき特急) → 15:17 名古屋
(さんこう)